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《亡くなった部屋で…》リフォーム業者が遭遇した高齢者住居の”畳貯金”、「敷き詰められた新札」「魔除けのお札の下に」

畳の下から意外なものがたくさん(写真提供/イメージマート)

畳の下から意外なものがたくさん(写真提供/イメージマート)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、リフォーム業者が遭遇した、畳の下に隠されていたものについて。

 * * *
「畳貯金」という言葉を聞いたことはあるだろうか。タンス貯金という言葉を聞いたことがある人でも、畳貯金または畳預金は知らないかもしれない。昨今の住宅は畳よりフローリングが中心になり、畳で生活する人が減少していることも関係しているだろう。

 だがまれに畳貯金に遭遇することがあると、リフォーム業者のF氏から話を聞いた。「古びたマンションを所有していた高齢女性が亡くなり、家族から依頼を受け遺品を整理していた時のことだ」という。

 亡くなった当時は1人暮らしだった高齢女性は、そのマンションに数十年住んでいた。部屋は2DK で8畳のダイニングキッチンに6畳の部屋が2つというファミリータイプ。リビングキッチン以外の2間は昭和の時代によくあった畳張りの和室。リビングにはダイニングテーブルと椅子が置かれていたが、寝室にベッドはなく、女性は畳に布団を敷いて寝ていたという。

 主がいなくなった部屋から家具や生活用品を運び出し処分するには、かなりの手間とお金と時間がかかる。遺族だけでは大変なこともあり、遺品などを整理する業者やリフォーム業者を頼む人も多いという。業者に丸投げの遺族もいるが、業者によっては依頼主に立ち合いを求める所もある。F氏は「どこから何が出てくるかわからないので、後々問題にならないよう、残っている物はその場で依頼主に確認してもらうことが大切だ」と話す。

「その時も依頼主からは”任せるから”と言われたが、”いや立ち会って下さい”とお願いしたんです。住んでいたのは依頼主の母親で、夫が亡くなってからは年金暮らし。1人で気楽にのんびり暮らしていたそうで、大した財産もないからと依頼主は話してました。でもこればかりは片付けてみないとわからないので」(F氏)

 生活用品を整理して家具類を運び出し、最後に掃除をする段になり、和室の畳を上げ始めた時のことだ。F氏が畳を一枚持ち上げた瞬間、黒っぽい長方形の紙が何枚かひらひらと宙を舞ったのだ。「何?」と依頼主が宙を舞う紙に手を伸ばす。飛んでいたのは一万札。畳を上げる度に下に敷かれていた一万円札が部屋の中を飛んだという。

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