しゃべって、飲んで、食べて・・・日々の疲れを落とす
大阪らしく、元気のいい大人たちが集っている。
「海老江は大阪で言うたら下町や。お祭りの打ち合わせや、いうたら、あっという間にここに10人集まる。それも20代から70代まで集う店や。子を持つ男親の集会所って一面もあるわな」(40代、建築関係)
「うちは実家が徳島やから、すだちが送られてきたら必ず届ける仲やねん。もう何年になるかな」(40代、メーカー)
といった、人情味たっぷりの話もあれば、
「家にまっすぐ帰るより、ここでぼーっとテレビを見てるのがおもろい。一回、ここで頭を空っぽにすんねん。そういうのにぴったりなメンツも揃うてるし」(40代、金融)
とリラックスしにきている客もいる。
「僕は日本中、出張や転勤をしていて、いろんな街で飲んだけれど、大阪ほど楽しいところはない。ほんでな、大阪と言えばこの店や」(50代、出張族)
「このあたり(海老江、野田阪神、福島)は大阪でいちばんええとこやねん。梅田にも難波にもすぐに行ける。家賃がちょっと高いから、そのぶん治安がええ。だから女の子がひとりでも飲みやすいんや」(30代女性、IT系)
「この店、女の子が多いと思ってたわ!」(前出、50代)
と、新しい話に花が咲いている。
それにしても大阪人はよく語る。しゃべって、飲んで、食べて、シャワーを浴びるように、角打ちで一日の疲れを落としていくのだろう。
店内の大きな冷蔵庫には、ユニークな手書きのメッセージやメニューが並んでいる
店主と奥さんは、ニコニコ笑ったり、絶妙な合いの手を入れたりして、客が気持ちよく飲めるよう、場を回しているようにも見える。
「この店な、人気の理由はおもしろ店主コンビにもあるねん。みんな、ケンちゃんユリちゃんいうて、愛してるねん。先代のおじいちゃん、おばあちゃん夫婦もおもろかったんや。2代続けて、ええ夫婦がおる店なんて、なんだか奇跡みたいやん」(60代、常連)と嬉しそうに言った。
続けて別の常連がしみじみと「ここは誰彼かまわず、挨拶・合いの手・おつかれさん、の3つの声があるんよ。だから好っきゃねん」と話し、皆に声を掛けた。
「今年がええ年になるように願って、焼酎ハイボールで乾杯や!」
よい焼き色の餃子とお手製ホットドッグで辛口の焼酎ハイボールが進む
■人見酒店
【住所】大阪府大阪市福島区海老江3-6-19
【電話】06-6451-6523
【営業時間】月~金17~22時 土17~19時 日祝休
焼酎ハイボール220円、ビール大びん450円、ホットドッグ350円、ポテトサラダ300円、餃子300円

