安倍元首相が銃撃された現場付近で取り押さえられる山上徹也被告(共同通信社)
山上「第2次安倍政権後に退陣されたとき、日韓関係の対立的なもの(という観点)で支持していたという意味では、あんまり支持する意味はなくなった。
そこから2021年の動画で、なんというか、(安倍氏が)統一教会との関わりを全面的に出したことで、考えたくないというわけにはいかなくなったというか…」
弁護人「支持していた政治家に統一教会とのつながりがあり、顔出しで動画に出て、裏切られたという気持ちがあったのか? そうでないならどういう心情か?」
山上「裏切られたというよりは、何というか……諦めに近いようなところはありました」
筆者は当時、「やや日刊カルト新聞」や「ハーバー・ビジネス・オンライン」の媒体で、安倍氏のみならず、自民党の政治家と教団との関係性を記していた。そういった記事を山上が認識しており、そして「目を向けず深く考えないようにしていた」と言ったことには驚いた。
