公判当日は、キャラクターが描かれた長袖のTシャツを着て入廷をした
生活保護の受給を強制
同棲してすぐ、スマートフォン、パスポート、通帳などを“渡さないとダメ”という理由で、佐藤被告の金庫に入れられた。また、「男性とのLINEでも嫉妬する」「他の人と関わるとか無理」などの理由で、Aさんを外で働かせることもなかった。
生活費には困っていなかったというが、プレゼントは欲しいという理由で、生活保護を受給するように促された。Aさんは受給のために家を探して、家賃を除いて被告人に渡していたという。
検察官「生活保護の受給には働けない理由が必要かと思うのですが」
Aさん「(佐藤被告から)メンタル面で無理だと言えって」
検察官「メンタル不調などはあったのですか?」
Aさん「被告人にずっと、障害者だから病院から診断書もらえると(言われていた)」
検察官「これまで学校などで、そういった障害などを指摘されたことはありますか?」
Aさん「ない」
検察官「メンタルクリニックではどのように診断された?」
Aさん「(診断書を)取れないと家を追い出されるかもと思い、そう見えるようアンケートに答えました」
スマートフォンを取り上げられている関係で、家族とも連絡が取れず、人に相談することもできなかった。外界から遮断され、徐々に反抗する気力もなくす中で、衝撃的な傷害行為に至る。
