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【石破茂】に関するニュースを集めたページです。

幹事長が近付く岸田政調会長 「スキップしそうな足取り」の声
幹事長が近付く岸田政調会長 「スキップしそうな足取り」の声
 永田町で菅義偉官房長官の辞任説が流れているという。公職選挙法違反容疑で検察の捜査を受けている河井案里・参院議員と、夫で菅氏の側近の河井克行・前法相への捜査をはじめとした、数々の官邸への逆風がその背景にある。そんななか、自民党内にも、菅氏の失脚を待ち望む政治家たちがいるという。菅氏の辞任説が流れるとにわかに元気になったのが岸田文雄・自民党政調会長だ。 岸田氏は昨年の参院選でお膝元の広島で岸田派重鎮議員の対立候補に河井案里氏を擁立されて敗北し、内閣改造では悲願の幹事長就任を阻止されるなど菅氏にことごとく煮え湯を飲まされてきた。 それが攻守一転、菅側近である河井夫妻、菅原一秀・前経産相が釈明会見を開くと、「説明は十分ではない」と真っ先に批判し、地元の広島でも、案里氏が議員辞職した場合の補欠選挙に備え、選挙準備を急いでいる。「何事も慎重で動きが遅い岸田さんが、議事堂をスキップしそうな足取りで歩いている」(番記者)“これで幹事長が近づいた”という心中がダダ漏れだという見方だ。これまで「ポスト安倍は菅官房長官。岸田はまだ早い」と言っていた“親分”の古賀誠・岸田派名誉会長が、菅氏に逆風が吹くや一転、「岸田の応援団になる」と秋波を送ってきたことも足取りを軽くしている理由だろう。 安倍首相の政敵、石破茂・元幹事長も意気軒昂になってきた。政権の不祥事対応を「国民に対する説明責任が恐ろしく欠けている」とラジオ番組で批判し、憲法改正に必要な国民投票法改正案をめぐっては、「金持ちの政党がばんばんCMを流せば勝っちゃう。金のある方が勝つ憲法改正はおかしい」と講演で野党の主張に同調してみせた。「石破氏は菅さんが官房長官を辞任すれば、安倍政権は長くないと読んでいる。勝負のときが近づいていると張り切りだした」(石破派議員) こちらは大乱を待っている。※週刊ポスト2020年2月14日号
2020.02.05 07:00
週刊ポスト
4選か退陣か(AFP=時事)
安倍首相4選すべきか 田原総一朗氏と屋山太郎氏の意見
 2020年には国論を二分する論争がいくつかあるが、その一つが安倍晋三首相 は「4選目指すべき」か「早期退陣すべき」か?──というものだ。 本誌・週刊ポストの読者アンケート(※)では【続投】28.8%、【交代】71.2%だった。 ここでは見解の異なる2人の識者の意見を紹介しよう。●屋山太郎氏(政治評論家・「続投」派) ポスト安倍のめぼしい存在がいない以上、安倍首相の4選は有り得るし、下手な人間が首相になるよりは、安倍首相のほうがずっといいでしょう。 日本の首相を任せられる大きな資質は、中国と韓国に舐められないことです。中国に対してケンカをしろと言っているわけではなく、初めから頭を下げる必要はないということ。 中国や韓国を甘やかす政治家には政権を任せられない。米中のケンカは新しい冷戦構造なのだから、米国の同盟国である日本がしゃしゃり出て中国にいい顔をしてはいけない。年末の訪中でも取り沙汰されたが、習近平を国賓として迎えるような外交はもってのほかだと思う。 安倍首相は外交を熟知している。トランプ大統領が再選した時に、誰なら太刀打ちできるのか。北朝鮮が突然攻撃してきた時に、誰ならやり返せるのか。反発する力を持っている政治家は、今のところ安倍首相くらいしか見当たらない。 森友問題や加計問題、桜を見る会が批判されたが、あれはスキャンダルでも何でもない。とくに加計問題は、獣医不足で学部が少なく、手を挙げる経営者もいないから安倍首相の友達がやると言っただけ。 桜を見る会も、長期政権になれば当然支援者が増えるというだけの話だ。 安倍首相は人使いも上手い。「お友達を優遇する」なんて批判もあるが、気脈の通じている政治家を使うのは、自分の政策を進めていくうえで非常に大事なことです。 長期政権で自民党が腐敗していると4選を批判する声もあるが、大げさすぎる。だめな議員は与野党問わずいくらでもいるんだから。●田原総一朗氏(ジャーナリスト・「交代」派) 僕は安倍首相の4選はあってはならないと思う。今ですら自民党は安倍首相にもたれかかっているからだ。 例えば桜を見る会のような事柄が明るみに出れば、反安倍派から批判の声が上がるはずなのに、その声が聞こえない。森友・加計問題もしかりで、党内から「安倍辞めろ」という声が一切出てこない。 今や自民党議員のほとんどが安倍首相のイエスマンになってしまっている。 昔の自民党には反主流派や非主流派などがあり、主流派が反主流派や非主流派との論争に負ければ、首相が交代した。ところが選挙制度が中選挙区制から小選挙区制に変わり、ひとつの選挙区から基本的にひとりしか立候補できなくなった。当選しようと思えば党に公認してもらわなければならないから、結果として自民党議員がみんな安倍首相の顔色を窺うようになってしまった。 もし安倍首相が4選したら、自民党が主体性を失い、自民党なんてなくなっちゃう。僕はそのことを安倍首相に直接言ったし、安倍首相も理解していると思う。 かつては自由で民主的な自民党だったから、自由闊達な議論ができて意見が言えた。前回の総裁選でも出馬したのは石破茂だけ。僕は石破さんに「あんたが出なかったら、北朝鮮と同じだよ」と言った。 二階幹事長や菅官房長官から「総裁4選」という声が聞こえてくるが、それは今のポストにしがみつきたいから、安倍首相のご機嫌取りをしているだけでしょう。 7年間続いた長期政権で自民党議員は気が弛みまくっている。緊張感がないから閣僚が政治とカネの問題で辞任したり、軽率な発言をしてしまう。安倍首相の4選だけは絶対にしてはならない。【※本誌読者アンケート「2020年日本の重要問題について意見をお伺いします」から集計。998人が回答。100%に満たない部分は無回答】※週刊ポスト2020年1月17・24日号
2020.01.04 16:00
週刊ポスト
桜を見る会 安倍首相の「謎のネット宣伝機関」と関係も
桜を見る会 安倍首相の「謎のネット宣伝機関」と関係も
 ついに憲政史上最長の在任日数となった安倍政権。森友問題や加計問題など、これまでも数々の騒動があったにもかかわらず、「安倍一強」を保てたのはなぜなのか。 桜を見る会の私物化問題で安倍首相への批判が強まると、ネットでは、国会で追及に立つ野党議員や、首相に批判的なテレビ番組を攻撃する書き込みが拡散している。 そうした安倍擁護のネット論調を主導するための組織が、「自民党ネットサポーターズクラブ」(J-NSC)だ。自民党が野党時代の2010年に設立したボランティア組織で、「ネトサポ」と呼ばれる。 J-NSCが宣伝工作の実働隊とすれば、司令塔ともいえる組織が自民党のネット監視チーム「T2(Truth team)」である。〈ネット上に誤解に基づく情報があるならば、正確な情報を発信し修正する〉(自民党のリリース)という役割だ。T2は自民党ネットメディア局の議員、党職員やネット監視の専門業者のスタッフなどをメンバーとして24時間ネットを監視し、自民党に不利な書き込みを見つけるとただちにプロバイダーに削除を要求する活動を行なっている。◆石破氏に「空虚な経済政策」 メンバーや所在地が不明な「謎の宣伝機関」もある。〈報道では見えない事実に光を〉を掲げたネットサイトの「テラスプレス」はその1つだ。 自民党本部は今年7月の参院選の「演説用資料」として『フェイク情報が蝕むニッポン トンデモ野党とメディアの非常識』という表題の小冊子を衆参の所属議員全員に25冊ずつ配布した。内容はテラスプレスの記事からピックアップしたもので、立憲民主党の枝野幸男代表を〈革マル派に近いといわれています〉と批判し、安倍首相のことは〈日本の外交ばかりか、世界のリーダー〉と賛美するものだった。 総選挙は権力闘争だ。程度はともかく、他党を激しい表現で批判するのは与野党ともに珍しい話ではない。 ところが、このサイトは安倍首相を持ち上げる一方で、昨年の総裁選で争った同じ自民党の石破茂・元幹事長について、〈空疎な経済政策〉などと批判している。自民党の応援団ではなく、安倍首相の応援団に見える。 そんなサイトの記事を集めた小冊子を党本部が配ったことに、当時、石破氏は本誌の取材に対し、「誰が書いたのかも、誰が金を出しているのかも、誰が運営しているのかもわからない。そういう類のものを“怪文書”と呼ぶ。だからこの小冊子は自民党版怪文書ですかね」と呆れていた。 安倍首相は野党ばかりか、自民党であっても、敵対する勢力は宣伝部隊を使って“粛清”していく。これが安倍一強の背後にあるシステムなのだ。現在、テラスプレスでは次のようなタイトルの記事がアップされている。〈共産主導の「桜を見る会」批判 政局オンリーの野党で国民生活置き去り〉〈「桜を見る会」前夜祭、立憲の批判は偽メール事件に匹敵する“大事件”〉 記事を読んだ支持者が揃って“総理は悪くない”と思い込むとまでは考えにくいが、自民党の外周部には、こうした政権を批判するメディアや野党を攻撃する“ニュースサイト”が他にもある。『政治知新』というサイトは、与野党対決となった沖縄知事選の頃は、野党候補の玉城デニー氏(現知事)の大麻吸引というデマを流し、“共産党のマドンナ”と呼ばれる吉良よし子・参院議員の不倫疑惑を記事にしたが、これも“フェイクニュース”で、共産党が「法的措置を検討する」と抗議すると記事を削除した。 このサイトを取材したことがあるネットの政治情報に詳しいジャーナリスト・梶田陽介氏が語る。「サイトの管理者として登録されていたのが、ウェブ制作会社を経営するT氏です。兄は神奈川の自民党県議で、自民党との接点がある。担当者はT氏が県議の弟であることを認めたが、『政治知新』については内部事情などで答えられないと拒否された」 興味深いのはそのT氏がフェイスブックにこう書き込んでいることだ。〈安倍総理の桜を見る会にご招待頂きました。御案内いただいた関係者の方々には心より感謝です〉 ご丁寧に招待状の画像もアップされている。「桜を見る会」がネットで活動する「謎の宣伝機関」とも結びついていることが窺える。 安倍首相は首相在任期間が歴代最長となり、憲政史上に名を刻んだ。しかし、長期政権を支えてきたのは国民の支持だけではない。野党を誹謗し、自民党内のライバルを蹴落とし、総理の地位を脅かす存在を許さない。 それが長期政権の秘密でもある。※週刊ポスト2019年12月13日号
2019.12.03 16:00
週刊ポスト
セクシー発言・進次郎氏 なぜ一斉バッシングが始まったのか
セクシー発言・進次郎氏 なぜ一斉バッシングが始まったのか
“将来の総理候補”ともてはやされ、38歳の若さで初入閣を果たすなど「上り坂」ばかりだった小泉進次郎・環境相が、「まさか」の猛烈な逆風に晒されている。そのバッシングの背景には安倍晋三・首相との“微妙な距離感”も影響しているようだ。渡米した安倍首相は、日米貿易協定に合意し、トランプ大統領と笑顔で握手して「ウィンウィンの合意だ」と強調したが、その足下では何が起きているのか──。 進次郎氏が口を開くたびに、批判の集中砲火だ。 会見での記者への答えが「ポエム」と批判を浴び、外交デビューとなった国連の環境関連会合で、「気候変動問題への取り組みはセクシーであるべき」と語ったことにも「言語明瞭、意味不明瞭」と非難が巻き起こった。ネット上では、ステーキを食べに行ったことまで、「家畜の牛の育成過程では多量の温室効果ガスが排出される」と槍玉にあげられる始末だ。 8月にフリーアナウンサー・滝川クリステル氏との電撃結婚を発表し、9月11日に初入閣を果たした時の好意的な報道が嘘のような風向きの変化である。「『セクシー』は隣に座っていたコスタリカの外交官の発言を受けての言葉。なぜここまで炎上するのか」(環境省関係者)と訝る声もある。しかも、進次郎氏に辛辣なのは、安倍政権に批判的なメディアばかりではない。◆人気すぎても困る 内閣改造後の世論調査で「活躍を期待する閣僚」として進次郎氏がトップだったことを報じた産経新聞は〈「進次郎さんは自民党の宝だ」(自民ベテラン議員)との声も上がる〉(9月17日付)と目いっぱい持ち上げていたが、「セクシー」発言後には、〈高い発信力に見合う責任を果たせなければ、“人寄せパンダ”からの脱却はかなわない〉(同23日付)とスタンスを一転させた。 テレビも同様で、安倍首相自らが出演し、共演者と会食の席まで設けたことで知られる『ワイドナショー』(フジテレビ系、22日放送)ではMCのタレント・松本人志が、「(進次郎氏は)簡単にいうと後出しじゃんけんをしてきた人だと、申し訳ないけど僕は思っている」と厳しく評価してみせた。“親安倍”と見られてきたメディアにまで、批判が広がっているのはなぜなのか。「もともと進次郎氏は、ネット上で熱烈に現政権を支持するようなコアな安倍ファンからの人気はない」と指摘するのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。「2018年の総裁選で石破茂・元幹事長に投票するなど、これまで政権と距離を置いていた影響が大きく、ひとたび失言などがあれば、保守層も遠慮なく批判に転じる。石破氏は『後ろから身内を撃つ男』扱いをされてきました。もちろん、政権に批判的なリベラル層は冷ややかな目線を向けますから、現在の進次郎氏は左右両陣営から標的となっているといえます」 実は、その構図こそが、「安倍首相やその周辺が望ましいと考えていた状況ではないか」(政治ジャーナリスト・野上忠興氏)とみられているのだ。背景には複雑な権力構造がある。「安倍首相は退任後も政権に影響力を残すために、キングメーカーとして次期首相を自ら選んだかたちにしたい。そのためには、これ以上、進次郎氏の人気が高まると都合が悪い。今回の改造では茂木敏充・外相、加藤勝信・厚労相ら後継候補を閣内にズラリと並べましたが、その中でひとりだけ人気が突出し、国民が“次は進次郎しかいない”と考える状況になれば、安倍首相としては、“自分が後継に選んだ”というかたちにならない。親安倍とされるメディアやネットでも急速に進次郎氏への批判が広がっている背後には、そうした官邸サイドの意向が微妙に反映されているのではないか」(野上氏) 大臣就任をきっかけに進次郎氏の未熟さが強調されれば、“やはり頼れるのは安倍首相だ”と印象づけられるという指摘である。◆イメージアップのはずが… しかし、そうした身内の大臣への“ネガティブキャンペーン”は、一歩間違えば安倍首相自身の首を絞めかねない。 進次郎バッシングが高まるのと同時に、安倍首相もその言動が批判の的になった。 ラグビーW杯が開幕した9月20日、安倍首相は〈世界中に感動を与える熱戦を、大いに期待しています!〉というメッセージとともに、日本代表ジャージのレプリカを着た動画を公式ツイッターに投稿。それに対し、台風15号の被害に遭った千葉県で停電・断水が続く地域があったことから、批判する投稿が相次いだ。「当日の開幕戦を安倍首相はラグビージャージを着て麻生太郎・副総理、萩生田光一・文科相らと現地観戦し、中継に映り込んだが、その様子を見てネット上に同様の批判を書き込む人たちもいた」(自民党関係者) 安倍首相は試合終了後、ツイッターに〈エキサイトしっぱなしでした〉と綴ったが、自国開催の大イベントという格好のパフォーマンスの機会を逃した印象は否めない。「キングメーカーとなる野望を果たすには、退任間際まで求心力を維持し続けることが絶対条件。支持率がジリ貧の総理大臣に後継指名する力など残らないからです。しかし、党内の入閣待望組にポストを大盤振る舞いした今回の改造人事ではスキャンダルが取り沙汰されている大臣が少なくない。唯一の政権浮揚の材料だった進次郎氏の人気が急落し、首相自らの行動も炎上騒ぎを起こしているとなれば、さらに閣僚スキャンダルなどが出てきた際に、党内の求心力が一気に低下する可能性は十分にある」(前出・野上氏) 政権の“総仕上げ”に向けた戦略は、危うい船出となっている。※週刊ポスト2019年10月11日号
2019.09.30 16:00
週刊ポスト
政治家にぴったり!?
進次郎氏よりも逸材? 安倍首相の切り札は「DAIGO」か
「気候変動のような大きな問題は楽しく、かっこよく、セクシーであるべきだ」──。ニューヨークで行われた環境関連のイベントでの小泉進次郎環境相(38才)の発言の違和感は、日本だけではなく海外メディアも取り上げ、物議をかもした。彼から発せられる“中身のない発言”の数々に、結婚当初のお祝いムードは、早くも雲散霧消。そんな中、政界で新たな動きが見え始めている。 滝川クリステル(41才)との電撃婚、男性で戦後最年少の入閣と、「将来の総理」に向けてひた走る小泉進次郎環境相。滝川には早くも「将来のファーストレディー」との声があがっている。しかし、水面下では激しい逆風が吹き荒れている。「進次郎さんのサプライズ入閣は安倍晋三首相(65才)の本意ではありません。滝川さんとの結婚報告から、首相と進次郎さんとの間はさらに溝が広がりました。そもそも首相は“将来の総理候補”として彼の名前が挙がることを快く思っていません。そんな中、首相は“進次郎の党内対抗馬”として最適なある人物について、出馬の話を進めたいと考えているようです」(政治記者) 白羽の矢が立ったのは、あの元総理の孫だという──。 初入閣から2週間、鳴り物入りの進次郎氏は早くもつまずいた。「福島原発事故の汚染土の最終処分場について記者から問われた際に『30年後の自分は何才か、発災直後から考えていた。30年後の約束が守れるかどうか、その節目を見届けることが、私はできる』などと要領を得ない返答をしたことで失笑を買った。『ちょっと何を言っているのかわからない』『まるでポエム』と批判されています」(別の政治記者) その一方で今、進次郎氏をめぐって、官邸のツートップが水面下で“冷たい攻防”を繰り広げている。「そもそも安倍首相は進次郎さんをよく思っていません。理由は2つ。1つ目は、進次郎さんの父である純一郎氏(77才)が安倍批判を繰り返しているから。2つ目は、進次郎さんが過去2度の総裁選で、“反安倍”の急先鋒である石破茂さん(62才)に投票したからです。 進次郎さんの入閣にも当然乗り気でなかったが、菅義偉官房長官(70才)たっての希望でなんとか叶ったというところ。ポスト安倍をねらう菅さんは国民人気の高い進次郎さんを味方にしたいし、進次郎さんは石破さんが失脚した今、“陰の総理”と呼ばれる菅さんに取り入って後ろ盾にしたい。事実、進次郎さんは極秘に進めていた結婚について、真っ先に菅さんに報告した。安倍首相は “オレは知らなかった。なんで官邸でやらせたんだ”と自分を蔑ろにし、見識のない進次郎さんに怒り心頭です」(前出・政治記者) 思惑が一致して結成された「菅・進次郎タッグ」は、長らく一強として君臨してきた安倍首相にとって唯一の脅威になりつつあるのか。「総理の意中の“ポスト安倍”は自民党の岸田文雄政調会長(62才)です。実現するには、菅・進次郎タッグに対抗する若手人気政治家の“カード”が必要ですが、安倍総理は余裕の構えを見せていますよ。というのも、有望株となる “カード”にアテがあるからでしょう。それは、歌手でタレントのDAIGOさん(41才)だといわれています。実際、総理は周辺とDAIGO出馬について意見交換しているようです」(安倍首相に近い政界関係者)◆「言葉のセンス」と「妻対決」の軍配 DAIGOは1978年、東京生まれ。学生時代から音楽活動を始め、ロックバンド・BREAKERZのボーカルを務める。「ウィッシュポーズ」や、アルファベットの頭文字を並べる「DAI語」でバラエティー番組でも人気を博し、2016年1月には人気女優の北川景子(33才)と結婚した。 特筆すべきは政治家としての「毛並みのよさ」だ。「母方の祖父は大派閥の竹下派を率いた故・竹下登元首相で、同じく自民党内で強大な権力を持った故・金丸信氏や小沢一郎氏(77才)とも親戚関係にあります。政治家の血筋とすれば、これ以上ないほどのサラブレッドです」(前出・政治記者) DAIGO待望論の背景にあるのは、かつて栄華を誇った竹下派の凋落だ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫さんはこう語る。「日本政界に君臨し続けた自民党の最大派閥である旧田中派の流れを汲み、鉄の結束を誇った竹下派ですが、近年は他派閥に押されて埋没していました。そこで一昨年にDAIGOさんの大叔父である竹下亘さん(72才)をトップにすえて復権を目指しましたが、肝心の亘さんが食道がんになってしまった。絶体絶命の竹下派の新たな目玉と活力になりうると目されているのが、話題性のあるDAIGOさんなのです」 若手タレント議員を必要としている事情もある。「2016年から国政選挙でも18才選挙権が導入されて、各党とも若い有権者を重要視するようになりました。彼らは支持政党を持たないため、もともと知名度と人気があるタレント議員の集票力が必須になってくる。今後はよりタレント性を持つ候補者が政界に出ていくことになるでしょう。なかでもDAIGOさんは特別」(前出・政界関係者) とはいえ、政治家の劣化が目立つ昨今、血筋がよくても実力が伴わなければ有権者の支持は得られない。「実はDAIGOは政治家に向いている」と語るのは芸能関係者だ。「見た目こそチャラいですが、人柄は誠実。誰に対しても分け隔てなく接し、スタッフウケは抜群。育ちのよさを感じさせる気品もある。政治家になったら真摯に人の声に耳を傾けて活動するはずで、いずれ出馬するのではないかと以前から待望されていた」 人柄だけでなく、“能力”も高いと言うのは前出・政界関係者だ。「竹下元首相の孫の中でも、DAIGOさんは特にかわいがられていた。私立の一貫校に通っていた中高時代はあまり勉強せず大学は中退と学歴が最高とはいえないものの、頭の回転は小さい頃から目を見張るものがあったといいます。IQやひらめきが問われるようなクイズ番組では毎回かなりの高得点を叩き出していて、頭がよいという印象を持っている人も多い。学生時代はやりたいことを優先したため、勉強の優先順位が低かっただけなのでしょう。 大阪維新の会のブレーンを務めた作家の故・堺屋太一さんは、DAIGOさんの政治家としての素質に惚れ込み、何とか政治家にしようと画策したほどです」 政治家にとって大切なのは言葉のセンス。それも進次郎氏を一歩リードしているという。「進次郎さんも歯切れのいい“ワンセンテンス”が人気といわれますが、政治家に適した質疑応答のために鍛え上げたもの。一方、DAIGOさんの言葉のセンスは天然で『DAI語』で見せる言葉のセンスは抜群。永田町でも、『DAIGOさんの方が人の心を掴む力があり、政治家として大成するのでは』との声が早くも聞こえています」(前出・政界関係者) 妻対決も気になるところだ。「“芸能界でいちばん性格のいい女優は?”と芸能マネジャーたちに質問すると、オフレコで返ってくる名前は北川さん。顔はキツイといわれることもありますが、とにかく、礼儀もしっかりしていて気立てがいいと人気です。もともと神戸のお嬢様で、“男性を立てる”のもうまい。酒席でもオジサン連中に気さくにお酌するんですが、それでいてしっかり距離は保つ。あれだけの美人なのに女性人気が高いのもポイント。政治家の妻になるつもりで結婚したわけではないでしょうが、そう言われるとピッタリです。 一方の滝川さんは良くも悪くもマイペース。支持者への結婚報告もなく、進次郎さんの地元である横須賀にも住まないという独自スタイルを貫いています。今風といえばそうですが…。芸能界でのランクは当然北川さんに軍配があがりますが、政治家の妻としても北川さんが優勢なのでは」(前出・芸能関係者) DAIGOの結婚式で、安倍首相はビデオメッセージを寄せ「KSK。“必ず、幸せになって、ください”」と「DAI語」を披露した。今度は「KSK。必ず、出馬して、ください」と口説いているのかもしれない。※女性セブン2019年10月10日号
2019.09.27 07:00
女性セブン
ポスト安倍候補に「河泉敏信」 岸田氏、石破氏から世代交代
ポスト安倍候補に「河泉敏信」 岸田氏、石破氏から世代交代
 安倍政権内の権力構造は改造をきっかけに大きく変質しつつある。安倍晋三・首相は第2次政権で返り咲いてからの7年間、官邸の実務を菅義偉・官房長官に任せ、自らは「外交の安倍」として外遊三昧だった。結果、内政の実権を「影の総理」の菅氏に掌握されてしまった構図が浮かび上がる。 その安倍首相と菅氏はこれまでは役割を分担し、互いに利用し合う関係だった。だが、ポスト安倍の後継者選びをめぐって、2人の利害がいよいよ衝突する。 自民党総裁の残り任期があと2年となった安倍首相は、岸田文雄・自民党政調会長と茂木敏充・外相と加藤勝信・厚労相を“後継者候補”として忠誠心を競い合わせるために重要閣僚に起用した。 内閣改造から早々に、菅氏の側近の大臣や岸田派、麻生派、二階派の新閣僚の新旧のスキャンダル情報が流出しているのも、自民党内がポスト安倍をにらんだ“仁義なき戦い”に突入したことを物語っている。 そこで菅氏が安倍首相の傘下にある岸田、茂木、加藤氏らに対抗する自前の総裁候補に育てようとしているのが河野太郎・防衛相と小泉進次郎・環境相だ。河野氏は麻生派だが、いまや麻生氏より菅氏の“庇護”下にある。小泉進次郎氏も大臣就任後の共同インタビューで菅氏のことを、「何かを変えようと思い、変えられるところを常に探している人。私もそういうタイプだと思っている」と絶賛するなど、すっかり“菅チルドレン”だ。 いつの間にか、ポスト安倍候補の顔触れも変わった。永田町では少し前まで、岸田氏と石破茂氏、菅氏に加藤勝信氏を加えた4人が「岸破義信」と呼ばれて有力候補に名前があがっていた。しかし、いまや菅氏が担ぐ河野太郎氏、進次郎氏と、安倍首相が引き立てようとしている茂木氏、加藤氏が「河泉敏信」と呼ばれ、新たな総裁候補として脚光を浴びている。 安倍首相と総裁選を争った石破氏、首相と当選同期の岸田氏は“過去の人”として扱われ、総裁候補の世代交代が行なわれたのだ。 新総裁候補「河泉敏信」の4人の共通点は、いずれも派閥領袖ではなく、党内・派内の基盤が弱いことだ。 まず河野氏。「麻生派のプリンス」と言われるが、これまで原発廃止を唱えるなど党内で「異端児」と見られ、菅氏と近いことから麻生派内でも浮いた存在だ。 進次郎氏は父の小泉純一郎氏が会長を務めた細田派には入らず、初当選以来、無派閥を通している“一匹狼”である。 茂木氏は竹下亘・元総務会長の病気療養で竹下派会長代行に就任したものの、前回総裁選では石破支持に回った派の方針に反して安倍首相を応援するなどスタンドプレーが目立ち、派内からは「派閥の正統な総裁候補」とは見られていない。 同じ竹下派に所属している加藤氏も同じだ。加藤氏は旧安倍派の大幹部だった加藤六月・元農水相の娘婿で、義理の母(六月氏の夫人)の睦子氏が安倍首相の母で「安倍家のゴッドマザー」と呼ばれる洋子夫人と親友という関係から、安倍首相の側近として要職を歴任してきた。しかしそれゆえ、“本籍”の竹下派内に自前の勢力はほとんどいない。 すなわち、4人とも政治的実力は安倍首相や菅氏らには遠く及ばず、「河泉」の2人は菅氏、「敏信」の2人は安倍首相の後ろ盾がなければ、総裁選出馬さえ覚束ない立場にある。だからこそ、安倍首相や菅氏には好都合だ。政治ジャーナリスト・野上忠興氏が指摘する。「次期総裁レースの実態は安倍首相と菅氏の言いなりに動く、いわば“操り人形”選び。どちらの系列が総理・総裁になるかでキングメーカー争いに決着がつくが、菅氏が河野氏でも進次郎氏でも勝ち目がなさそうだと判断すれば、最後は二階氏と組んで自分が出馬する可能性も十分残っている」 政治の世界では、いったん権力闘争が始まれば雌雄を決するまで戦うしかない。途中で退けば、その途端に政治生命を絶たれてしまう。 古くは“加藤の乱”の加藤紘一氏、最近では現役の自民党総裁の立場にありながら、2012年総裁選への出馬を断念した谷垣禎一氏も大魚を逃した。 2年後に控える総裁選に向けて、キングメーカーの座を賭けた戦いに踏み込んだ安倍首相と菅氏による長い権力抗争が続く。※週刊ポスト2019年10月4日号
2019.09.25 07:00
週刊ポスト
人気急落?の進次郎環境相
小泉進次郎氏と滝川クリステルの結婚をめぐる逆風と失意
 自民党の小泉進次郎衆議院議員(38才)とフリーアナウンサーの滝川クリステル(41才)との結婚発表から1か月あまり。9月11日に発表された改造内閣では環境大臣で初入閣するなど、いよいよ現実味を帯びてきた「将来の総理候補」の慶事だけに祝福ムード一色になるかと思いきや、サプライズ発表への驚きがひと段落した後に待っていたのは、大いなる逆風だった。 最初に噴出したのは、進次郎氏の「女性遍歴」だ。「電撃結婚発表後、進次郎さんの交際歴がメディアで立て続けに報じられました。それらによれば進次郎さんは過去に女性起業家と不倫の経験があり、また同時期に何人かの女子アナとおつきあいをしたこともあったようです。滝川さんと交際中にも別の女性の影が見え隠れしたと報じたメディアもありました。 もちろん独身男性の恋愛は本人の自由ですが、鉄壁のガードを誇る進次郎さんの恋愛は過去にほとんど報じられておらず、多くの女性に衝撃を与えました。過去が注目されるのも、相手が滝川さんだったというところも大きいでしょうね」(芸能記者) 進次郎氏の職場である永田町からは憤りが伝わる。「8月7日に首相官邸に結婚の報告に行った際、進次郎さんは菅義偉官房長官との面会が目的でしたが、その際に菅さんから『総理にも挨拶すれば』と言われて結果的に面談したと聞いています。“ついで扱い”された安倍さんの心証はかなり悪くなったでしょう。 そもそも進次郎さんは過去2回の自民党総裁選で安倍さんの対抗馬の石破茂さんを支持しており、安倍さんとはかなり距離があります」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫さん) そんななかでの、安倍首相は内閣改造を行った。目玉は「進次郎の初入閣」。「結婚報告の時の行き違いや、大臣になっても仕事を休む『育休』の可能性言及もあったが、安倍首相は窮地の進次郎さんに手を差し伸べ、恩を売る意図があったのだろう」(政治ジャーナリスト)ということのようだ。 進次郎氏が誰よりも信頼する身内からも戸惑いの声が上がったという。「(小泉)純一郎氏(77才)の姉で、“小泉家のゴッドマザー”といわれる信子さんに進次郎さんは頭が上がらない。その信子さんが、授かり婚に忸怩たる思いを持っているそうです。信子さんの怒りを聞きつけた菅長官が世の祝福ムードを高めるため、進次郎さんと滝川さんを官邸に呼んで前代未聞の結婚報告をさせたという情報もあります」(政治部記者) こうした逆風は進次郎氏だけでなく、滝川にも及ぶ。「結婚発表後、テレビ出演した滝川さんは『披露宴はやりません』と宣言しました。後援者に妻を披露する場を設けないなんて、政治家として後援会軽視としか受け止められません。 しかもその後、親族だけの式を軽井沢で挙げて、彼女はインスタグラムでウエディングドレス姿を披露。しかも弟さんとのツーショットです。“私らしく”生きると宣言するのは自由ですが、夫の地元である横須賀に住まず、披露宴もなく、結婚報告もロクにない。政治家の妻としては筋が通らないことだらけで、後援者からは、『なんのために彼女と結婚したのか』と失意の声が上がっています」(地元後援会関係者) 滝川の「家系」にスポットを当てた報道もあった。「発言権が強い母親の存在が明らかになったり、過去報じられてきたプロフィールの嘘が明るみに出たりしました。彼女のイメージが“作り上げられたもの”だったのだという認識がされるようになりました。小泉さんとの結婚はその“仕上げ”だったのかと…」(前出・芸能記者) 大物カップルの将来は一筋縄では行かなそうだ。※女性セブン2019年9月26日・10月3日号
2019.09.12 07:00
女性セブン
小泉家が望むのは進次郎を支えること(時事通信フォト)
滝川クリステルを待ち受ける総理の妻の掟 酒、麻雀、別居
 政界に誕生した久々の大型カップル。近い将来の「総理の座」が有望視される自民党の小泉進次郎氏(38)の新妻・滝川クリステル(41)はインスタグラムでこうのろけた。「(進次郎氏は)『政治家の妻はこうあるべき』という形に捉われず、私らしく、ありのままの生き方、スタイルを尊重してくれる」 だが、“2人の世界”に浸っていられるのはそう長くはない。滝クリには「総理の妻」としての“キビし~い掟”が待ち受けている。 進次郎氏はポスト安倍の総裁候補として菅義偉・官房長官から「早すぎることはない」と太鼓判を推されており、いずれ自民党総裁選出馬の日がやってくる。そのとき、滝クリの「総裁候補の妻」としての働きが勝利の鍵を握ることになる。 安倍晋三首相が返り咲いた2012年の総裁選でも、妻たちの戦いが展開された。昭恵夫人が夫にかわって地元での出陣式を取り仕切れば、ライバルの石破茂氏の夫人・佳子さんはサイトに応援演説動画をアップ、2018年の総裁選でも銀座で街頭演説に立ち、大善戦の原動力になった。「夫人の頑張りが陣営を活気づける。劣勢でも“奥さんがあそこまでやっている”とみせれば支持派議員やスタッフを奮いたたせることができる」(自民党議員) IOC総会での「お・も・て・な・し」スピーチで東京五輪招致に貢献した滝クリが、総裁選の応援演説で夫・進次郎氏を総理・総裁の座に押し上げられるか、真価が問われる場面だろう。 総理夫人となれば、ファーストレディ外交の主役の役割を負う。サミット首脳会議などでは夫人たちだけのプログラムが組まれ、国際的な支援活動などが発案されることも珍しくない。 かつてミシェル・オバマ大統領夫人は“夫抜き”でアジアを歴訪。中国では習近平・国家主席の彭麗媛夫人と会談、日本では安倍昭恵夫人が経営する居酒屋「UZU」でファーストレディ会談を行なった。『宰相と怪妻・猛妻・女傑の戦後史』の著者で政治評論家の小林吉弥氏が語る。「総理夫人にとって他国の首脳夫人との親交を深めることは重要です。竹下登首相の直子夫人は米国のレーガン大統領のナンシー夫人と『ナンシー、ナオコ』とファーストネームで呼び合う関係を築いていた。互いの国益がぶつかる首脳外交は関係が難しくなることも多いが、そんなとき、夫人同士が直接コミュニケーションを取り合うことができれば関係改善のきっかけをつくることもできる」 日、英、仏3か国語を操る滝クリが、他の主要国のファーストレディの心をつかめるかは腕の見せ所だ。◆押入れで涙を流す そうした表舞台の役割だけでなく、“裏”での地道な働きも必要とされる。 総理大臣になると滅多に地元に戻れず、後援会との関係が希薄になる。かわりに選挙区を守るのが妻の役割だ。橋本龍太郎首相の夫人・久美子さんは結婚当初は東京で夫婦で暮らしていたが、姑から「政治家の妻になったのだから地元(岡山県総社市)に張り付かなくてはだめ」といわれ、以来、橋本氏が亡くなるまで40年近く、夫と事実上の別居生活を送った。「地元の久美子さんの存在が橋龍の選挙の強さの秘密でした」(前出・小林氏) 年末年始やお盆などには地元の会合をはしごし、酒を注がれれば断われない。 地元の有力者や財界人などの葬儀や法事は、総理の代理が秘書、というわけにはいかず、妻が全国どこでも弔問に駆けつけなければならない。中曽根康弘首相の蔦子夫人について、日経新聞がこう評している。〈選挙中は全国遊説の首相に代わって選挙区を回り、大きなおなかをかかえて頭を下げ続けたり、他人には涙を見せられないと、押入れに頭を突っ込んで泣いたこともあり、シンは強い〉(1987年5月25日付朝刊) 上京した後援会幹部や番記者の“接待”も総理の妻の重要な役目だ。前述の竹下直子夫人は私邸で首相の帰宅を待つ番記者相手に麻雀を打ったし、池田勇人首相の私邸は毎晩のように記者との“宴会”状態だったことで知られる。「メディアの評価は政権の行方を左右する。池田首相の満枝夫人は夫の評判を落とさないために、夫を待つ記者たちを手作りの精進揚げやおでんでもてなし、記者が乗ってきたハイヤーの運転手にも菓子の差し入れを欠かさない気配りで知られていました」(小林氏) 一方で“雑巾掛け”のような苦労もある。自民党の派閥政治全盛時代は、派閥毎に「婦人会」があり、会長夫人をトップに序列化され、「若手議員の夫人は先輩議員の奥様から雑用に呼びつけられ、政治家の妻としての立ち居振る舞いを厳しく指導された」(ベテラン議員の夫人)。 旧安倍派婦人会のトップに君臨していたのが安倍首相の母・洋子さんであり、若き昭恵夫人も“下積み”を経験したとされる。 進次郎氏は無派閥だから滝クリも「先輩夫人の指導」とは無縁かというと、そうではなさそうだ。自民党長老が語る。「進次郎君を母親がわりになって育てたのが小泉純一郎首相の実姉の信子さん。彼女は福田派の派閥付秘書から純ちゃんの公設秘書を40年以上務め、安倍洋子夫人とともに派閥の伝統を支えてきた。たとえ進次郎君が新妻に“君のやりたいようにやればいい”と言ったとしても、信子さんは“政治家の妻”としての心得を指導するはずです」 はてさて、新婚の進次郎夫妻が周囲のプレッシャーをはねのけて「総理夫人の働き方改革」ができるか。※週刊ポスト2019年8月30日号
2019.08.20 07:00
週刊ポスト
選挙本部の看板前で気勢を上げる安倍首相(共同通信社)
自民党のトンデモ参院選資料に石破茂元幹事長が「怪文書だ!」
 迫る参院選(7月4日公示、21日投開票)に向け、自民党本部が配布した「演説用資料」が波紋を呼んでいる。 自民党に所属する衆参国会議員の事務所に各25冊ずつ届けられたという冊子のタイトルは『フェイク情報が蝕むニッポン トンデモ野党とメディアの非常識』。インターネットのサイト「テラスプレス」の記事からピックアップし、加筆、修正した内容を掲載したとある。その内容が“激烈”だ。 立憲民主党の枝野幸男代表について〈革マル派に近いといわれています〉と、かねて安倍晋三首相が国会でも言及してきた主張(*)が繰り広げられ、国民民主党に合流した小沢一郎衆院議員については〈どんな世界にも飽きられて終わってしまったものはありますが、政界ではまさに小沢一郎氏がそうではないでしょうか。政界のオワコンです〉と手厳しい。【*2014年10月の衆院予算委員会で閣僚の任命責任を追及する枝野幸男・民主党幹事長(当時)に対し、安倍首相は「殺人や強盗を行なった革マル派活動家が指導的立場に浸透しているとみられる団体から献金を受けていた」と反論した】 批判が集まった厚労省の「毎月勤労統計」の不正問題については、〈立憲民主党や国民民主党は、民主党政権時代も不適切処理があったことは素知らぬ顔で安倍政権を批判し続けるのでしょうが、あまりにもさもしい政党〉と強引に矛先を変える。 かたや安倍政権については、〈安倍首相の外交力は、現在の日本にとって重要な“政治資源”〉〈もはや安倍首相は、日本の外交ばかりか、世界のリーダー〉と礼賛一色だ。 記述以上にインパクトがあるのは添えられたイラストだ。大きめの耳たぶが特徴的な“枝野氏らしき人物”は呆けたような目に、口からはヨダレを垂らしている。こめかみの横にはクルクルマークまでついている。共産党の“志位和夫委員長らしき人物”には犬の耳と手がついている。 一方、さわやかな笑みを浮かべた精悍な男性のイラストは、“安倍首相らしき人”。“野党へのヘイト”にしか見えない冊子を、自民党は選挙演説の“アンチョコ”にしようとしたのか──。◆政治家のイラストで人格攻撃 元ネタとなった「テラスプレス」なるサイトが正体不明なことも、この「資料」が物議を醸している理由だ。「資料」に記載されたURLを直接入力するとテラスプレスのサイトに辿り着く。昨年7月から記事が配信された形跡がみられるが、一般的な政治団体のサイトに記載されている所在地や問い合わせフォームはない。 加えて不可解なのは、自民党の「選挙資料」の出典元にもかかわらず、石破茂元幹事長については、〈空疎な経済政策〉などの批判が並べられていることだ。「誰が書いたのかも、誰が金を出しているのかも、誰が運営しているのかもわからない、そういう類のものを“怪文書”と呼ぶ。だからこの冊子は自民党版怪文書ですかね」 そう話すのは石破氏本人だ。昨年9月の総裁選に出馬した際に、テラスプレスが自身を批判していることは把握したという。石破氏の事務所にも届けられた「資料」についてこう呆れる。「選挙が近いので何らかの冊子が(党本部から)配布され、支援者や無党派の方々に配ったりすることはあります。でもこの冊子はあり得ない。自民党はフェアな政党のはず。“何者が作ったのかわからない冊子を選挙演説の参考にしなさい”というのは、私が好きな自民党がやることではない。 選挙だから野党を攻撃するのは当然だが、野党を支持する有権者にも自民党を支持してみようかなと思わせることも大切なこと。いかに野党を大事にし、その後ろにいる国民に納得してもらうかを昔の自民党は実行してきました。それがこの冊子のように、“自民党だけ、安倍政権だけが正しい”なんて言うと国民を分断するだけ。政治家のイラストで人格攻撃をし、誹謗中傷、侮辱に近い内容です。これを参考に若手議員が演説をしたら大変なことになりかねない」 自民党本部に「演説用資料」作成の経緯や関係などについて尋ねると、「大手新聞の社説やコラムのように説得力のある内容であることから、これらの記事をまとめた冊子があるということで、通常の政治活動の一環として、参考資料として配布したものであり、テラスプレスの運営等には関与しておりません」 とだけ回答した。 安倍首相への問責決議案で野党にドスを利かせた三原じゅん子参院議員が目にしたなら、自民党にも「恥を知りなさい」と言うだろうか。※週刊ポスト2019年7月12日号
2019.07.02 07:00
週刊ポスト
「ポスト安倍」はこの人?(時事通信フォト)
衆参ダブル選 安倍圧勝でも「菅内閣」誕生の驚愕シナリオ
 少し前まで誰もが一笑に付していた「衆参ダブル選挙」がにわかに現実味を帯びてきた。この猛烈な解散風を自民党内で煽っているのは、萩生田光一・幹事長代行や下村博文・元文科相ら細田派の安倍側近だが、一方の二階俊博・自民党幹事長や菅義偉・官房長官の思惑は別にある。 菅氏は5月17日の会見で「(野党の不信任案提出は)当然、解散の大義名分になる」と語った。 国会の最終盤に野党が内閣不信任案を提出するのはセレモニーのようなもので、通常、与党は粛々と否決して国会を閉じる。政権を倒せない不信任案を大義名分に“解散はあり得る”というのだから、なりふり構わぬダブル選容認に他ならない。「菅さんの『解散の大義』発言で解散風が強まったのは事実だが、本人は解散の流れを作るまでのつもりはなかったのではないか」と見るのは政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏。「菅さんは危機管理の人。ダブル選挙を打っても参院選が有利になるという保証はない。今も自民党は衆院で283議席あるのに解散するリスクを負う必要などないと考えていると思う。 もし、このまま解散になれば“総理を超えて解散を主導した”と言われかねないし、選挙に勝ったら勝ったで『菅さんの仕掛けた選挙大成功』となってしまう。負ければ菅さんが判断を間違ったとクビを切られる。どちらにしても黒衣に徹したい慎重な菅さんの望むところではないはずです」 解散に慎重なのは二階氏も同じだ。ダブル選挙で議席を減らせば幹事長は真っ先に引責辞任を迫られる。それでも安倍首相が解散を決断すれば誰も止めることはできない。二階氏はその先を考えている。政治ジャーナリスト・角谷浩一氏が語る。「ダブル選挙で自民単独で衆院の3分の2の議席を得れば間違いなく安倍続投でしょうが、議席を減らすか現状維持なら、勝っても安倍首相の4選論は消える。党内では、来年の東京五輪を花道に安倍退陣が既定路線となり、ポスト安倍のレースがいよいよ始まる」 その時、ポスト安倍選びの主役になるのが二階氏ら長老の派閥領袖だ。「二階さんは『安倍4選』とも『菅官房長官はポスト安倍の有力候補』とも公言している。安倍首相の解散は止めないが、ダブル選挙で墓穴を掘れば4選は消える。その時は“キングメーカー”として菅さんの擁立に動く腹づもりでしょう。菅さんも解散になればそうした状況もあり得ると読んでいるのではないか」(同前) 衆院283議席の現状維持なら揺るぎない自民圧勝に違いないが、それでも安倍首相の威信は低下し、二階氏ら長老がキングメーカーとなって菅氏への政権禅譲レールが敷かれるという見方である。 ポスト安倍には石破茂・元幹事長や岸田文雄・政調会長の名前も挙がっているが、2人のどちらかが総理になれば自民党内で主流派が交代して権力構造の組み替えが起きる。 その点、安倍政権を支えてきた菅氏を後継首相にすれば、現在の主流派態勢をそのまま引き継ぐことになり権力の組み替えは起きない。菅氏は連立相手の公明党とも改憲で連携する維新とも太いパイプを持ち、政権が代わっても両党をつなぎ止めることができる。 二階氏や安倍側近たちにとっては、「安倍でなければ菅」というのが自分たちの政治的立場を守るには最も都合がいい選択なのだ。※週刊ポスト2019年6月7日号
2019.05.30 07:00
週刊ポスト
以前としてポスト安倍の有力候補だが(時事通信フォト)
石破茂氏の集客力は? 政治資金パーティLINEから考える
 5月は自民党各派閥の資金集めパーティラッシュの時期。今年は夏に参院選を控えているとあって各派が盛大さを競い合っている。皮切りとなった9日の二階派パーティは4000人、14日の麻生派パーティは参加者4600人を集めた。いずれも安倍晋三首相が挨拶に立ち、党幹部たちが勢揃いして会場は満員だった。 雰囲気が違ったのが13日にホテルニューオータニの「芙蓉の間」で開かれた石破派パーティだ。 同派会長の石破茂氏といえば、前回の総裁選で安倍首相を相手に善戦し、時事通信の世論調査の「次の首相にふさわしい人物」でも小泉進次郎氏に次いで2位につけている有力な次期首相候補の1人。さぞかし盛り上がっただろうと思いきや、そうではなかった。 安倍首相は出席せず、大物の挨拶は二階俊博・幹事長くらい。党幹部の姿もまばらだった。派閥パーティをはしごする常連客がいう。「どのパーティでも有名な政治家が挨拶に立つたびに客が演壇に近づいて一斉に携帯カメラを向けるが、石破派の場合は安倍さんは来ないし、他の派閥と対照的なとても地味で面白みに欠ける会合なんです」 そのためなのか、パーティ前夜、ある政界関係者からLINEを通じて不思議な連絡が回った。〈明日、18時半から行なわれる石破元幹事長のパーティに無料ご招待します。お土産つきです。ぜひお越しください〉 という内容だ。LINEを受け取った人物の話。「送り主に聞くと、『パーティ券が余ったからギリギリになって方々に声をかけて無料で参加者を募っている』という説明でした」 パーティの事務局を担当した石破派事務総長・田村憲久氏の事務所は、「参加者は2000人いた。私どもが組織としてそうした人集めをしたことは絶対ない」と説明するが、永田町ではパーティの人数は派閥の資金力や集票力のバロメーターとされ、動員に力を入れるのはどの派も同じ。 小派閥の石破派の力は二階派、麻生派などの大派閥にはまだ及ばないようだ。※週刊ポスト2019年5月31日号
2019.05.21 16:00
週刊ポスト
小泉進次郎氏は自民党の「将来のエース」とも言われるが…(時事通信フォト)
総理にしてはいけない政治家ランキング 2位に枝野氏と茂木氏
 永田町ではいよいよ「ポスト安倍」に向けた動きが喧しくなり、メディアにもさまざまな名前が取り沙汰される。だが、それを見る国民の目は冷めている。3月に行なわれた産経・FNNの世論調査では、約7割が「ポスト安倍」の具体的名前を聞かれて「いない」と答えているという現実がある。 では発想を転換し、こう問うてみるのはどうだろう。「総理にしてはいけない政治家は誰か」──政治のスペシャリストの答えからは、逆説的に「令和時代の総理の条件」が浮かび上がってきた。 令和の時代にはどんな総理が生まれ、この国をどこに向かわせるのか。 永田町では「岸破義信」(岸田文雄氏、石破茂氏、菅義偉氏、加藤勝信氏)と呼ばれるポスト安倍世代の政治家たちをはじめ、「次の次」をうかがう河野太郎氏や小泉進次郎氏、「初の女性首相候補」としては野田聖子氏、稲田朋美氏、小渕優子氏など多くの名前があがっている。 だが、政治ジャーナリストの田中良紹氏は「人材が乏しい」という。「総理になるには天の時、地の利、人の和が必要とされ、運に左右される。また、政治家は何かを契機に大化けする可能性もある。それだけに、現在の資質でその政治家の将来の可能性を判断することには抵抗があるが、令和の首相候補とされる顔ぶれを見て寂しい現実を突きつけられる」 総理となるべき資質と資格がない人物が国を率いれば新しい時代に国民は不幸になる。平成の時代に国民はさんざんそのことを思い知らされた。 そこで本誌は政治家OBや政治学者、評論家、ジャーナリストなど30人にアンケート調査し、「令和の総理にしてはいけない政治家」をあげてもらった(投票者1人つき3人まで回答)。◆しょせんはナンバー2 ダントツの票を集めたのは人呼んで「タカ派のマドンナ」、稲田朋美氏(14票)だった。 安倍首相に目をかけられ、当選3回で規制改革担当相として初入閣。以来、自民党政調会長、防衛相と出世街道を走ってきたが、周知のように防衛省不祥事の迷走答弁で事実上更迭された。ところが、その後も首相の後押しで自民党総裁特別補佐兼筆頭副幹事長に抜擢され、議員連盟「女性議員飛躍の会」を立ちあげるなど“女性議員のリーダー”として再浮上している。政治学者の後房雄・愛知大学教授が指摘する。「思想的理由で安倍首相の特別な庇護を受け、首相候補に育てようと抜擢されながら、行政組織の掌握でも、社会的な説明責任の点でも、とても政府のトップの器ではないことを露呈した」 評論家・古谷経衡氏は主義・思想面でも見るべきものはないと評した。「彼女は南京百人斬り訴訟(日中戦争時に「百人斬り」をしたと虚偽の報道をされたとして旧日本軍将校2人の遺族が毎日新聞、朝日新聞などに損害賠償などを求めた)の弁護団で一躍保守論壇の寵児になったが、その歴史観はネット右翼の範疇を出ていないように見える」 ワースト2位は同票(7票)で、枝野幸男・立憲民主党代表と茂木敏充・経済再生相。枝野氏は菅内閣の官房長官として東日本大震災の対応にあたった。「野党をまとめる能力がないのに政権運営ができるとは思えない。福島第一原発事故当時の『ただちに人体や健康に影響はない』発言を聞いた時に、国民の命と生活を守る政府のトップになってはいけない政治家だと思った」(政治ジャーナリスト・藤本順一氏) 茂木氏は自民党竹下派の会長代行で、次の総裁選への出馬が有力視されている。「政策能力はもの凄く高いが、人望がないから仲間がいない。桜田義孝・前五輪相が答弁を間違った時も閣僚席で大笑いしていたが、自分は頭がいいから他人が幼稚に見えるんだろう。人望は総理に必要な資質だが、いつの間にか備わるものではない」(政治評論家・屋山太郎氏) 奇しくも茂木氏に投票した全員が「人望」を理由に挙げた。 4位(6票)には菅義偉・官房長官、岸田文雄・政調会長、石原伸晃氏という3人の次期総理候補が並んでランクイン。ポスト安倍の最有力とみられている菅氏にも多くの注文が付いた。「安倍政権のナンバー2として、総裁選出馬する前にやるべきは安倍政治の総括。それができなければ総裁候補の資格はない」(毎日新聞客員編集委員・松田喬和氏)「しょせんはナンバー2でトップに立つ政治家ではない。政策的にも、彼が導入したふるさと納税は故郷とは無関係に物欲しさに納税させ、人間を卑しくさせた」(元参議院議員・筆坂秀世氏) 前回総裁選で出馬を見送った岸田氏には“戦わない姿勢”を疑問視する声が強い。「安倍首相からの政権禅譲が岸田の基本戦略と見える。しかし、首相とは憲法改正など政治路線が異なるのだから、戦わない者は去るべし」(外交ジャーナリスト・手嶋龍一氏) 最近出番がない石原氏がこの2人と並んで久々に登場した。「彼は何か起きたときに反応が恐ろしく鈍い。発言も軽い。オヤジ(石原慎太郎)が大きすぎて、オヤジが引っ込んだら存在感がなくなった。総理が務まる人物とは思えない」(屋山氏) 安倍首相のライバル・石破茂氏は1票差の7位(5票)で追う。「石破氏はいつも正論を言う。憲法改正でも9条2項を削除すべきとか。だが、できることを着実に進めるのが総理の重要な能力。石破氏が総理になれば正論を押し通して反発に遭い、物事が進まない。内閣は長持ちしないだろう」(ジャーナリスト・長谷川幸洋氏) ちなみに「岸破義信」のもう一人、加藤勝信・自民党総務会長(13位)は、「官僚の狡さを身につけ、厚労相時代の責任逃れのうまさには目を見張った。国益を担える人物ではない」(元経産官僚・古賀茂明氏)との評だ。 自民党内で「ポスト安倍」を目指す政治家に加え、野党第一党の党首まで上位に名を連ねるのだから、人材不足がよくわかる。※週刊ポスト2019年5月17・24日号
2019.05.08 16:00
週刊ポスト
「石破の乱」はあるのか(時事通信フォト)
衆参W選で自民大敗なら「石破の乱」勃発か 鍵握る進次郎氏
 夏に参院選を控える中、「忖度発言」の塚田一郎・前国交副大臣に続いて桜田義孝・前五輪相と4月だけで2人が失言で辞任。しかも、閣内には失言をしかねない“ハイリスク大臣”たちが控え、自民党の参院選敗北の気配は日に日に濃くなっている。 苦戦が予想される参院選を有利にするため、安倍晋三首相は衆参同日選に打って出るという見方が根強くある。「(ダブル選挙は)やるのが当たり前でしょ。既定事実だよ。安倍首相がバカでない限りはやるわ」 このところ首相とたびたび会談している亀井静香・元金融相は出演したテレビ番組でそう語り、自民党OBの古賀誠・元幹事長も今年秋に消費税増税、来年は東京五輪があることから、「このタイミングを逸したら、解散を打って出るタイミングは難しくなる」と同日選ありと見ている。 自民党は過去2度(1980年、1986年)の同日選で衆参ともに大勝した。「衆院の候補たちが全国でフル稼働することから、参院候補の票も上乗せされる」というのが通説だ。 しかし、選挙分析に定評がある政治ジャーナリストの野上忠興氏は、「自民有利というのは中選挙区時代の話。現在の小選挙区制ではダブル選で投票率が上がれば自民批判票が増え、衆参ともに不利に働く」と予測する。 野党側はそれを待ち受けている。元自民党副総裁の山崎拓氏が今年初めに予言したのが“石破の乱”だ。「自民党が同日選で大敗すれば、小沢一郎・自由党代表が石破茂氏を担いで“第2の加藤の乱”を仕掛ける」 当時は荒唐無稽と思われていたが、過剰に反応した安倍首相が、「嫌なら党を出ていけばいい」と石破排除の動きを強めたことで逆にリアリティが出てきた。日経新聞政治部OBの政治ジャーナリスト・宮崎信行氏が語る。「石破氏は昨年の総裁選で善戦したが、いまや派閥を切り崩されて所属議員が19人に減り、このままでは次の総裁選に出馬できない。竹下派、二階派にも冷や飯組は多い。 ダブル選後に与野党の勢力が今より伯仲した場合、石破氏ら自民党の冷や飯組が“窮鼠猫を噛む”で野党と組んで内閣不信任案に賛成し、安倍倒閣に動くシナリオはあり得る。彼らは26年前の細川政変で自民党総裁でなくても総理になれることを経験している」 鍵を握るのは小泉進次郎氏の動きだろう。「総裁選で石破氏を支持した進次郎氏が若手の一部と棄権に回れば不信任案成立でしょう」(同前)※週刊ポスト2019年5月3・10日号
2019.05.03 07:00
週刊ポスト
新元号を発表する菅義偉官房長官(時事通信フォト)
「菅義偉内閣」の閣僚名簿が出回っている!
 新元号発表という「歴史的な瞬間」を国民に届け、スポットライトを浴びた菅義偉・官房長官。いつも会見で見せているポーカーフェイスが一転、元号発表当日は朝から高揚感を隠しきれない様子だった。「新時代の到来」は、菅氏、そしてそれを取り巻く永田町にも“ある変化”をもたらしていた──。 菅氏は「総理を目指さない政治家」と言われ、これまで一度も政権への意欲を見せたことはない。『総理の影―菅義偉の正体』(小学館刊)の著書があるノンフィクション作家の森功氏が語る。「菅という政治家は風貌は地味で表舞台に立って政治を行なうことが上手ではない。安倍(晋三)首相のような明るさもない。本人もそのことをよく自覚している。むしろ実務家として官僚を動かすタイプで、政権を支える官房長官を天職だと考えている。政治家になった以上、総理への野心が全くないとは思わないが、非常に慎重な人だから、今も総理・総裁を目指して動くことは考えていないと思う」 近い人物ほど同じ見方をする。 菅氏が「影の総理」と呼ばれる力を持ったのは、安倍首相が時に衝突しながらも、“野心”のない菅氏に内政を任せてきたからだ。政権の看板である成長戦略は菅氏の政策と言っていい。「財界の要請で外国人労働者受け入れへと国の基本方針を転換したのは菅さんの判断。観光立国のためにビザ発給要件を大幅に緩和したし、水道法改正なども主導した。携帯料金の値下げが決まったのも菅さんの鶴の一声だった」(内閣官房の中堅官僚) 新元号発表についても保守派の猛反対を押し切って新天皇即位の1か月前に発表する剛腕を見せつけた。◆「偉駄天の会」を結成 人事権も握っている。内閣改造の際、大臣は安倍首相が選ぶが、各派閥へのポスト配分が必要な副大臣、政務官の人選は菅氏が中心に調整するとされる。そこで無派閥議員が不利にならないよう配分してきた。菅氏は地元・神奈川新聞のインタビューでこう語っている。〈派閥をつくる気はない。無派閥で当選4回以下の衆院議員に、政治家として歩んできたことをアドバイスしている。派閥に所属しなければ役職に就けないといったことをなくしていこうと。党全体を見て必要な人は応援していくということだ〉(2018年8月12日付) しかし、官房長官として実績を積み上げた菅氏は党内で「次の総理の最有力候補」と見られるようになり、周囲に人が集まってきた。 派閥の役割はポストの配分だ。菅氏がいくら「派閥をつくる気はない」と言っても、ポストで世話になれば、菅氏を「親分」と頼りにする議員が増える。党内には無派閥議員を中心に菅氏を囲むグループが次々に生まれている。「偉駄天の会」はインドの神・韋駄天の韋の字を菅義偉の「偉」に変えた派閥横断的なグループで、その中で当選4回以下の無派閥の若手議員たちの集まりが韋駄天の兄弟・歓喜天(別名ガネーシャ)の名前を取った「ガネーシャの会」。菅側近の梶山弘志・前地方創生相、小此木八郎・前防災相らの「無派閥有志の会」もある。その数を合わせると無派閥議員約70人のうち30人とも50人ともいわれる。 昨年の自民党総裁選では、菅氏自らそうした無派閥議員たちと安倍首相の食事会をセットし、安倍支持票を取りまとめた。ポストを配り、総裁選で一糸乱れずに動く。派閥そのものである。“菅派”議員の1人が匿名を条件に語る。「われわれが表だって菅さんを次の総理にと動けば菅さんに迷惑をかける。仲間はその時まで声を上げないようにしようと申し合わせている。もちろん、安倍政治を引き継げるのは実力的に菅さんしかいないという思いはみんな同じです」 そうした「待望論」が菅氏の背中を押している。◆「菅学校」で大臣を養成「正真正銘3期目が最後の任期となります」 安倍首相は日本商工会議所の総会で、総裁4選論を強く否定した。 それでも絶対ないとは言えないが、「安倍4選がなければ次は菅」と先物買いに走る動きが相次ぎ、早くも菅内閣の大臣の顔ぶれを予想した「閣僚名簿」まで流れている。そこには自薦他薦、自民党の次世代のホープから中堅議員までの名前が並んでいる。筆頭格で登場するのは菅氏が目をかける、地盤(神奈川)を共にするこの2人だ。〈次のリーダーは、とりわけ河野太郎外相と小泉進次郎氏には期待している。当選同期の河野氏は非常に胆力があり、当初から「総理大臣になりたい」と言っていた。今、外務大臣として水を得た魚のように活躍している。小泉氏は若くして注目され、党の農林部会長としてもしっかり役目を果たした〉(神奈川新聞2018年8月12日付) 河野氏は麻生派の後継者候補だが、外相に起用されたのは菅氏の強い推薦があったからとされる。安倍首相とは距離を置く自民党のホープ・進次郎氏も山梨知事選、沖縄知事選など菅氏が応援に入る先に同行して“忠臣”ぶりを発揮している。 菅氏の腹心といわれるのが梶山氏と小此木氏だ。梶山氏の父・静六氏は菅氏の「政治の師」であり、小此木氏の父も菅氏が長年秘書として仕えた恩人だ。菅氏は2人を前回の内閣改造で入閣させ、“恩返し”した。 女性議員で菅氏の“側近”とされるのは沖縄補選に出馬する島尻安伊子・元沖縄担当相、三原じゅん子・参院議員だ。三原氏は菅氏の選挙応援行脚に影のように従う。かつて菅氏が所属していた竹下派からは、小渕優子・元経産相が入閣候補にあがっている。「菅さんは竹下派の顧問格で“参院のドン”と呼ばれた青木幹雄氏に参院の運営について相談している。その青木氏は小渕氏を派閥の後継者としてとくに目を掛けているから、菅内閣となれば小渕氏は党3役や大臣で復権する可能性が高い」(竹下派議員) 候補者は二階派の林幹雄氏らなど他派閥にも及び、さらにサプライズ人事として“盟友”橋下徹氏の民間登用を期待する声もある。 こうみると“菅内閣の閣僚名簿”のコンセプトは「世代交代」とも読める。将来の総理候補を大臣にズラリと並べて養成し、自分がやめるときに直接バトンを渡す。かつて吉田茂・首相が佐藤栄作氏、池田勇人氏ら若手を大抜擢して「吉田学校」と呼ばれたように、菅政権はいわば「菅学校」の性格を帯びる。 その時には、安倍首相も二階俊博氏も麻生太郎氏も、石破茂氏、岸田文雄氏、野田聖子氏ら「中二階」組も“過去の人”になる。政界の“代替わり”は水面下で進み始めている──。※週刊ポスト2019年4月19日号
2019.04.09 11:00
週刊ポスト
「令和はとても素敵な元号」と語る高須院長
高須院長、新元号「令和」とチベットとの偶然に感動
──ちょっと体調を崩されていたようですが、大丈夫でしょうか?高須:風邪をひいてしまったんだよ。それでゴルフコンペを休んじゃったのは、ちょっと悔しかった。熱は引いたんだけど、喉が痛くて、咳が止まらなくてね。でも、療養中もずっとツイッターは続けていたけど(笑い)。「ツイッターなんかしていないで、休んでください」なんてことも言われたけど、僕にとってツイッターは呼吸をするのと同じ。ツイッターをやってないと、元気でいられない。病気のときほどしっかり呼吸しなくちゃならないわけだから、病床でこそツイッターを楽しむ。本当にツイ廃だよ(笑い)。──ちょうど療養中は、高校野球の選抜大会決勝戦を楽しんでいらっしゃったようですね。千葉の習志野高校と愛知の東邦高校との決勝戦でしたが、院長は愛知県出身なのに習志野高校を応援していたんですよね?高須:習志野高校は応援歌で、高須クリニックのCMソング(SOFFet with Tokyo Junkastic Band『Beautiful Smile ~NO MUSIC, NO LIFE.~』)を演奏してくれてるんだよ。本当に嬉しいことだ。愛知県の高校が相手でも、習志野高校を応援したくなっちゃう。僕に興味を持ってくれる人は、みんな味方だからね。絶対に応援したい。まあでも、残念ながら、習志野高校は決勝で負けて準優勝だったけど、とても楽しい試合だった。元気をもらえたよ。──さて、世の中的には4月1日に新元号「令和」が発表されて、盛り上がりを見せていますね。高須:とても素敵な元号だと思うよ。歴史上初めて、中国の古典ではなく日本の万葉集から引用したというのも面白いよね。これまでにない新しさと、日本の伝統を同時に感じることができる元号なんじゃないかな。──とはいえ、「令和」に対して批判的な意見もあるようです。特に「令」の字について、「命令」の意味を感じてるとの声があります。自民党の石破茂氏は「令」の文字の意味について説明すべきだとの見解を示したようです。高須:完全にイチャモンだよね。石破さんは、「令」という文字には、いろんな意味があるってことを知らないのかなあ? 「令色」、「令名」、「令嬢」「令息」、なんて言う言葉もあるじゃないか。とても、素晴らしいものに使う、敬いの意味を持った漢字なのにねえ。まさか、石破さんがそれを知らないとは思えないけど、どうにかして安倍政権を批判したいだけなのかな? 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いってことなのかもしれないけど、さすがに言いがかりにも程がある。こういうイチャモンばっかり言っていると、正しいことを言っていても、誰も聞いてもらえなくなっちゃいそうだよね。──そして、「れいわ」という発音が、チベット語で「希望」を意味する「rewa」と発音がほぼ同じだとのことです。高須:親愛なるチベットと日本がつながったようで、これはとっても嬉しい。まさか、そこまで考えられている元号ではないだろうけど、素敵な偶然にちょっと感動しちゃうな。──ちなみに、「令和」はどんな時代になってほしいですか?高須:素晴らしい日本が作り上げられる時代になってほしい。昭和も終わって、平成も終わって、時代はどんどん移り変わっている。もう過去の無意味なしがらみにずるずると引きずられる時代ではない。ごく当たり前のように自国の素晴らしさを世界中に発信して、しっかり存在感を見せつけられる強い日本になってもらいたい。令和の時代には、きっとそんな日本が実現すると、僕は信じているよ。 * * * 新元号「令和」を気に入った様子の高須院長。新元号とともに始まる、輝かしい日本の未来に期待したいものです!【プロフィール】高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。昭和大学医学部客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。脂肪吸引やプチ整形など、日本に「美容整形」を広めた第一人者。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子氏との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、『かっちゃんねる Yes! 高須 降臨!』(悟空出版)など。最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。 
2019.04.06 07:00
NEWSポストセブン

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