話題の本 BOOK WONDERLAND一覧/13ページ
【川本三郎氏書評】ナチスと闘ったトーマス・マンに迫る
【書評】『闘う文豪とナチス・ドイツ』池内紀・著/中公新書/820円+税【評者】川本三郎 生まれ育った国が、自分の望む形とは違ってくる。国家権力は、国民の基本的人権を奪い、さらには体制批判する者を捕え、死…
2017.12.16 07:00
SAPIO
【平山周吉氏書評】天皇制議論も許された陸軍中野学校
【書評】『陸軍中野学校 「秘密工作員」養成機関の実像』/山本武利・著/筑摩書房/1700円+税【評者】平山周吉(雑文家) 謎に包まれた諜報機関「陸軍中野学校」の紛れもない、本格…
2017.12.13 16:00
週刊ポスト
【嵐山光三郎氏書評】読者の俳句を分解再構築して短編に
【書評】『俳句でつくる小説工房』/堀本裕樹 田丸雅智・著/双葉社/1400円+税【評者】嵐山光三郎(作家) 俳句とショートショートのコラボレーションが楽しい一冊。小説家は俳句が…
2017.12.12 07:00
週刊ポスト
【岩瀬達哉氏書評】占領期の密約で解明 秘められた日米関係
【書評】『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』/矢部宏治・著/講談社現代新書/840円+税【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 北朝鮮の弾道ミサイルが、相次いで発射さ…
2017.12.10 16:00
週刊ポスト
【山内昌之氏書評】個性と意志力で家綱を補佐した保科正之
【書評】『保科正之』/小池進・著/吉川弘文館/2300円+税【評者】山内昌之(明治大学特任教授) 保科正之は三代将軍家光の庶弟として、甥の四代家綱の治世を補佐した名宰相である。…
2017.12.08 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】原田マハ氏 『たゆたえども沈まず』
【著者に訊け】原田マハ氏/『たゆたえども沈まず』/幻冬舎/1600円+税 1886年、パリ。新たな芸術の萌芽を孕んだその街の光景は、原田マハ氏の原点であり続けたという。中でもこの年…
2017.12.06 16:00
週刊ポスト
【関川夏央氏書評】四度の変革を乗り越えた「能」の仕掛け
【書評】『能 650年続いた仕掛けとは』/安田登・著/新潮新書/760円+税【評者】関川夏央(作家)「能」はよくわからない。見れば眠くなる(と思う)。著者安田登は、眠くなっても構…
2017.12.03 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】横田増生氏 『ユニクロ潜入一年』
【著者に訊け】横田増生氏/『ユニクロ潜入一年』/文藝春秋/1500円+税〈出発点は激怒であった〉〈私は、メロスのように激怒していたのであった。彼が「必ず、かの邪知暴虐の王を除か…
2017.12.02 07:00
週刊ポスト
【鴻巣友季子氏書評】都市生活者を夢うつつの感触で紡ぐ
【書評】『千の扉』/柴崎友香・著/中央公論新社/1600円+税【評者】鴻巣友季子(翻訳家) 昭和のなつかしい風景が都市開発の陰に埋もれつつある。『千の扉』で作者は、新宿区牛込辺…
2017.11.27 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】長谷川晶一氏 『幸運な男 伊藤智仁』
【著者に訊け】長谷川晶一氏/『幸運な男 伊藤智仁 悲運のエースの幸福な人生』/インプレス/1800円+税 筆者(橋本紀子)はン十年来のカープファンだが、特に1993年のヤクルトスワロ…
2017.11.26 16:00
週刊ポスト
【井上章一氏書評】作曲者が心血を注いだピアノ名曲を解説
【書評】『ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ』/イリーナ・メジューエワ・著/講談社現代新書/900円+税【評者】井上章一(国際日本文化研究センター教授) いわゆるクラシックの…
2017.11.26 07:00
週刊ポスト
【池内紀氏書評】短文と繊細で正確で美しい画の画文集
【書評】『思い出した訪問』/エドワード・ゴーリー・著/柴田元幸・訳/河出書房新社/1200円+税【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 小さな画文集である。左ページに短い…
2017.11.23 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】平岡陽明氏 『イシマル書房 編集部』
【著者に訊け】平岡陽明氏/『イシマル書房 編集部』/角川春樹事務所/600円+税〈根も葉もある嘘をつき、作品に生命を吹き込んで、読者の心を揺さぶるもの〉。 以上は『イシマル書房…
2017.11.18 16:00
週刊ポスト
【大塚英志氏書評】同族意識に根差した選挙運動の実相を描く
【書評】『民俗選挙のゆくえ 津軽選挙vs甲州選挙』/杉本仁・著/梟社/2600円+税【評者】大塚英志(まんが原作者) 選挙が終わるとルーティーンのように「風」に左右された選挙結果…
2017.11.16 16:00
週刊ポスト
【著者に訊け】吉村萬壱氏 欲深い人間を描く長編『回遊人』
【著者に訊け】吉村萬壱氏/『回遊人』/徳間書店/1700円+税 大阪在住の芥川賞作家・吉村萬壱氏(56)は、日頃からよくゲンを担ぐらしい。「喫茶店のあの席に座ると、筆が進むとかね…
2017.11.11 16:00
週刊ポスト
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