兵庫県警の捜査官は、容疑者の居室内でなにを発見したのか──
「社内ではトラブルを1回も起こしていない。お酒は飲むけど、2次会には行かないタイプでした。若い子は、2次会でキャバクラ行こうとかなるじゃない? でもアイツは絶対に帰る。アイドル好きとかでもなかったし、とにかく女っ気もまったくない。女の“お”の字もない。
唯一、趣味と俺が聞いたのはバレーボールだけだね。俺はバレーボールに興味がないから、詳しくは話さなかったけど、どこかのチームに所属していたみたい」
社長が語った“心あたり”
容疑者は8月17日から21日まで夏季休暇をとっていて、社長らに「地元に帰省する」と伝え、都内を離れていた。休暇明けだった22日、男は勤務先に姿を現さず音信不通になった。その後、ニュースを知った社長は「失望し、がく然とした」。しばらく普段の真面目な素顔と、今回の凶悪な事件が結びつかなかったようだ。
過去にも似たような事案で逮捕され、執行猶予つきの有罪判決を受けていた容疑者。動機についてはまだ明らかにされていない。しかし、この社長には思うところがあるという。
「谷本の場合、固定の休みは日曜日だけなんです。うちにいる子って、休みの日は大体洗濯なんですよ。洗濯機は共用だから、みんな代わりばんこで朝から洗濯して、飯食いに行って、また次の日朝早いからすぐ寝るでしょ。要するに、暇がない。だから、普段は余計なことまで考える余裕はなかったと思う。
でも今回、長期のお盆休みだった。土地勘のある神戸で、特に誰かに会うわけでもなかったみたいだから、変なことを考える時間ができてしまったのかもしれない。目的なくホテル泊まって、街を物色していたら女の子に目が行って、ストーカーになってしまったのか……。事件が起きてから、そんなことを考えていました」
事件が起き、この社長は取引先などに謝罪行脚をしたという。当初はマスコミを交えた公開謝罪会見も考えたが、幸い、ほとんど仕事に支障はなかったようだ。取材の最後にはこう締めくくっていた。