『週刊ポスト』2005年1月1日・7日号で、久米宏さんと瀬戸内寂聴さんの対談が実現(掲載時の週刊ポスト誌面より)
〈久米 僕は変に意地っ張りなところがあって、他の人が持ってきた企画って、面白いと思ったことがあまりない。自分が出る番組は自分で考えるのが本当だと思う。例えば『ザ・ベストテン』は僕の企画ではない。もちろん引き受けてうまくいって良かったけれど、自分で苦労して考えてうまく行った番組とでは、喜びが違いますね。
瀬戸内 それは当然です。遊民の今こそ、企画を考えればいいじゃないですか。
久米 実は朝から晩まで考えています。
瀬戸内 じゃァ、実現させなきゃ〉
〈久米 昔、実現寸前まで行った企画は、古い貨物船を一隻買って、東京湾に係留しておく。それをスタジオに改装して、放送局を作るのです。出演者を6人集めて、4時間ずつ生放送を担当すると、24時間の放送が可能になる。据えっぱなしのカメラを2台くらい置いて、スイッチ操作も自分でやる。4時間は、そこで食事をしたりお酒を飲んだり、トイレに行ったり、勝手にやっていい。その話があったので、『ニュースステーション』の最後のセットは船にしたのです。
瀬戸内 今からだって、実現できる企画じゃないですか。
久米 放送と通信の境目が少しずつなくなってきていますから、もうテレビである必要すらなくて、インターネットでできないかな、と思っています〉(前掲の対談より)
24時間番組ではなかったが、2019年からはネット動画番組「Kume*Net」を開設、2021年まで200本近くの動画を配信し続けた。
