2024年、「要介護5」に認定された(本人提供)
──健康的だった頃にくらべると、かなり負担が大きいですね。
「当然、執筆に際しても申し上げた通り時間と体力を使うので、大変です。今はベッドの中で腰掛ける時間は1日6時間程度。“要介護5”なので訪問介護、訪問看護、訪問入浴サービス、訪問診療等の各種サービスはしっかり受けています」
志茂田さんは現在、自宅で生活している。ヘルパーによる訪問介護は毎日あり、木曜と日曜の午前と午後に2回ずつ。その他の曜日は午前中の1回のみ。月、水、金の午後は看護師による訪問看護を受けている。
「ヘルパーさんにやってもらっているのは着替え、尿路カテーテルを装着しているので、下腹部を軽く洗い、拭いて清潔にして尿袋にたまった尿の処理をしてもらっています。それにリハビリパンツの交換、ほぼ全身を拭いてもらい、顔を拭いてもらい点眼などをしてもらっています。
入浴訪問サービスは持ち込んだ特別のバスタブで3人ないし、4人で全身や髪を洗ってもらいながら入浴します。入浴前の脱衣、入浴後の着替えもやってもらいます」
──訪問看護では体温測定、酸素濃度測定、血圧測定などのサービスを受けられるそうですね。ほかにはどんな介助をしてもらっているのでしょうか。
「爪切り、耳掃除などです。僕はリハビリパンツの中で排便する事はありません。それをやっていると部屋が臭くなるからです。それで訪問介護師に介助してもらいながら排便し、処理してもらいます。この10年、下痢をしたことがないので月水金と定まった曜日と時間でそれが可能になるのです。
食事と仕事をしている時は妻の介助になります。いろいろ『あれ持ってきてこれ持ってきて』と、言うことになるのでほかの人では間に合いません」
──思い描いていた80代と、実際の80代ではどうでしょうか。
「若い頃から酒はかなり強い方で、タバコもスパスパふかしてきました。一応、年少児からの気管支拡張症という呼吸器疾患があるので、肺に入れずふかしていただけです。朝方まで飲んでいたのは数え切れないほどあるでしょう。
77歳で関節リウマチを発症するまでは好き勝手をやっていましたね。80代もその延長だと思っていました。でも不摂生はやめて旅行にたくさん行こうと考えていましたが、要介護5の今の僕にはとてもできません」
