三姉妹の末っ子役の原菜乃華(左)が語る撮影秘話(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
作中では終戦を迎え、新たな展開に入ったNHK朝ドラ『あんぱん』。ヒロイン・朝田のぶ(今田美桜)とともに同作を盛り上げるのが、「朝田家」の面々だ。今回は祖母役の浅田美代子(69)、三姉妹の末っ子役の原菜乃華(21)が特別対談。【前後編の後編。前編から読む】
浅田美代子(朝田くら役):休憩中といえば、嵩(北村匠海)が提案するゲーム。嵩はいつもなぞなぞとかゲームを提案してくる。私にはよくわからないゲームが多いのよ(笑)。
原菜乃華(朝田メイコ役):前室でみんな一緒にカードゲームやトランプ、「ワードウルフ」(会話を通してみんなとは異なる少数派のお題を渡されたメンバーを見つける推理ゲーム)とかやりましたよね。撮影が終わるたびに前室に戻ってきて、ちょっとした隙間時間でゲームをやるんですけど、またすぐ呼ばれちゃって。
浅田:出演者のなかで、北村くんと嵩ほど役柄と本人が違う人はいないんじゃない? 役としては「しっかりしてよ」「いつまでグダグダしてるの?」って言いたくなることが多くて(苦笑)。でも、それを言うと、「日本中から言われています」って、うなだれている。
原:(北村さんは)いつも周りを見てくださっていて、気遣いがあって、支えてくださっているなと感じます。撮影で印象的だったのは、どんなシーンですか。
浅田:パン食い競走のシーン! すごく暑かったのよね。それと、結太郎(加瀬亮/くらの息子で、三姉妹の父)が亡くなって、お骨を持って白装束で田んぼを歩くシーンもめちゃくちゃ暑かった。
原:私は海で三姉妹並んで「椰子の実」を歌うシーンが印象に残ってます。それと、面白いなと思ったのは、映像で観た時、朝田家全員が同じ画角に映っているシーン。それぞれがいろんな場所で、そのキャラらしいことをしていて、“賑やかな家族”って感じがして好きなんです。
浅田:あのセットがまた、温かい感じで良いのよね。私と釜爺はだいたい囲炉裏の近くにいる気がする。のぶが先生になりたいと言い出した時、釜爺(吉田鋼太郎/くらの夫・釜次)が猛反対して、くらばあもそれに同意したじゃない。
でも羽多子(江口のりこ/三姉妹の母)さんが応援して、蘭子(河合優実/浅田家の二女)が結太郎の帽子をかぶって釜爺に頭を下げ、その帽子をメイコがとって釜爺にかぶせてニッコリ笑うシーンがあったでしょ。あれもすごく朝田家らしいわよね。