話題の本 BOOK WONDERLAND一覧/5ページ

【関川夏央氏書評】無名人たちの多難かつ悲惨な人生の物語
【書評】『こころ傷んでたえがたき日に』/上原隆・著/幻冬舎/1600円+税【評者】関川夏央(作家) 初秋の井の頭公園の午後遅く、ベンチに五十代の女性が一人で座っている。「懐かしくて三十年ぶりに来た」のだ…
2018.10.13 07:00
週刊ポスト

【鴻巣友季子氏書評】ブッカー賞受賞 南北戦争の実態を描く
【書評】『リンカーンとさまよえる霊魂たち』/ジョージ・ソーンダーズ・著 上岡伸雄・訳/河出書房新社/3400円+税【評者】鴻巣友季子(翻訳家) ここしばらくアメリカでは時勢を反映してか、南北戦争(対立構…
2018.10.10 16:00
週刊ポスト

【著者に訊け】滝沢志郎氏 『明治銀座異変』
【著者に訊け】滝沢志郎氏/『明治銀座異変』/文藝春秋/1700円+税 あの空気を読むではない。これは、元号一つでは変わりようもない江戸の人情や、欧化政策への期待と反発が複雑に入り混じる、明治の空気を読む…
2018.10.10 07:00
週刊ポスト

鹿島茂氏が選ぶ「失われた東京」を知るための7作
「東京」を知るために読まないと後悔する本を7作、仏文学者で作家の鹿島茂氏が選んだ。 * * * パリには昔のパリがあり、東京には昔の東京はない。そもそも日本には街の景観を残す発想がない。そのため土地取…
2018.10.02 07:00
SAPIO

【著者に訊け】久保寺健彦氏『青少年のための小説入門』
【著者に訊け】久保寺健彦氏/『青少年のための小説入門』/集英社/1650円+税 小説家が物語を書く……。その過程もまた物語だった。久保寺健彦氏の実に7年ぶりの新作『青少年のための小説入門』の主人公は、中学入…
2018.09.28 16:00
週刊ポスト

【井上章一氏書評】「男の身体」への造形的な関心
【書評】『ヌードがわかれば美術がわかる』/布施英利・著/インターナショナル新書/760円+税【評者】井上章一(国際日本文化研究センター教授) ヌードでえがかれた人体は、衣服をきていない。裸である。だから…
2018.09.28 07:00
週刊ポスト

【平山周吉氏書評】朝日新聞皇室担当が描くリアルな皇室
【書評】『宮中取材余話 皇室の風』/岩井克己・著/講談社/3000円+税【評者】平山周吉(雑文家) 現在、考えられる限り最良の皇室と天皇制の案内役が『皇室の風』の著者・岩井克己ではないだろうか。昭和末に…
2018.09.27 16:00
週刊ポスト

【著者に訊け】堀越英美氏 『不道徳お母さん講座』
【著者に訊け】堀越英美氏/『不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか』/河出書房新社/1550円+税 今春、ついに小学校で正式な教科となった道徳の授業。「国の基準で道徳に成績をつける…
2018.09.19 07:00
週刊ポスト

【香山リカ氏書評】肩の力が抜ける美術作品との接し方
【書評】『感性は感動しない 美術の見方、批評の作法』/椹木野衣・著/世界思想社/1700円+税【評者】香山リカ(精神科医) 本書は本誌・週刊ポスト読者にぴったりの良い本だ。著者は日本を代表する美術評論家…
2018.09.16 16:00
週刊ポスト

【川本三郎氏書評】視力を失った作家に聞こえる文学作品の音
【書評】『世界でただ一つの読書』/三宮麻由子・著/集英社文庫/640円+税【評者】川本三郎(評論家) 文学作品のなかにはこんなにも多様な音が表現されていたか。まったく気づかなかった。 著者は四歳の時に視…
2018.09.13 16:00
週刊ポスト

【池内紀氏書評】地球の土は12種類 それを追う貧乏研究者
【書評】『土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて』/藤井一至・著/光文社新書/920円+税【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 地味な学問である。土の研究、土そのもの、土の成り立ちに始ま…
2018.09.09 16:00
週刊ポスト

【著者に訊け】一條次郎氏 奇想天外小説『ざんねんなスパイ』
【著者に訊け】一條次郎氏/『ざんねんなスパイ』/新潮社/1850円+税「物語の舞台は、“日本”ではなく〈ニホーン〉になっています。〈郊外だけでできている街〉のがらんとした様子とか、自分には今の日本がこんな…
2018.09.06 16:00
週刊ポスト

【坪内祐三氏書評】兄・俊輔を凌ぐ名文で妹が綴る「鶴見家」
【書評】『看取りの人生 後藤新平の「自治三訣」を生きて』/内山章子・著/藤原書店/1800円+税【評者】坪内祐三(評論家) 二〇一五年七月に九十三歳で亡くなった哲学者の鶴見俊輔に私は何度もお目にかかった…
2018.09.03 07:00
週刊ポスト

【著者に訊け】ジブリ鈴木敏夫氏の小説『南の国のカンヤダ』
【著者に訊け】鈴木敏夫氏/『南の国のカンヤダ』/小学館/1600円+税 主人公は媚びず、日和らず、その圧倒的な存在感で周囲を魅了する絶世の美女、カンヤダ・サングスワン。5年前、そのタイ人女性と出会ってしま…
2018.09.02 07:00
週刊ポスト

【森永卓郎氏書評】1985年日航機墜落事故の真相に迫る書
【書評】『日航123便墜落 遺物は真相を語る』/青山透子・著/河出書房新社/1650円+税【評者】森永卓郎(経済アナリスト) 私が報道関係の仕事に携わって20年近くになるが、ずっと棘が刺さったように気になって…
2018.08.31 16:00
週刊ポスト
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