インスタグラムで結婚を報告(梅宮アンナ公式Instagramより)
死生観とは、生と死に対する個人の考え方や価値観のこと。死ぬことと生きることをどう考えているのかということだ。元気で若ければ死は遠い存在だが、年を取って老いたり、死を身近に感じるような病気になれば、嫌でも死を考えるようになる。死について考えるのは怖いし不安になるものだが、死について触れるのをやめたり、考えるのを避ければ、死はますます怖いものになる。だが死について考え、死を受け入れることで、その先の生き方は前向きになるという。
ステージ3Aの乳がんと診断され、右胸の全摘手術を受け、まだ放射線治療を行っているというアンナさんが、『めざましテレビ』(フジテレビ系)のエンタメニュースサイト「めざましmedia」で語った結婚理由の1つが「共感」。共通していたのが大病の経験で、世継さんは脳梗塞を患ったことがあった。後遺症で互いに手がしびれている”しびれ仲間”だと笑ったという彼女は、「どっちかが健康だったら結婚はなかったと思います」。「相手がすごく健康だとプレッシャーを感じるというか」というように、相手に負い目を感じてしまう。いつどうなるのか、相手に迷惑をかけるかもという不安もある。
「明日どうなるか分からない人と一緒にいることの方が、私にはあっていたんじゃないかな」と語ったように、互いにいつどうなっても、どうなろうという覚悟や心の準備があれば、2人でいることが心強く、生きていくのが楽になる。
「『私たち残り何年生きるんだろうね?』という現実的な話もして、再発して長くないかもしれないし、あと3年かもしれないし、10年かもしれないけど、私は一緒にいたいなと思ったので」。今の彼女は闘病中で、いつ死がくるのかわからないと感じている。だからこそ日々を大切に楽しくするため今をどう生きるべきか、どう生きていけばいいのか、どう死ぬのかを共に考え話し合える相手を選んだのだろう。
お相手の世継さんもInstagramで「A woman with pure heart is pure in every way I married such a person(純粋な心を持つ女性はすべてにおいて純粋、そんな人と結ばれました)と投稿。素敵な人と結ばれたアンナさんには、今度こそ幸せになってほしい。