エンゼルス戦の5回途中で降板するドジャースの大谷翔平(時事通信フォト)
ポストシーズン進出は確実でも…
実際、優勝が確実視されていた西地区の争いは厳しいものになっている。
「7月末のトレード期限最終日にパドレスは大補強に動き、最速167キロの速球を武器に高い奪三振率を誇ることから“死神”の愛称があるアスレチックスの守護神メーソン・ミラーを獲得した。ロイヤルズの捕手のフレディ・フェルミン、オリオールズの強打者ライアン・オハーンとラモン・ロレアノも加わりました。
パドレスは得点力の低さが課題だったが、今回の補強でかなり得点能力が上がった。8月にパドレスとドジャースの直接対決3連戦が2回ある。これで優勝ラインは96勝といわれている地区優勝がどちらになるか、先が見えてくる。まだドジャース有利と見ていますが、厳しい争いです」(友成氏)
ただ、ドジャースは地区優勝ができなかった場合でも、ワイルドカードの3チームには食い込める見込みだ。
「ナ・リーグのシード1位は100勝ペースの中地区のブリュワーズで決まりです。2位は東地区のフィリーズになるとして、3位がドジャースとパドレスが星を潰し合う西地区になるのではないか。
ドジャースが西地区2位となっても、3枠あるワイルドカードでプレーオフに進めるのは間違いないが、西地区優勝のほうが有利な組み合わせとなることはたしかでしょう」(同前)
ポストシーズン進出は確実でも、やはり目指すは地区優勝、そしてその先にある2年連続のワールドシリーズ制覇だ。ロバーツ監督の大谷への叱咤は飛び続けるのだろうか。