田村被告の自宅前
「中学時代から引きこもるようになった瑠奈被告の機嫌を常にうかがい、なんでも言うことを聞くようにするなど、田村家は“瑠奈ファースト”の環境にありました。
しかしながら、自宅浴室などにAさんの頭部を隠匿(遺棄)することを容認したことや、 “娘の犯行を阻止できる唯一の立場”にあったにもかかわらず、Aさんの眼球が入った瓶を見せられた際に『すごいね。』などと賛辞とも取れる発言をした責任は軽くないと判断したようです」(同前)
こうした判決を浩子被告は、どんな表情で聞いていたのだろうか。
「裁判長より、主文言い渡しの時と最後のみ証言台の前に立つように言われていましたが、それ以外の時は弁護人の隣の席に座り、判決を聞いていました。表情も姿勢も崩すことなく、常に真っ直ぐ前を見ていました。
表情は、残念そうにも嬉しそうにも見えず、仏像の“アルカイックスマイル”のような表情をキープしていました」(同前)
浩子被告はいったい何を思っていたのか──。
