個室タイプのネットカフェでも同様に迷惑行為が発生している(写真提供/イメージマート)
「非日常な場所でやるドキドキだろうね。露出癖もあるかもね、外でわざと見せつけるとか『監視カメラに映ってるぞ』とか言って、そういうプレイが大好きな夫婦は実際にいた。カラオケボックスでもそれをするんだろうね」
では見られているか見られていないかも関係ないと。
「そういう人もいるだろうね。性癖はいろいろだから」
またネットカフェが厳しくなったことが要因とも。
「ちょっと前はネカフェの個室(ペアシートやフラットシートなど)もそういう場所に使われたけど、警察の指導もあって厳しい店舗が多くなった。まあバレても出禁くらいで済むけど、あんまりラブホ代わりに使われるから個室に向けて監視カメラつけている店舗も増えた」
それでもやる人はやると。
「見られるのがいいってカップルだとまあ、どうしょうもないよね。自宅やラブホじゃつまんないらしい。カラオケボックスだってのぞき穴があったほうがむしろ興奮するってカップルはいるし、相手がいなくてもトイレにこもってひとりで出す男だっているからね、外に人がいる、開けられちゃうかもってのが興奮するんだと」
店舗や店員、清掃に携わるみなさんには気の毒なことこの上ないが、カラオケボックスもネットカフェも多目的トイレ(ただし多目的トイレの場合、不法侵入の罪も加わる可能性がある)もそんなことに使う場所ではない。当たり前の話だがその当たり前が通じないので困ったものだ。重ねるがカラオケボックスの場合、多くは鍵がかからないので個室でも公然わいせつとされる場合がある。
今回の破廉恥なカラオケボックスでの大騒動、「あんな社会人」な警視庁記者クラブの面々、さすがに各テレビ局、各新聞社ともさらなる説明責任と共に、当事者を厳正に対処するしかないだろう。
●日野百草(ひの・ひゃくそう)/出版社勤務を経て、内外の社会問題や社会倫理、近現代史や現代文化のルポルタージュやコラム、文芸評伝を執筆。日本ペンクラブ広報委員会委員、芸術修士(MFA)。
