一世を風靡したビートきよし
2021年12月に腎臓の病・ネフローゼ症候群を発症し、2025年1月からは人工透析を始めたものの、2度も倒れて救急車で運ばれたことを明かした漫才師のビートきよしさん(75)。命の危機に直面してなお、自分の生き方を変えず貫いている。
我が人生を突き進むきよしさんを家族はどのように思っているのか。今後の余生については、どう考えているのか。我が人生を進む家族や仕事はどうしているのか。きよしさんに現状とこれからについて聞いた。【前後編の後編。前編から読む】
移植に葛藤「子どもらに『腎臓よこせ』とは言えない」
人工透析も追いつかなくなったら、あとは腎臓移植するしかないんだって。人間の身体には腎臓が2個あるから、6親等までの健康な親族から1個をもらって移植するという方法があるんだそうだ。移植して身体がまともになれば、いろいろ仕事ができるとは思う。大好きなゴルフもできる。でも、かみさんは糖尿病だから、腎臓は弱っていて移植できない。子どもから移植ってのは、気が進まない。将来、その子どもの残された腎臓がもし悪くなったらかわいそうだろ? オレもこの年だし、若い未来ある子どもらに「腎臓よこせ」とは言えないよ。
子どもは4人いる。前のかみさんとの間に男の子と女の子。今のかみさんとの間に男の子が2人。前のかみさんはオレと別れた後、がんで死んじゃったんだけど、子どもたちからは今もしょっちゅう電話がかかってくるよ。2人とももう結婚して子どもがいるから、オレには孫が2人いるわけだ。
今のかみさんとの間の息子も、もう上の子は35、36歳。その息子2人とかみさんと家族4人で暮らしているけど、オレの身体を気遣ってあーしろ、こーしろとは誰も言わないね。言っても聞かないと思ってるんじゃない? 兄弟2人は仲が良くて、今は一緒に横浜・みなとみらいで「mmTHAI」というタイ料理屋を経営している。オレを見ていて思ったのか、「芸能人にはなりたくない」んだってさ(笑)。
