現役時代から45キロも体重が減った
「『生涯現役』とか、カッコいいことばかり言ってしまうんですけど……。大ケガをしてこういうふうになるのが自業自得やなと思いつつ、自分で自分の首を絞めていたところもありますが、プロレス好きだから続けたかったですね。
心残りというか、後悔がないと言えば嘘になりますけど、自分がここまで来られたのはたくさんの人に助けてもらったからだし、いまだに助けてもらっています。恩返しをしていかなあかんな、何かできないのかなっていうのはいつも考えています」
──多くのファンがリングで躍動する中西さんの姿を今も鮮明に覚えています。
「プロレスラーの方が試合中の事故でケガをして、大谷晋二郎さん(頸髄損傷)や高山善廣さん(頸髄完全損傷)とか、命をかけて戦ってきた。そんな中で、2人が今も前向きに生きて努力されているのは嬉しいなと思います。もしこの先、試合の出られる機会があったら、自分もまた出られたらうれしいですね」
取材・文/千島絵里香(ジャーナリスト)
