鈴木善貴容疑者の“裏アカ”最後の投稿

鈴木善貴容疑者の“裏アカ”最後の投稿

モノ言う株主からさらに“ガバナンス不全”追及も

 鈴木容疑者は親しい局員に対して自身のSNSの“裏アカウント”の存在を明かしていた。別のフジ局員が語る。

「鈴木さんはギャンブルの成績を記録するインスタグラムの“裏アカウント”を持っていました。彼は昔から競馬やパチンコなどあらゆるギャンブルに手を出していましたが、最も好きだったのは競艇。裏アカのアカウント名は有名な競艇漫画を連想させるものでした」

 鈴木容疑者のものとされる裏アカには2022年まで投稿があり、ギャンブルの沼にハマって“闇落ち”していく鈴木容疑者の苦悩が窺える。

「裏アカの最後のあたりは、オンカジ口座の残高照会の画像とともに『3時間でマイナス18000ドル(約260万円)』『打つと涙出てくる。吐き気も』といった書き込みや、『死』や『給料全滅』という絶望的な文字が並んでいました。

 鈴木さんはフジ局内の同僚や先輩から多額の借金をしていた。裏アカには消費者金融からお金を借りた際のメールもあった。フジ上層部も、『ギャンブルはほどほどにしろ』と注意していたと聞きます」(同前)

 中居氏のセクハラ問題の対応を誤り、スポンサーが軒並み撤退して経営的に大打撃を受けたフジ。株主総会でも外資系投資ファンドを代表とする“モノ言う株主”から厳しい攻勢を受けたが、オンカジ問題は今後のさらなる導火線となりかねない。フジテレビに詳しい放送コラムニストの高堀冬彦氏が語る。

「鈴木容疑者は港浩一・前社長の流れを汲むバラエティ業界の有名人。中居氏問題で刷新された経営陣にとって、“旧体制”に近い鈴木容疑者の不祥事は出鼻をくじくものだったでしょう。今後、モノ言う株主からさらに“ガバナンス不全”を追及される展開になりかねない」

 前述の通り、鈴木容疑者は「周りでオンカジをやっている人がたくさんいた」と供述しており、今後、芋づる式に社員が摘発される懸念もある。

「さらなる“オンカジ汚染”が明らかになれば、スポンサーから『フジが会社として対処を誤っている』という目を向けられかねない。林芳正官房長官が政府としてフジのCM出稿を再開する方針を示しましたが、違法賭博に対する局のスタンスに問題があると判断されれば、出稿再開を躊躇する企業が出てくるかもしれない。これ以上CM出稿が遅れるのは避けたいはずです」(同前)

 相次ぐ社員のオンカジ問題発覚についてフジは「警察の捜査に全面的に協力するとともに、再発防止に向け取り組んでまいります」(企業広報部)と回答した。

 激動の株主総会を終えてなお、難局は続きそうだ。

※週刊ポスト2025年7月11日号

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