沖縄を訪問される天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年6月4日、撮影/田中麻以)
2025年6月4日、天皇皇后両陛下と長女・愛子さまが沖縄県を訪問された。愛子さまにとって、沖縄訪問は今回が初めてとなる。ご一家は戦後80年の戦没者慰霊のため、2日間の日程で沖縄に滞在される。
羽田空港を出発される際、皇后雅子さまと愛子さまがお召しになっていたのは、ライトブルーのセットアップだった。おふたりともワントーンコーデでまとめられ、手にされたクラッチバッグと手袋、パールのアクセサリー、後ろにまとめられたヘアスタイルなど、共通点が多いコーディネートだった。
今年の4月と5月、それぞれ別の日に万博を視察されたが、万博訪問の際にも、合わせたかのようにおふたりともブルー系のセットアップを選ばれていた。今回も“おそろい”のコーデを披露された。
雅子さまはジャケットの襟やポケット、袖口にステッチのような装飾が施されているブルーグレーのパンツスーツを選ばれた。このスーツは2023年6月の岩手県を訪問されたときや2019年9月に茨城県でもお召しになっていたもの。雅子さまはものを大切に使われるサステナブルファッションを度々、披露されている。このスーツをお召しになる際、装飾を引き立たせるためか、後ろ襟を立てている。前の方は立てず、後ろ部分のみを立てることで不自然なく、おしゃれに着こなせている。また、バッグと手袋はオフホワイトで、上品で洗練された印象のくすみカラーを取り入れられている。
雅子さまのスーツより少し明るめのペールブルーのセットアップをお召しになった愛子さま。白っぽさを感じる色がフレッシュさを、スカートはフェミニンさを演出している。おふたりの違いは小物にも表れていて、愛子さまのバッグは明るめのブルーグレー、手袋はホワイトのものを選ばれ、全体的に明度が高いカラーでまとめられている。
一見、同じようなコーディネートに見えるが、愛子さまは爽やかに、雅子さまは落ち着いた雰囲気に、それぞれがご自身の“こだわり”を表現されていた。