井上晴美 サッポロビール 1995年
最後の成功例は菜々緒!?
その流れは、1990年代後半に一変する。
「女性の社会進出が進み、水着姿の女性を前面に出す手法が時代とズレ始めました。バブル崩壊後の広告宣伝費削減もキャンギャルに大きな影響を与えました」(同前)
2010年代以降、ルッキズム批判が起こり、水着審査の廃止や「アンバサダー」などへの名称変更が加速。2024年、東レとユニチカが終了を発表し、キャンギャル文化は幕を閉じた。
「2010年の三愛水着イメージガール・菜々緒さんが最後の成功例でしょうか」(同前)
キャンギャルの役割は終わったのかもしれない。しかし、日本を元気づけた、眩しい笑顔は胸に残り続ける。
※週刊ポスト2026年1月2・9日号
取材・文/小野雅彦
