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《中国で「愛国系動画配信」がビジネス化》旧日本兵の所持品を「中国侵略の動かぬ証拠だ」とする動画も 専門家は誤った定義づけの物品が出回ることに危機感

旧日本軍をめぐる物品が「再生数を稼ぐ道具」になっているという(筆者提供)

旧日本軍をめぐる物品が「再生数を稼ぐ道具」になっているという(筆者提供)

 日中関係の緊迫が続くなか、現地で新たな「反日ビジネス」が急拡大しているという。中国のフリマサイトで旧日本軍の「戦争犯罪の証拠」と称される物品が、高値で売買されていた。専門家によればいずれも本物と推測され、背景には中国の「愛国系動画配信者」の増加があるという。その反日動画の再生数を稼ぐための道具として、旧日本軍の物品が利用されているというのだ。中国事情に詳しいフリーライター・廣瀬大介氏がレポートする。【前後編の後編。前編から読む

“愛国ビジネス”で稼ぐ

 確かに愛国系動画はブームの様相を呈しているようだ。例えば中国版TikTokの「抖音」には、南京大虐殺の資料を記念館に寄付したという学生を紹介する動画がアップされている。この動画には、100万2000件の「いいね」と4万9000件のコメントが集まっており、コメント欄には「中国には、君のような少年が必要だ」などといった、視聴者たちの感激のコメントが並ぶ。

 同時に、いいね数はそれほど稼げていないものの、旧日本兵が所持していたハチマキを「中国を侵略した日本軍の実物犯罪証拠“必勝”ハチマキ」として紹介する動画も。戦争犯罪と結びつく物品とは考えにくいが、「これこそまさに中国侵略の動かぬ証拠だ」と発言した後、ハチマキの上にスリッパを放り投げて動画を締めている。これには「スリッパにイイネしたい」などの肯定的なコメントがあった。

 そうした配信は愛国的行為としてメディアに取り上げられることも多いため、フォロワー獲得にもつながるのだという。

「配信広告や投げ銭の獲得でも儲けられるため、愛国ビジネスとして盛り上がりを見せ、旧日本軍の物品の需要が増しているわけです。日中関係の緊張が高まるなか、こうしたコンテンツで稼ぎを得る人は増えるでしょう」(ジャーナリストの周来友氏)

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