お店のカウンターにある自身の特別席
店はお客がいなかったら早く閉めるし、いたら午前2時、3時まで開けてる。疲れたら、店のオレ専用イスで寝てることもある(笑)。次の日が透析だと、朝7時には必ず起きるからさ。
店を始めたのは、毎晩プラプラして歩いていても金を使うだけだから、だったら水商売でもやろう、っていうわけ。店はこれまでもいろいろやった。クラブ、鉄板焼き、焼肉店、麻雀スナック……。全部潰れた。でも、それは名前を貸したり、ダマされたりしたから。30代の頃に上野でクラブをやったときは、1億円の借金を背負った。それだって逃げないで働いてきっちり返したよ。無茶苦茶やってきて、遊びもしたけど、働きもしたんだよ。
俳優の仕事も続けてるよ。2025年1月に公開された映画『サンセット・サンライズ』にタコ漁師役で出演した。菅田将暉クン主演で、宮藤官九郎が脚本。共演した三宅健クンと仲良くなったよ。「元気ですか?」って電話をかけてきたり、FMヨコハマの彼の番組『ヤマハ発動機 presents Sunday Ride with Ken』に呼んでくれたりした。2026年は『おかえりの湯』って風間トオル主演の映画が公開予定。オレは落語の師匠役。透析の都合があって、泊まりとか、長丁場の舞台の仕事は厳しいから出番が少ない仕事がいいんだよ。
2026年は喜寿。喜寿ライブをやりたいね。去年も今年もライブハウス「Yokohama 7th Avenue」で100人ぐらいのお客さんを前に歌ったりしゃべったりしたんだけど、喜寿ライブはもう少し大きいハコで、景気よくいきたい。やっぱり、オレは舞台出身だから、テレビよりお客さんの前でやるほうが楽しい。喜寿ライブまでは何とか体調を維持したいね。
(了。前編から読む)
取材・文/中野裕子 撮影/岩松喜平
