ダウンジャケットの耐用年数は長くて5年と言われているが……(写真提供/イメージマート)
高級ダウンジャケットは、天然の羽毛などがふんだんに使われており、クリーニングも難しい。色が染みだすなどして、クリーニング業者が客に賠償金を払うような事態も相次ぎ、大手クリーニング店では、高級ダウンを扱わないか、特別料金を取るところがほとんどだ。だからなのか、ボロボロで異臭を放っていても着続ける人は相当数いるもようだ。もう商品としてはリサイクルできないように思えるが、まだまだ「ワケアリ」ダウンとして流通するのだという。
「このダウンは高校生の後輩に1万で売るんですよ(笑)、どうしても欲しいって。みんな、中国系のショッピングサイトでモンクレールやカナダグースの偽物をガンガン買って着てますからね。偽物は2万円しないくらい。ただ品質が悪いからすぐ着られなくなるし、本物と並べるとすぐばれるから恥ずかしい」(男子大学生)
だから、異臭を放つような「ワケアリ」ダウンでも、正規品由来だから買いたい人がいるのだという。
また、別のサラリーマンの女性(30代)は昨年、モンクレールのダウンを「12回払い」で購入したと話す。
「20万円近いダウンですからね。夫にも言えず、月のこづかいでローンを返すしかない。何年も使わなければいけないので、シンプルで長く使えるものじゃないとダメ。冬のおしゃれは没個性になりがちなので、ブランドとか、そういったところで差をつけるしかないんです」(サラリーマン女性)
とはいえ、街を眺めている限り、個性を表現するために皆が高級ダウンを着用している様は、まさに没個性そのものなような気もするが……。高級ダウンブームの終わりは見えない。
