2023年【38年ぶり「A.R.E.」の栄光】第二次政権の岡田監督下で「A.R.E.」のスローガンを掲げて日本一に。38年ぶりの栄光に虎党が酔いしれた(時事通信フォト)
日本のプロ野球リーグが開始される前年、1935年に大阪タイガース、のちの阪神タイガースが創立された。2025年は90年の節目の年になる。「週刊ポスト」の阪神タイガース90年史アニバーサリー特集から、小説家の小川洋子さん、漫画家の高橋留美子さん、絵本作家の五味太郎さんから寄せられた、タイガースへの思いを紹介する。
「掛布選手が私の初恋だった」小川洋子(小説家)
阪神タイガースで最初に好きになったのは、掛布雅之選手だった。私の初恋と言ってもいい。ドラフト6位で入団して、這い上がってゆく姿には、どうしても応援しないではいられない、少年のような初々しさがあった。関西の大学に入って、虎風荘でアルバイトをして、掛布と知り合って結婚したい。それが夢だった。
しかしある日、新聞を開いたら、「掛布結婚」の記事が……。どうしてもう少し待ってくれなかったのだと、17歳の私は嘆き悲しんだ。初恋がガラガラと音を立てて崩れ落ちた瞬間だった。今でも掛布さんの姿をテレビで拝見すると、胸がうずく。
「毎日欠かさずTV観戦しています」高橋留美子(漫画家)
90周年おめでとうございます。毎試合欠かさずTV観戦楽しんでいます。この節目のシーズンの最後に最高の景色が見られる事、心より祈っています。頑張ってください。