支援者と抱き合って喜ぶ小川晶氏(時事通信フォト)
さらに小川氏が「可哀想だ」と思われる雰囲気を作ってきた“大物”もいるという。市政関係者が明かす。
「群馬県の山本一太知事です。彼はブログで繰り返し、小川氏を批判してきました。記者会見でもかなり強い口調で指弾しました。彼は元々、こうと決めたら曲げない人ですが、今回の件は特にすごかった。身内である自民党系の市議らに対しても、小川批判が弱いと発破をかけていた。
知事は、小川市長の『ラブホに行ったが男女関係はない』という主張にずっと懐疑的でした。確かに政治の世界で嘘は許されません。ただ知事の口撃は止まることを知らず、例えば1月9日のブログには、“嘘つき”の小川市長が再選すると前橋自体の価値が損なわれる、つまり支援者らもまとめて批判するようなことも書いています。
強い批判を繰り返す知事が推している候補への反感から、消極的に小川氏に票が集まった背景もあると思います。そういった人には、今回争点とされたラブホ問題の評価はもはや関係なくなっていたでしょう」
これまで小川氏を支えてきた「市民の会」の事務局長・松村健助氏は小川氏の当選確実と報じられた後に応じた取材に、ハイテンションでこう話した。
「皆さんに感謝感謝ですよ。やはり足で稼いだことが成果を上げたんですよ。(辞職した)12月17日から小川は、1日も休まず、お詫び行脚と挨拶をしてきました。1月2日なんかは、私と小川の2人で100人を回りました。やはり足を使わないと駄目ですよ。
私自身も、元日から本日までお詫び行脚で150件回りました。報道が出た昨年の9月24日から今日まで114日間、長かったね。お詫びや謝罪などで、私の車は8000キロ走りました。いや、嬉しいね。とにかく、みなさんに感謝感謝ですよ!」
お詫びや謝罪という言葉を繰り返した松村氏。勝因について尋ねると──。
「群馬の県民性が出たんですよ、義理人情の県民性が。叩かれた人に同情がでるんです。だから、皮肉だけど、県知事の山本一太さんに感謝状を渡したいね(笑)。
小川自身は、選挙には自信あったと思いますよ。支持層が幅広いんです。不倫問題が出たけど、年配の女性から理解を得られたのも大きかった」
