桑田真澄・元二軍監督
「坂本にしろ丸にしろ、100試合出てくれれば御の字という歳になってきている。投手陣はもっと深刻で、今年のデータを見ても先発の平均投球回数5.4回はリーグワーストですからね。8回、9回に大勢やマルティネスがいても、7回まで先発が投げられない。
問題は圧倒的なスタミナ不足。先発は6回を自責点3以内に抑えればクオリティ・スタートみたいなことを言うと、6回を投げればいいということになってしまう。平均5.4回ではそこにも届いていない。巨人の完投数は2ですからね。いくら8回、9回にとんでもないピッチャーがいても、完投数が2では話にならないですよ」
阿部監督としてはそうしたなかでなんとか活路を見出さなくてはならない。
「二軍、三軍の練習量が圧倒的に少ないと球団も気が付いて、桑田(真澄)二軍監督や駒田(徳広)三軍監督が交代した。キャンプから投げ込みをさせて、完投を目指す先発を育てるしかないわけですよ。
野手にしても、来季は岡本が抜けるわけで、生え抜きで20本が打てるバッターがいなくなる時代が続く。非常に寂しい時代になる。投打とも夏まではジャイアンツを中心にペナントが進むと言えない戦力になった。来季のジャイアンツは、投手は先発完投を目指し、野手はスモールベースボールをする。1点を取って、1点を守る。それでなんとかAクラスの上位で戦えるようになるしかない。
坂本や丸に機動力野球をやれと言っても無理。そう考えると走力のある佐々木俊輔が脚光を浴びるとか、走塁のスペシャリストが出て来ないと苦しいと思う。ベテランに頼ることなく、スモールベースボールができる若手が出てくれば道は開けるんじゃないでしょうかね。覚醒する若手がたくさん出て来ることを期待したいですね。それでAクラスの上位で戦えるかですけどね」
