インタビュー中にも、ちくわを求めてひっきりなしに訪れる客に笑顔で接客する瑞希さん

インタビュー中にも、ちくわを求めてひっきりなしに訪れる客に笑顔で接客する瑞希さん

──たしかに筋肉によさそうです。

「夫から『新商品を食べてトレーニングして、もしもボディビルの大会で入賞したら、魚肉タンパク質がいいことの証明にもなるし、商品のPRにもなるからやってみない?』って言われて。『あっ、はい。じゃあやります』みたいな。実験台になりました(笑)」

──たとえば、瑞希さんではなくインフルエンサーさんやスポーツ選手など、他の方じゃダメだったんですかね?

「私が戸惑っていたら夫から、『若女将がちくわを食べてトレーニングすること以上のパンチはない』と。あと『ノリで』とは言いましたが『伊勢兼商店を守って行くのは私たちしかいないよね』みたいな話を夫婦でしていたんです。もちろん筋トレは1人じゃできないし、決断も1人でしたわけじゃなく家族みんなで。『私も頑張るから、一緒に頑張ってくれる?』みたいに話し合って決めました」

 この日のインタビュー中にも、ちくわを求めてひっきりなしに訪れる客に笑顔で接客する瑞希さん。続編では、瑞希さんが銭湯で思わず隠してしまう身体の理由、筋トレ中に子どもが放った忘れられない言葉、瑞希さんがたった1度だけ号泣した“ある出来事”について語っている。

(第2回に続く)

撮影/岩松喜平

【写真】「エプロンを脱いで…」バッキバキに仕上がった筋肉美ボディ

▶︎つづきを読む 《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量

▶︎つづきを読む 「もう全部イヤになって…」笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去、子を連れて家を飛び出した夜《創業200年の老舗かまぼこ店廃業の危機》

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