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野球、サッカー、相撲、ゴルフなどのスポーツニュースを集めたページです。単に試合結果を紹介するのではなく、選手たちの人間関係やドラマの裏側を報じます。

大谷翔平がOP戦で見せた輝き 今季から“大谷ルール”採用でさらなる高みへ
大谷翔平がOP戦で見せた輝き 今季から“大谷ルール”採用でさらなる高みへ
 いよいよ開幕するメジャーリーグ。昨年、日本を、世界を沸かせた大谷翔平選手(27才)は、今年もフィーバーを巻き起こしてくれるはず! 開幕前のオープン戦で見せた輝きを振り返る。「リアル二刀流」は今年も健在 日本時間4月1日のブルワーズ戦では、エンゼルスの「1番・投手」でスタメン出場。先発投手とバッターの二刀流でのスタメン入りは今季初。4日には第3号ホームランを放つ大活躍。4日時点で23打数7安打打率3割4分8厘、3本塁打7打点とその実力を発揮している。今年から「大谷ルール」が採用! 今季から、先発投手として降板した場合でも指名打者として打席に立ち続けられる通称「大谷ルール」が正式決定。投手としても打者としても活躍の幅が広がる。そもそも、このルールの恩恵を受ける選手は大谷だけ。メジャーにとってもどれだけ特別な選手かがうかがえる。盗塁王も夢じゃない!? ホームランを量産する長打力、球速160km超の剛速球を投げる投手力のみならず、出塁率や走塁技術の高さも大谷の魅力。オープン戦の多くの試合でトップバッターとして出場している大谷は、数々の試合で盗塁も披露。ダイヤモンドを颯爽と駆け抜ける大谷の姿が早く見たい!写真/アフロ、ゲッティイメージズ、時事通信社※女性セブン2022年4月21日号
2022.04.07 19:00
女性セブン
2021年12月、阪神の新入団選手に囲まれる矢野監督(時事通信フォト)
やっと連敗脱出 阪神・矢野燿大監督が自信喪失状態でも「やってはいけない打順変更」
 まだまだ光明の見えない阪神タイガース。4月5日には10試合目にしてようやく今季初勝利をあげたが、チームの課題は山積している。開幕7連敗以上の球団の最高順位は広島(1954年)とロッテ(2002年)の4位。阪神は早くも“V確率0%”どころか、“CS出場確率0%”の状態ということになる。阪神・矢野燿大監督の責任を問う声が聞こえてくる一方、一部の阪神OBからは「覚悟を決めて戦ってほしい」という叱咤激励の声も──。 今季の阪神の課題は明白だ。ヤクルトとの開幕戦で5回まで8対1とリードしながら、6回、7回、8回と相手に得点を許したうえに、9回に3点を失って8対10と大逆転負けを喫したことが象徴的だが、昨季までの守護神・スアレスの穴が埋められていない。4月5日の初勝利も、先発・西勇輝が9回まで完封し、リリーフ陣の力を必要とすることはなかった。 それだけに、まだまだファンの不安は拭えない状況は続くが、そうしたなかで矢野監督に奮起を促す声がある。1960年代の阪神で捕手として活躍し、大洋、阪神、横浜のコーチを歴任した“ダンプ”こと辻恭彦氏は自身の現役時代を振り返りながら、こう話した。「ボクも1968年に藤本(定義)監督のもとで開幕5連敗の経験があります。ただ、あの時は村山(実)さん、バッキー、江夏(豊)が先発した試合を含めての5連敗で、そんな深刻にとらえてはいなかった。この投手陣ならいつか勝つだろうという気持ちでいたので、自然とチームは白星を重ねていった。後半は江夏が頑張って、終わってみれば2位でした。 矢野監督もナインを信じていつも通りにやればいいと思いますよ。昔の阪神もよく負けていたが、力がなくて負けるというよりは、ゲームとして負けている感じでした。勝つ時はピッチャーがピシッと抑えて勝っていた。スアレスの穴は大きいが、昨年2位のチームだからね。自信をもってやることじゃないですか」 ヤクルト、巨人、阪神で4番を打った広澤克実氏も「開幕戦であんな負け方をしたので歯車が狂っただけでしょう」と前向きな言葉を口にする。「野球は打つ、投げる、走るといった目に見えることのみならず、流れ、勢い、リズム、運といった目に見えない部分が勝敗に影響する度合いが大きいんです。ここまでの阪神はその“見えない部分”が悪いですね。野球は7点差をひっくり返されることもある。7連敗、8連敗、9連敗することもある。それが野球の怖さなんです。 矢野監督はこれまで、選手が打てばベンチで“ヤー”とか“オー”とか騒いできたが、今は神妙な顔でゲームを見ている。それでいいと思います。野球の怖さがわかれば、バカみたいな喜び方はできないと思うんです。勝った時も同じように神妙な顔でいい。これが勝負事なんですよ。開幕から連敗して試練を与えられたが、これから何連勝しようが今の気持ちを忘れないことが重要だと思いますね。ひとつのミスが連敗につながり、ひとつの油断が連敗になると思えば、バカ騒ぎできない」 そう話したうえで広澤氏は、この先に矢野監督がやってはいけないこととして、「小手先の打順変更」を挙げる。「矢野監督は、打った打てないで打順をコロコロ変えるようなことはやってはいけません。選手は落ち着きませんから。1番は近本(光司)で、4番は佐藤(輝明)、5番・大山(悠輔)。そう決めたからには、最後までいくくらいのつもりでやる。そのうち誰かがダメならBクラス。そういう覚悟してやるしかない。開幕のつまずきを挽回するのはそれしかない」 矢野監督はこうした期待に応えることができるだろうか。
2022.04.06 16:00
NEWSポストセブン
9連敗を受けた矢野監督の采配は…
今季限りで退任の阪神・矢野燿大監督 開幕9連敗でファンから「途中解任」望む声
「伝統の一戦」で屈辱にまみれた。阪神が4月3日の巨人戦に敗れ、開幕から9連敗。1979年のヤクルトを抜いてセ・リーグのワースト記録を更新した。借金9も矢野政権でワーストと、光が見えない状況が続いている。 2020、2021年と2年連続2位と頂点にあと一歩届かず、今季への期待が高まっていた阪神ファンの怒りも頂点に達している。矢野燿大監督は春季キャンプ前日に今季限りでの退任を表明しているが、ネット上では〈好きな選手を使い続ける矢野采配では無理。今からでも監督を代えてほしい〉〈個々の選手が頑張っているが、監督の采配が酷すぎる。途中解任すべきでは〉など辛らつな声が増えている。 3月25日のヤクルトとの開幕戦で8-1の7点リードから大逆転負けを喫した試合が象徴的だった。先発の藤浪晋太郎は7回まで3失点の粘投で役割を果たしたが、8回以降に救援陣が炎上。1点リードの9回に登板した新守護神・ケラーが2発を浴びて3失点と打ち込まれた。ケラーは3月29日の広島戦でも1点リードの9回を抑えきれず途中交代し、サヨナラ逆転負け。早くも守護神の座を剥奪された。 スポーツ紙デスクは「完全に負のスパイラルに入っている」と分析する。「元々、投手力で勝ってきたチームで打線に大量得点は期待できない。そのため先発陣も窮屈な投球になり、1点を失うのを嫌がるあまりピンチを広げ、大量失点を招いてしまう。岩崎優が本来の調子でないなど、リードしている展開でも力のある救援陣がいないため守り切れません。打線は個々の数字を見ると決して悪くないが、迫力に欠ける。9連敗を喫した4月3日の巨人戦は6番・糸原健斗、7番・木浪聖也という並びでしたが、ともに長打がないので相手バッテリーは対処しやすい。 今季はセ最小失策数ですが守備にミスが多いのは長年の課題で、本気で強化するつもりがあるのか疑問が残る。春季キャンプから佐藤輝明を三塁、右翼の掛け持ちで練習させて、大山悠輔も一塁、三塁、左翼の3ポジションを守らせていた。打線で主軸を担う2人は固定するべきですよ。1つのポジションでみっちり練習しなかったら必ずほころびが出る」 連敗はいつかは止まるにせよ、得点力に乏しい打線では、大型連勝で巻き返せるほどの爆発力は期待できまい。前出のスポーツ紙デスクは「フロントの補強戦略」にも疑問が残るという。「主砲のサンズが昨季限りで退団したにもかかわらず、主軸を担う新外国人を補強しなかった。昨季不振だったロハス・ジュニアが日本野球に慣れて対応できると踏んだのかもしれませんが、想定が甘すぎるのではないか。実際、ロハスは開幕から結果を残せずスタメン落ちしている。ケラーも正直1軍で使えるレベルの投手ではない。新外国人は使ってみなければ分からないと言いますが、昨季までの絶対的守護神・スアレスの穴が大きすぎることを痛感させられますね」 開幕から10試合に到達していないにもかかわらず、「暗黒時代」に逆戻りしたかのような戦いぶりが続く。矢野監督は再びチームを立て直せるか。
2022.04.05 16:00
NEWSポストセブン
JRA重賞はGI26勝を含む129勝
52歳の新人調教師・蛯名正義氏 自分の「前進」を実感した再スタート
 1987年の騎手デビューから34年間にわたり国内外で活躍した名手・蛯名正義氏が、2022年3月に52歳の新人調教師として再スタートした。蛯名氏の週刊ポスト連載『エビショー厩舎』から、調教師デビューについてお届けする。 * * * 3月も半ばを過ぎました。蛯名正義厩舎の管理馬は、5頭出走しましたが、まだ一つも勝てていません(3月21日終了時点)。みな、いい競馬はしてくれているんですけどね。 角田大河くん、今村聖奈さんなどすでに初勝利をあげた新人もいますが、僕がジョッキーとして初めて勝ったのは14戦目、初騎乗から1か月以上たっていました。これが“マイペース”なのかもしれない(笑)。 一緒に試験勉強した仲間、村田一誠くん、嘉藤貴行くん、西田雄一郎くんは、すでに初勝利をあげましたが、焦りはありません。同期の勝利を素直に喜んでいます。《2022年3月12日阪神9日10Rレッドアルマーダ・7着》──JRAホームページの調教師名鑑に僕の「初出走」はこう記されました。 パドックに出ていく時、テレビカメラは僕をアップで撮っているんだろうなと思いましたが、初出走だという特別な意識はありませんでした。(ジョッキーの池添)謙一と、レース前にどういう話をしたらいいんだろう、こちらが考えていることを、押しつけではなく伝えなくてはと考えていました。厩舎としては点ではなく線として考えているので、今回勝てなくても次につながるような競馬をしてほしいわけで、そういうことの伝え方も考えますね。僕よりも謙一のほうが気にしているようでした。「蛯名さんの初出走だ」と思ってプレッシャーになっていたかもしれません。 レースは生き物だからその時の雰囲気とか流れによって判断しなければならない。僕がああしろこうしろとは言ってもその通りにはならない。その馬のクセとか特徴とかを伝えること。何より馬装がちゃんとしているかのチェック。これが調教師の仕事。あとはジョッキーの考えに任せます。技術調教師のときもパドックに出ていきましたし、「いい競馬をしてほしい」というのは同じですけれど、これからは、勝てば自分のところにお金が入ってくる(笑)。これは大きな違いです。 レースは割と冷静に見ていました。いろいろな調教師がいて、机を叩きながら大声でジョッキーの名前を叫んでいる先生もいます。その辺は、ファンと変わりませんね(笑)。僕はまだそれほどレースを使っていないので、これからどうなるか分からないですけれど。 レッドアルマーダはいいスタートを切って先行しましたが、直線でちょっと苦しくなった。でも一瞬差し返すような脚を見せて、頑張ってくれました。いい内容の競馬をしたなと思っています。 JRAのホームページではすでに「引退騎手名鑑」のほうに入ってしまいましたが、僕の新人ジョッキーとしての「初騎乗」は、《1987年3月1日2回中山2日5Rアイガーターフ(14着/15頭)》とあります。新人調教師として7着は悪くないでしょう。ジョッキーとして初めて掲示板に載ったのも9戦目でしたが、調教師としては4戦目(3月21日中山10レース)で2着、騎手の時とくらべて、少しですが前進しましたね(笑)。【プロフィール】蛯名正義(えびな・まさよし)/1987年の騎手デビューから34年間でJRA重賞はGI26勝を含む129勝、通算2541勝。エルコンドルパサーとナカヤマフェスタでフランス凱旋門賞2着など海外でも活躍、2010年にはアパパネで牝馬三冠も達成した。2021年2月で騎手を引退、2022年3月に52歳の新人調教師として再スタートした。※週刊ポスト2022年4月8・15日号
2022.04.02 11:00
週刊ポスト
ラグビーの全国高校選抜大会決勝の代替の練習試合でプレーする報徳学園と東福岡の選手たち(共同通信社)
高校ラグビー「幻の決勝戦」 大人の暗黙の連携プレーにケチをつけるべきでない理由
 時節柄、議論が分かれる事態は生じやすいものである。コラムニストの石原壮一郎氏が「幻の決勝戦」について考察した。 * * * まさに、こういうことを「粋な計らい」と言うのでしょう。新型コロナ関連の話題は暗い気持ちになるものがほとんどですが、久々に明るいニュースを見ました。ラグビー「リーグワン」の埼玉パナソニックワイルドナイツが、激しく落ち込んでいたであろう高校生に救いの手を差し伸べたのです。 3月31日に行なわれるはずだったラグビーの全国高校選抜大会(埼玉・熊谷ラグビー場)の決勝戦。東福岡(福岡)と報徳学園(兵庫)が戦うはずでした。ところが、東福岡(福岡)がこれまで対戦したチームから陽性者が確認されたということで、前夜になって大会実行委員会から「辞退勧告」(という名の出場停止処分)を受けてしまいます。決勝戦は中止になり、もうひとつの決勝進出チームである報徳学園(兵庫)が不戦勝で初優勝となりました。東福岡は前年の優勝校でもあります。 戦えなかった2校の選手は、さぞ無念だったことでしょう。ところが、驚きの展開が待っていました。ワイルドナイツが急遽、決勝戦が行われるはずだった31日に、埼玉に保有するグラウンドで2校の“練習試合”をお膳立てしたのです。ワイルドナイツは東福岡の選手にPCR検査を行ない、全員が陰性だったことも公表しました。 ワイルドナイツは「たまたま今日は練習が休みでグラウンドが空いていたから」と控えめにコメントしていますが、そんな簡単な話ではありません。見方によっては実行委員会(日本ラグビーフットボール協会?)への当てつけになってしまいます。 しかも、チームのYouTubeチャンネルでライブ配信を行なったり、日本代表の松田力也選手と堀江翔太選手が解説を担当したりなど至れり尽くせり。お????りや批判を受けるのを覚悟の上で、不運な高校生たちに何かしてあげられずにはいられなかったのでしょう。もはや勝敗は二の次ですけど、試合は37-10で東福岡の勝ちでした。 コロナ禍になって日本人は、もともと大好きだった「事なかれ主義」にさらに磨きをかけています。厳しすぎるとも思えるレギュレーションだったことも、出場停止ではなく「辞退勧告」という形を取って、「強制ではなく学校側が決めたこと」という体裁を保とうとするところも、ベースには「事なかれ主義」があると言えるでしょう。 しかし、ワイルドナイツの関係者は違いました。これが「ラガーマンシップ」ってヤツでしょうか。その素早い決断力と行動力と深いやさしさには、大きな拍手を送らずにはいられません。我ながら単純ですが、ラグビーというスポーツのイメージが一気にアップしました。ネット上の反応も、大半が称賛の声です。 ただ、どんな話題のときも、称賛する人ばかりではありません。意地でも「いい話だね」「よかったね」と反応したくない人が、一定の割合でいます。東福岡以外にも新型コロナウイルスがらみで出場を辞退した高校が4校あったことから「不公平だ」と憤ってみたり、試合をしてもし感染者が確認されたら誰が責任を取るのかと言ってみたり。「いちばんつらい思いをしている人に合わせるべきだ」と主張するのは、無意味な平等主義に過ぎません。別名「足の引っ張り合い主義」で、これも日本人が得意とする考え方のひとつ。しかも当事者でもない第三者がそこを批判するのは、勇気ある行動に水を差して何もできない自分を正当化する一面もあり、同じく「足の引っ張り合い主義」です。「もし感染者が確認されたら」だって、それを言い出したら誰も何もできません。当然、両校は納得の上で“練習試合”に参加しているわけなので、外野があれこれ言って「事なかれ主義」を押しつけようとするのは大きなお世話です。「(メンツをつぶされた)実行委員会が気の毒だ」という声もありました。つまり「大人のメンツを守るために子どもは黙って我慢すべきだ」と言っているわけで、優先順位が明らかに間違っています。日頃から建前や組織の論理だけで動いている人は、何の疑問もなく「メンツ至上主義」に陥ってしまうのでしょうか。ちょっと気の毒です。 実行委員会としては、試合をやらせてあげたいのは山々でも、レギュレーションに従うしかありません。お人好しな想像かもしれませんが、こういう形になったことを内心では喜んでいるのではないでしょうか。今のところは、大人の暗黙の連係プレーが見事に結実した形になっています。今後、それこそ「メンツ至上主義」を振りかざして、ワイルドナイツや参加した2校に文句をつけるなんて残念すぎる行動に出ることはないですよね。「心あたたまるニュース」で素直に心あたたまるのは、なかなか容易ではありません。どうにかしてアラを探したくなったり「オレにいわせりゃ」と気の利いた見解を言いたくなったり、いい話であればあるほど、自分の中にひそんでいる「足の引っ張り合い主義」や「事なかれ主義」や「メンツ至上主義」が顔を出してきたり……。 そりゃ、探せばアラは見つかるでしょうけど、外野がそれを指摘する必要があるでしょうか。ひとりひとりの「なんか言いたい欲」の積み重ねが、今回のワイルドナイツのような「勇気ある行動」をどんどんやりづらくさせてしまっています。「いい話」を聞いたときに自分がどう感じるか、どう言いたくなるか、日頃から意識したいところ。もちろん何でも無批判に受け入れて、常にノンキに心あたたまりましょうと言いたいわけではありません。ニュースにせよ周囲の人の言動にせよ、無駄にケチをつけていると、結局は自分が窮屈になるだけということは忘れたくないものです。
2022.04.02 07:00
NEWSポストセブン
センバツ圧勝「大阪桐蔭強すぎ」で有望中学球児の“大阪離れ”懸念
センバツ圧勝「大阪桐蔭強すぎ」で有望中学球児の“大阪離れ”懸念
 圧倒的な強さで4年ぶり4度目となるセンバツ甲子園制覇を成し遂げた大阪桐蔭。近江(滋賀)との決勝戦は16安打18得点で圧勝。この試合で4本の本塁打が飛び出し、1大会でのチーム本塁打数は最多記録を大幅に更新する11本となった。前評判の高かったチームがフタを空けても飛び抜けた強さをみせた恰好だが、“強すぎる”ことが、思わぬ波紋を広げそうだとの声も聞こえてくる。 準々決勝(17対0)、準決勝(13対4)に続いて3試合連続2ケタ得点(4試合51得点)となった決勝戦を観戦した大阪のボーイズリーグの監督はこんなふうにため息をもらした。「子供たちが(大阪)府内の高校に進みたくないと言うはずですわ」 昨秋の大阪大会、近畿大会、神宮大会に続いてセンバツ優勝となり“無敗街道”を突き進む大阪桐蔭だが、野球熱の高い大阪にありながらも、決して大阪出身の選手が多いわけではない。スポーツ紙記者が言う。「大阪桐蔭のベンチ入りメンバー18人のうち大阪府下出身の選手は4人。エースナンバーはじめ3人が岐阜県出身で、その他にも京都府、滋賀県、千葉県、福井県、石川県、愛知県、兵庫県、和歌山県、熊本県などの出身選手が並ぶ。大阪出身で1ケタの背番号をもらっているのは4番の丸山(一喜)君だけ。今年の新入生には東北出身者もいる。スカウト網は確実に全国へ広がっている」 そうしたなか、前出のボーイズリーグの監督は球児の“大阪離れ”が加速することを懸念している。「子供たちだけやなく、親の夢も甲子園出場です。もちろん、大阪桐蔭でレギュラーになれるような飛び抜けた実力があるなら別だが、そうでなければ“大阪桐蔭以外の大阪の高校”に進学したところで、同じ都道府県から2校以上選ばれる可能性がある春のセンバツはまだしも、夏の甲子園への道は非常に険しい。 大阪の中学野球のレベルは全国でもトップクラスですから、地方の甲子園常連校に特待生として野球留学すれば、入学金や寮費などが免除されたうえレギュラーになれて、甲子園への近道となる。この春も、うちのチームの生徒のおよそ8割は四国や中国地方、あるいは東北の高校に進みましたわ」 この監督によれば、有望な中学生が地方に野球留学したとしても、ボーイズのチームにとってはマイナスではない。逆にプラスだという。最終的に出身選手が甲子園に出場することで、選手は集まってくるからだ。ただ、苦労するのは他の大阪府下の高校の野球部だろう。大阪府下のある私学野球部監督はこう話す。「これまでは有望な中学生が大阪府下の高校に分散するから、大阪府の予選でレベルの高い試合ができていた。ところが、近年は声を掛けても大阪桐蔭で野球ができないなら、と地方に野球留学してしまうケースが増えている。大阪桐蔭は全国規模で選手を集め、大阪の他の高校は野球留学ができないレベルの中学生たちが進学する。ますます選手層に差が出るわけです。大阪桐蔭の一強時代となり、勝てなくなった野球有名校では監督がどんどん交代させられている。それによってまた強化が難しくなるという悪循環ですね」 大阪大会は参加校数で愛知、神奈川と並んで激戦区だ。それでも、北大阪と南大阪の2代表制になるのは、夏の甲子園においては10回に一度の記念大会などに限られる。「大阪を含めて参加120校を超える府県では、東西から1校ずつの東京や南北で1校ずつの北海道のように、通常大会でも2代表制になるという噂が毎年のように出る。それが実現すれば大阪桐蔭のいない南大阪に進む球児は増えるかもしれないが、大阪桐蔭に加えて強豪・履正社が含まれる北大阪の高校には、中学生がなかなか進学しない状況は変わらないだろう」(前出・スポーツ紙記者) すでに球児の進学先で“大阪離れ”があるとする見方だが、大阪桐蔭がセンバツを圧倒的な強さで優勝したことで、ますます拍車がかかることになるのだろうか。
2022.04.01 16:00
NEWSポストセブン
新庄剛志ビッグボスの注目度は高いが、チームは勝てない(時事通信フォト)
新庄ビッグボス、元同僚の座談会に怒り 勝てないチームの責任はどこに?
 3月30日、日本ハムは3対5で西武に敗れ、開幕5連敗を喫した。ビッグボスこと新庄剛志監督は初めて試合後の会見に応じず、落胆を窺わせた。その前日には、元チームメイトの座談会に噛みついていた。 YouTube『TAO CHANNEL』で、元阪神の田尾安志氏、岡義朗氏、藪恵壹氏がパ・リーグ全チームの分析と順位予想をアップ。その中で、3人は日本ハムを最下位に予想し、岡氏が「何敗するか賭けてみたいね。予想してみたいね」と話していた。ビッグボスは自身のインスタグラムのストーリー機能に、この動画の画像を添付して「笑いながら~この御三方達の性格がなんだか可哀想だなって思いました」「95敗したらこのYouTubeに出てあげましょう」「藪氏は100敗らしい」「笑い方」と絵文字を付けながらも、怒りの感情は隠しきれていない。プロ野球担当記者が話す。「少し神経質になっているのかなと感じました。ビッグボスについて話している部分を全て見ると、『選手のやりやすい環境作りをしている』『来年に繋がる計画性を感じる』(岡氏)、『世間の人にこれだけ受け入れてもらえたのは彼の力なんだろうね』(田尾氏)と新庄監督を評価しており、全体を通してみれば、そこまで怒るような内容でもないように見えます。『100敗』や『賭けてもいい』という発言がカンに障ったのでしょう。また、ピー音が入っていましたが、藪氏に監督就任から稼いだ金額やテレビ1本のギャラの話をされたのも、嫌だったのかもしれませんね」(以下同) 新庄は1989年のドラフト5位で阪神に入団。田尾氏は当時の主力であり、岡氏は守備走塁コーチだった。藪氏は1994年に新人王を獲得し、新庄がメジャーへ挑戦するまで7年間、同じ釜の飯を食った。「もしかしたら現役時代から3人のことをあまり快く思っていなかったのかと勘繰ってしまうほど、ビッグボスの反応は意外でした。何があっても笑い飛ばして明るく振る舞うイメージですからね。勝負事は負けたら何言われても仕方ない。そもそも、批判覚悟の作戦やパフォーマンスだったはず。『100敗』という単語は、戦力的に今の日本ハム以上に厳しかった楽天の初代監督を務めた田尾さんがいたから出てきたのでしょう。その田尾さんも、『100敗はないでしょ』と否定しています」 ネット上では今回の反応や采配、パフォーマンスについて、ビッグボスを擁護するファンもいれば、批判するファンもいる。「就任から今まで、新庄批判はほとんど聞こえてこなかった。就任会見での派手なファッションについて、清原和博さんが『プロ野球のOBたちは口に出さないと思いますけど、みんな嫌な気分になっているのは間違いないと思います』と言ったら、猛反発を喰らったのが良い例ですよ。1つの意見であって、寄ってたかって袋叩きにするほどのことではない。逆にいえば、今回の件に関しては清原さんの時と比べ、ビッグボスの反応への苦言も出ている。これは健全なことですし、開幕して負けが込めば、様々なことを言われるのは当然でしょう」 それにしても、勝てない日本ハム。開幕前から苦戦は予想されていたが……。「昨年の開幕スタメンのうち、1番の西川遥輝、4番の中田翔、6番の大田泰示を放出したわけですから、そりゃ戦力ダウンは当然ですよ。中田は特殊な事情があったとはいえ、西川と大田は『ノンテンダー』という呼び方で誤魔化した自由契約。いくら昨年不調だったとはいえ、今年西川は30歳、大田は32歳になる年で、まだ衰えるような年齢ではない。新庄フィーバーであまり目を向けられてきませんでしたが、シーズンが始まったら2人の穴の大きさをフロントも痛感しているはず。 この10年くらい、日本ハムは育てた選手を簡単に手放すような動きをしてきた。それが、ファン離れにも繋がった面もある。新庄ビッグボスで人気が回復しても、その方針を変えない限り、一時的なものになりますよ。昨年オフのフロントの策が正しかったか今一度、検証されるべきでしょう」 批判を封じ込めるには勝利しかないが、今の戦力では厳しいのも事実。はたして新庄日ハムの行く末はどうなるのか。
2022.03.31 16:00
NEWSポストセブン
鈴木誠也は地元メディアやファンからの“洗礼”に耐えられるか(写真/共同通信社)
カブス入り鈴木誠也を待ち受ける、ダルをコキ下ろした「毒舌地元メディア」
 3月18日、ポスティングシステムでカブスと5年契約を結んだことを発表した元広島の鈴木誠也外野手(27)。日本人野手最高額となる約101億円での契約を勝ち取り、入団会見では「全てがよすぎて家で涙するくらい」と語るなど、待遇に感激しきりの様子だ。 しかし米国在住記者は、ある懸念を口にする。「地元メディアやファンからの“洗礼”に耐えられるかどうか。カブスはアメリカ第3の都市・シカゴの熱狂的ファンを抱えており、メディアを含めて期待した活躍ができなかった時のバッシングは苛烈を極めます。シカゴ出身のデーブ・スペクター氏は『カブスファンは阪神ファンと同じ』と表現しています」 過去には2008~2011年に福留孝介(44・現中日)が、2018~2020年にダルビッシュ有(35・現パドレス)がカブスでプレーしたが、シカゴの地元紙『シカゴ・トリビューン』の論調は厳しいものだった。スポーツジャーナリストの出村義和氏が振り返る。「『年俸に見合った活躍ができるか』をトコトン重視されます。福留は高年俸ながら期待を裏切ってしまったので、『年俸16億円のフクドメ、今日は3打数0安打』といった嫌味な記事が当時は連日続きました。 ダルビッシュがツイッター上でファンと舌戦を繰り広げた時も、『大リーガーがカリカリするのは愚かだ、投球に集中してくれ』と批判する。ひいきの引き倒しのようなことが起こりやすい」 そんななか、気になるのは鈴木の繊細なメンタルだ。 鈴木は野次を気にするタイプ。今年1月にはインスタグラムに〈カープファンの野次やばいから、アメリカの野次なんてなんともないと思います笑(中略)でも今だから言いますけど、少しムカついてました笑あっ少しじゃないや【めちゃくちゃ】です!〉と綴った。「球場でしつこく声をかけるファンに『うるせえ!』と返すこともありました」(スポーツ紙記者) 出村氏が語る。「松井秀喜が本拠地デビュー戦で満塁弾を放ちファンに認められたように、鈴木も開幕後数試合で試合を決める一打を放てるかがカギになるでしょう」 勝負強い打撃で現地メディアの心を掴めるか。※週刊ポスト2022年4月8・15日号
2022.03.31 11:00
週刊ポスト
クローザーとして巨人のスタートダッシュを支えるドラフト1位ルーキー・大勢(時事通信フォト)
巨人・大勢はいち早く台頭 新人投手をクローザー起用する合理的な理由
 巨人のドラフト1位・大勢が新人で史上初となる開幕から2試合連続セーブを挙げ、3月29日のヤクルト戦で早くも3セーブ目を記録。最速158キロの直球とフォークを武器に4試合で3セーブとチームのスタートダッシュを支えている。プロ野球担当記者が話す。「巨人はここ数年、ドラフト上位の投手が台頭できず、次世代の投手陣に不安がありました。しかし、今年は開幕2戦目に2020年2位の山崎伊織、3戦目に昨年3位の赤星優志が先発し、クオリティースタートという結果を残した。まだ始まったばかりで、1年持つかはわかりませんが、例年より若手に期待を持てる年になっています」(以下同) 原辰徳監督は昨年ビエイラ、一昨年はデラロサと外国人にクローザーを任せてきたが、今年は大勢を指名した。「順当に行けばビエイラでしたが、オープン戦の調子を見て大勢にした。先発で行ったほうがいいという意見もありましたが、真っ直ぐの速さと落ちる球という武器を備えている大勢は抑え向きと判断したのでしょう。そういう資質があるなら、新人は先発よりもリリーフに回したほうがいいという考え方は合理的です」 昨年、栗林良吏(広島)が新人最多タイとなる37セーブをマーク。古くは新人豊作の1990年に与田剛(中日)、佐々岡真司(広島)が抑えを務め、潮崎哲也(西武)も鹿取義隆につなぐ中継ぎとして役割を果たした。DeNAは2014年に三上朋也が21セーブ、2015年に山崎康晃が37セーブと2年連続でルーキーがクローザーを任された。抑えでなくても、中日の岩瀬仁紀やロッテの益田直也のように1年目からリリーフでフル回転してチームに貢献する投手は多数いる。「まず、1年目は相手チームがデータをほとんど持っていない。しかも、抑えで終盤の1イニングだけとなれば、2~3か月で一度も対戦しない選手もいるし、打席数も多くならない。ようやくデータも揃ってきて、打者も慣れてきた頃には後半戦になっている。新人は1年のペースを考えずに、がむしゃらに向かってくるし、若いので疲れも出づらいし、回復力もある。クローザーを任せるには向いている。先発となれば、1試合で同じ打者と3回前後対戦することになり、長い回を投げればクセも見抜かれやすくなりますからね」 昨年の栗林は6月13日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で初黒星を喫するまで、22試合連続無失点を続けた。終盤はランナーを出す場面も増えたが、0勝1敗37セーブ、防御率0.86という驚異的な数字でシーズンを終えた。「大勢も相手打者が慣れるまで時間が掛かる。しかも、今は交流戦があるので、セ・リーグの打者が見慣れてくるのは後半戦でしょう。まだシーズン序盤ですが、故障でもしない限り、今季の巨人のクローザーは大勢で行くのではないでしょうか」 巨人の新人最多セーブは、長嶋茂雄監督時代の1978年の角三男の7セーブ。このままいけばその記録を早々と塗り替えるのも確実な情勢だ。次は栗林と山崎の持つ37セーブ記録にどこまで迫れるか。
2022.03.30 16:00
NEWSポストセブン
新庄監督も叱咤激励
開幕4連敗の新庄日本ハム それでもファンが「最下位でOK」と応援するワケとは
 球界の話題をかっさらってきた「BIG BOSS」こと日本ハム・新庄剛志監督だが、シーズンに入ると案の定というべきか厳しい戦いが待ち受けていた。敵地・ペイペイドームでソフトバンクに開幕3連敗。地力の差を感じさせられる試合内容だった。さらに、札幌ドームでの本拠地開幕戦でも打線が振るわず西武に完封負け。25年ぶりの開幕4連敗となってしまった。その采配を巡って、関係者やファンの間では、さらなる議論が巻き起こりそうだ。 奇異にも見えるところが多かった開幕3連戦の“ビッグボス采配”について、スポーツ紙記者はこう振り返る。「ソフトバンク戦での3連敗という結果は仕方ない。ただ、選手の起用法や采配については『?』と首をかしげる場面が多すぎて戸惑うばかりです。奇襲を予告していた開幕投手にドラフト8位右腕・北山亘基を抜擢したのは予想の範疇ですが、この試合の中継ぎで先発の柱として期待される伊藤大海を2イニング投げさせている。 2戦目でも先発ローテーションに組み込むと思われた左腕・河野竜生を救援で登板させて2回5失点と打ち込まれました。まだ開幕からわずかなので判断が難しいですが、先発、中継ぎの垣根をなくして起用し続けたら投手も力を発揮するのが難しいし、故障するリスクが高まる。スタメンも毎試合ガラリと変えていますし、目指す野球の方向性がまだ見えないですね」 これまで新庄監督は「型破りな行動」で常に話題を提供し続けてきたが、シーズンに入っても「奇抜な采配」で驚かせた。 開幕のソフトバンク戦の初回。先頭打者・今川優馬は3ボールからの4球目の直球を打って中飛に倒れた。相手先発は球界を代表するエース・千賀滉大。チャンスを作ることすら難しい右腕に対し、初回の先頭打者に制球が定まらず3ボールになれば、他球団なら「待て」のサインが出るだろう。だが、新庄監督は迷いなく打たせた。この打席については、野球番組などで解説者から厳しい意見が寄せられている。 その後の試合展開を見ると、4回に石井一成の1号ソロで先制するも、8回に西村天裕が新外国人・ガルビスに満塁アーチを被弾して逆転負け。ロースコアの接戦だったこともあり、新庄監督が投入した投手の数は7人にも上った。西武、オリックスで監督を務めた伊原春樹氏は東京スポーツの連載で「こんな試合をやっていたらシーズン持たないよな……と心配にもなった」「見ている周囲は面白かったかもしれない。だが、ついていく選手は大変だ。各チームとの対戦がひと回りふた回りして、負けが込んだ時に、選手がついてきてくれるかどうか」と不安視する。 結局、開幕4連敗となったことで、新庄監督の采配には野球解説者からの手厳しい意見が相次いでいるが、日本ハムファンの反応は予想以上に温かい。ネット上では〈今年は腹を括って一試合一試合の勝敗に一喜一憂せず、長い目でチームと選手の成長を見ていくようにしたい〉といった応援のコメントが見受けられる。開幕4連敗の指揮官に激励のメッセージが多いのはなぜだろうか。地元・北海道のテレビ局関係者はこう分析する。「日本ハムは伸び伸びとしたチームカラーが特徴でしたが、近年は中田翔(現・巨人)、西川遥輝(現・楽天)が円陣で若手を委縮させるような態度、言動をしたことが問題視されるなど決して良い雰囲気ではなかった。これは選手たちだけでなく、若手を委縮させるような雰囲気を容認した首脳陣にも責任の一端があります。新庄監督、稲葉篤紀GMはチームを刷新して土台から作り直そうとしている。戦力的には厳しいですが、昨年までと違って明るい雰囲気でチーム内に活気が戻り、未来に希望が見える。今年は最下位になっても『育成のシーズン』と割り切っているファンが多いのではないでしょうか」 ただ、プロ野球は結果がすべての世界だ。黒星が続くようだとファンも球場から足が遠のいてしまう恐れがある。「育成と勝利」をどう両立させるか。新庄監督の手腕が問われる。
2022.03.30 16:00
NEWSポストセブン
史上3人目の松川
ロッテ松川「高卒新人開幕マスク」達川氏が見た優れた技術と課題
 プロ野球が3年ぶりに入場制限なしで開幕し、6球場には18万4453人が詰めかけた。日本ハムのビッグボスこと新庄剛志監督がどのような采配を振るかなど、見所が多い今年のペナントレースだが、2万564人が観戦した楽天生命パークでのロッテ対楽天のカードでは、2リーグ制後初となる「開幕新人捕手対決」が注目された。そのプレーぶりは大物球界OBの元捕手の目から見ても、注目に値するものだったようだ。 楽天で球団初の開幕マスクを託されたのは、ドラフト2位で入団したばかりの安田悠馬(22、愛知大)。一方のロッテでは、ドラフト1位の松川虎生(18、市和歌山高)が、2006年の西武・炭谷銀仁朗(現楽天)以来、史上3人目となる高卒新人開幕マスクをかぶった。スポーツ紙デスクが解説する。「松井秀喜似の安田の高校時代のニックネームは“ゴジラ”。プロでも『4番・捕手』を目標としている。松川はセカンド送球1.8秒台、遠投110メートルの強肩で、高校通算43本塁打の記録も持っている。父親が阪神ファンで、阪神がリーグ優勝した2003年に生まれたことから、虎生(こう)と名付けられた。どちらの新人も、“打てる捕手”を目指している」 注目カードとなった開幕戦では安田、松川とも9回をフル出場し、結果はロッテが4対0と完封勝利。松川に軍配が上がった恰好で、高卒新人捕手の勝利は67年ぶりとなる快挙だった。一方の安田は2盗塁を許しての黒星デビュー。打撃ではともに3打数0安打だった。 2戦目は雨天中止となり、3戦目はロッテ・佐々木朗希と楽天・岸孝之が先発。先発マスクは開幕戦と同じ松川と安田となった。ともに初安打を放ち、ゲームは延長戦の末、11回裏に楽天がサヨナラ勝ち。開幕カードは1勝1敗となったが、松川は11回を守り通したのに対し、安田は9回に代打が送られ、打席に入った炭谷がそのまま延長戦の守備についた。 この新人捕手対決を広島の黄金時代を正捕手として支え、後に監督も務めた達川光男氏はどのように見たのか。「プロとアマチュアの違いで苦労するのはサインや配球ではなく、ゲームでピッチャーが投げる気合いが込められたボールが捕れるかどうかなんです。そういう点では2人とも合格です。特に松川のキャッチング技術は凄い。ミットが下から上に出るので、どのような球にも対応できる。まちがいなくプロで大成する。あと、フレーミングというのですが、ボール気味の球をストライクに見せる技術は高卒ルーキーとは思えないよね。 安田もキャッチングは下手じゃないが、楽天は(炭谷)銀仁朗も太田(光)も打てないので、バッティングの豪快さで先発マスクとして使ってもらっているところがあるでしょう。まずは攻撃的なオーダーを組み、逃げ切る時には2戦目のように(途中から)銀二朗を使うんじゃないかな。サヨナラ負けしたが松川は最後までマスクをかぶっており、シーズンが進んでいく中でチームの方針により2人の起用法に違いが出てくるかもしれない」佐々木朗希のボールを取れるのは凄い プロで最も苦労するのがキャッチングだとする達川氏。ロッテ・松川は2戦目に160キロ台を連発する“令和の怪物”こと佐々木朗希とバッテリーを組んだが、その試合についてはこう評する。「佐々木朗希の球を難なく捕れるのは凄いと思う。ただ、今のピッチャーは優しいからね。ボクらが現役の頃はクビを振るのが邪魔くさいという理由で、ピッチャーがサイン通り投げないことがしょっちゅうあった。逆球も何事もなかったかのように捕らないといけないし、“あのキャッチャーは投げづらい”とコーチやスコアラーにボヤくピッチャーがいた。今はそういったことがないから大切に育ててくれると思うし、2試合しか見てないが無難にやっていたよね」 松川と安田の今後について質問すると、「もちろんこの先も平坦な道が続くわけではない」として、こう付け加えた。「開幕の緊張感があったし、エース級の球を受けているが、シーズンが進んでピッチャーが疲れて打たれ始めた時に、どのような配球をするかだろうね。(ロッテの開幕投手となった)石川(歩)は“普通なら外配球になるところでインコースを続けてくれた。高卒ルーキーじゃないみたいでした”とコメントして、追い込んでからも強気に内角に構える松川の配球で新発見をしたかのようなコメントしていたが、石川もうまく表現するよね。穏やかなピッチャーでよかったというところでしょう。 高卒ルーキーということで先輩からも可愛がってもらっている。疲れが出てくることもあるだろうし、このまま順調にいくとは思えないが、松川も安田も信頼を勝ち取るだけの素質は十二分にあるよね」 特に松川の強肩には魅力があるという。開幕戦では安田は2盗塁、松川は1盗塁を許しているが、安田は4回2死一塁と8回無死一塁の場面で走者にスタートを切られてもボールを握り損なって送球ができなかった。「甲斐(拓也)のようなプロでもズバ抜けた強肩と比べるとそこまでではないが、松川はフットワークがいい。市和歌山高で鍛えられたんだろうが、捕ってからが速いし、正確だよね。これはキャッチングがしっかりしているからできること。ボクは大卒で入ってもバタバタしていたけどね」チームの将来を担うバッテリーになる 高卒3年で一軍フル稼働は初めてとなりそうな佐々木朗希との経験が少ないコンビとなることについても、こんなふうに期待を寄せる。「(経験の少なさは)関係ないと思うね。逆にやりやすいんじゃないかな。佐々木の出身校である大船渡高は上下関係もない穏やかな学校だったし、ロッテでの2年間も大切に育ててもらっているとはいえ、注目されることでの苦労もあった。それだけに、先輩捕手を差し置いて抜擢される松川の立場も理解しているでしょう。将来のロッテを支えるバッテリーとして同じ方向を向きやすい。いいコンビになると思うよ。 松川と安田が目指さないといけないのは1シーズン通して戦うことよりも、起用された試合でがむしゃらにやることだろうね。高校や大学での1試合とは違うからね。それも15~16人のピッチャーとバッテリーを組まないといけない。大変な苦労ですが、それをこなすだけ素質は2人ともあると思う」 シーズンが終わる頃に、新人捕手2人の評価がどのようなものになっているか、今から楽しみだ。
2022.03.29 19:00
週刊ポスト
膝に爆弾を抱える横綱・照ノ富士(時事通信フォト)
照ノ富士が“現役土俵際”で横綱安売りも? 昇進への「追い風」は所属部屋次第
 大相撲3月場所は大混戦だったが、懸念されるのは6日目から休場となった横綱・照ノ富士の状態だ。昨年の11月場所で新横綱から2場所連続優勝を飾ったが、一転して短命横綱の危機を迎えた。「192センチ、184キロの巨体を支える両膝には3度もメスを入れている。今回の診断書には『左変形性膝関節症』とあり、膝がズレて骨が変形した状態だ。手術はしないようだが、容態が心配される」(若手親方) ひとり横綱が引退危機となれば、協会の“看板”がいなくなる。そうした場合、横綱昇進のハードルが下がり、玉突き式に空席となる大関昇進の判断も甘くなっていく。「照ノ富士にしても、昨年の5月場所での大関復帰の際、“関脇で3場所33勝”という昇進の目安は満たしていなかった(昇進の3場所前は小結)。ちょうど前場所に横綱・鶴竜が引退し、もうひとりの白鵬(現・間垣親方)も休場を繰り返していた」(担当記者) その後、照ノ富士は優勝、準優勝で、“2場所連続優勝に準ずる”として横綱に昇進した。「横綱が2人揃っていれば、もう1場所見送られる可能性もあっただろう。昇進基準に“準ずる”といった曖昧な表現があることで、協会側に裁量の余地が生まれる」(同前) そうしたなかでは3月場所で大関昇進を果たしたばかりの御嶽海が横綱に最も近そうであり、前出の若手親方は「力士の所属する部屋によっても“追い風”の吹き方が変わってくる」と指摘する。「主流派の部屋なら昇進の判断は甘くなりがち。角界の保守本流と位置づけられる出羽海一門の統帥部屋である出羽海部屋の御嶽海はかなり有利でしょう。一方で、たとえば関脇・阿炎は大関候補の一人だが、旧・貴乃花グループにいた錣山親方(元関脇・寺尾)の弟子だからハードルは高くなるのではないか。 将来が期待される三世力士に琴ノ若(前頭6)、王鵬(十両1)がいるが、同じ元横綱(琴櫻、大鵬)の孫でも、父親が新理事となった佐渡ヶ嶽親方(元関脇・琴ノ若)か、YouTubeで内幕暴露を繰り返す元関脇・貴闘力かで、将来の昇進の難しさが変わることもありそうだ」(同前) 横綱不在の土俵は寂しいが、かといって協会の思惑ひとつで最高位が安売りされても困るのだ。※週刊ポスト2022年4月8・15日号
2022.03.29 19:00
週刊ポスト
センバツ落選聖隷クリストファー 春の県地区予選大敗に監督の落胆
センバツ落選聖隷クリストファー 春の県地区予選大敗に監督の落胆
 ベスト4が決まっていよいよ大詰めを迎えているセンバツ甲子園だが、今年はその「選考」を巡っても大きな議論が巻き起こった。昨秋の東海大会で準優勝してセンバツ行きが“当確”とみられていた聖隷クリストファー(静岡)が落選し、ベスト4だった大垣日大(岐阜)が選出されたことを巡る騒動だ。結局、聖隷の出場は叶わず、センバツ期間中に春の静岡大会の地区予選に臨むこととなった。本誌・週刊ポストで聖隷落選問題を追いかけ、選考委員や日本高野連会長の独占取材をレポートしてきた柳川悠二氏(ノンフィクションライター)が、春の静岡大会の会場で見た光景とは──。 * * * まるで高校野球の聖地・甲子園球場と、静岡県の四ツ池公園内にある古びた浜松球場で起きていることがシンクロしているようだった。 プレイボールの時刻は共に3月27日の朝9時。先に2点を奪われ、中盤までに0対5と劣勢を強いられたことも一致する。そして、両校は共に敗れた。 センバツの2回戦を戦っていた大垣日大(岐阜)は2対6で星稜(石川)に屈し、春季静岡県西部地区予選の初戦で常葉大菊川と戦った聖隷クリストファー(静岡)も、0対10の7回コールドで早くも春の戦いを終えた。 舞台は大きく異なれど、両校が同日、同時刻に試合を戦ったのはなんとも不思議な因縁だろう。 その日、聖隷こそセンバツ出場に相応しい学校だと考えて取材を続け、「33校目」としての出場を認めるべきだと主張してきた私は当然、浜松球場に向かった。試合後、ベンチを引き上げてきた聖隷の上村敏正監督に労いの言葉をかけると、「並の高校生になってしまいました」と声を落とし、肩も落とした。「もともと力はないんだけど、センバツの代表校に落選し、彼らは『弱い』と評価された。(落選の理由として)甲子園で勝てないとか、個々の能力がないと言われたものだから、なんとかしなきゃいけないという気持ちが空回りしていましたね」 東海大会の決勝にまで進出した昨秋の彼らには、敗北への恐れが微塵もなかった。「静岡大会だろうが、東海大会だろうが、“弱いんだから負けたって仕方ない”と思いながらぶつかっていった。ところが今日は、“やっぱり弱かったと言われたくない”という気持ちが勝ってしまった。落選からおよそ2カ月、僕なんかよりよっぽど精神的に強く、頑張っているなあと思いながら彼らの練習を見ていましたが、やっぱりそこは高校生ですね」県地区予選にテレビカメラが 1月28日のセンバツ出場校の選考委員会において、昨秋の東海大会で準優勝していた聖隷はまさかの落選となり、ベスト4に終わっていた大垣日大が優勝した日大三島(静岡)に次ぐ東海地区の2校目に選ばれた。東海大会の準優勝校がセンバツに出場しないという、東海地区で44年ぶりに起きた選考を巡っては、その是非が大論争となった。 私は選考に携わった東海地区の選考委員を訪ね歩き、選考委員長を務めた鬼嶋一司氏が議論を主導して最後は大垣日大を推し、出場校が決したことなどを明らかにしてきた。大垣日大を選出した理由として鬼嶋氏が選考委員会の総会やその後の取材で明かしたのが、上村監督も口にした「個人能力の差」「投手力の差」「甲子園で勝てるチームであるか」だった。 落選の直後、独占インタビューに応じた上村監督は、選考への憤りに近い感情を口にしていた。「100%信じていたものが、なくなってしまった。生徒たちのショックは計り知れません。少しずつ(鬼嶋選考委員長が明かした)落選の理由が分かってきて、私も“どうしてこんなことが起きたのか”“なぜなのか”という考えが消えません」 私は聖隷の落選からこれまで5度にわたって同校のグラウンドを訪れた。当初から「なかなか眠れず、食欲もない」と話していた上村監督は、学校長としての立場もあり、いつしか憤りの感情を表出することはなくなった。「(日本)高野連がこの騒動をどう受け止めているのか、それだけを知りたい」と話すのみだった。 その一方で、上村監督が案じていたのが、生徒達のこれからだった。「春の静岡大会を迎えれば、彼らは好奇の目にさらされる。勝ち進めばいいんでしょうけど、もし負けた時に、彼らがどんな反応をするのか。それが監督として、あるいは学校の校長として恐れることです。スクールカウンセラーに、いろいろと相談もしています」 3月19日に開幕したセンバツも日程が消化され、いよいよクライマックスを迎えようとしている。そんな中、聖隷が臨んだのが春季静岡県西部地区予選だった。もし、聖隷がセンバツに出場を果たしていたならば、この予選は免除されていた。初戦で敗れれば敗者復活にも回れず、春の大会は即刻終了となり、夏の静岡大会はノーシードで戦うことになる。聖隷が対戦したのは常葉大菊川。近年は力を落としているとはいえ、静岡を代表する強豪私学であり、今年のチームもプロも注目する豪腕を擁す。 通常、西部地区予選は報道陣も観客も、寂しいものだ。ところがこの日は、バスで移動してきた選手の球場入りからテレビカメラが追いかけ、筆者の目でおそらく1500人近い観客が訪れていた。データではわからないのが高校野球の力 先発は公式戦初登板となる新2年生の川名瑚佑(ごう)。東海大会の1回戦で右ヒジを疲労骨折し、その後、登板ができなかったエースで主将の弓達寛之は、ケガの快復後、センバツの登板に向け、急ピッチで調整してきた。だが、センバツ出場がなくなったことで、今は無理をする時期ではないと、練習試合で調子の良かった2年生を起用した。 聖隷は1回表に2失点したあと、得点を奪えないまま相手の加点を許していく。7回まで2安打3併殺で無得点。守りではふたりの投手が計10安打を打たれ、3失策も失点に絡んで0対10で7回コールド負けとなった。上村監督はこう振り返る。「大会前の練習試合でも、先制されようが無心に白球を追いかけ、いつのまにか逆転していた。ところが今日は、ミスが出てしまい、そのミスを取り返す力もなく、何もできずに簡単に終わってしまった。ベンチの声もぜんぜん出ていませんでしたし、(守備時も)球際が弱かった」 そして、自戒するようにこう続けた。「本当は夏に向けて『一からやり直しだ』と、彼らにちゃんと野球をやらせてあげるのが監督である僕の仕事なんだろうけど、それが僕にはできなかった。僕はこの2カ月、悶々としながら野球をやってきて……高校野球が嫌いになっちゃった。そうした気持ちが、選手たちにうつってしまったのかもしれない」 もちろん、センバツ落選の悔しさを晴らすには、夏の選手権大会に出場することしかないことは誰より上村監督自身がわかっている。センバツに近づきながら、春の静岡大会では初戦敗退するという現実を受け入れがたい複雑な感情も吐露した。「運やまぐれで勝ってきたチームだけど、今日の試合が聖隷の実力だと思われるのは、しゃくですね。いや、これもこの子たちの力。東海大会で準優勝したのもこの子たちの力。力というものは、(机上の)データによって判断できるものじゃない」 そうなのだ。真の実力というのは、データ=数字で推し量れるものではないのだ。昨秋の東海大会において、準優勝の聖隷と、ベスト4の大垣日大に、打率や防御率、総得点や総失点、試合の内容を詳細に比較しても、大きな差はなかった。成績上位校である聖隷の落選に納得し得るデータ(根拠)は乏しかった。だからこそ、私は聖隷が33校目としてセンバツに出場することを、日本高等学校野球連盟の寶馨会長らに強く訴えてきたのだ。「高校野球が嫌いになった」という上村監督の言葉は、決して本心ではないだろう。選考委員に対する恨み節のような言葉も、いまだ心が晴れず、不本意な形でその戦いに大きな注目を集めることになった聖隷のナインを慮ってのものであるはずだ。 センバツの1回戦で只見(福島)に勝利した大垣日大は、2回戦で星稜に敗れた。同日、聖隷は常葉大菊川に大敗を喫し、短い春となった。それでも東海大会の決勝まで勝ち上がった昨秋の戦いが否定されるものではない。聖隷のナインにとって残酷な春の結果となったが、聖隷こそセンバツ代表校に選ばれるべき学校だったという主張を私は覆すつもりはない。撮影/筆者
2022.03.29 16:00
NEWSポストセブン
2022年3月21日 「BIGBOSSプリント」のロングコートで「東京ガールズコレクション」にサプライズ出演。「2年間でプロ野球の歴史を変えます!」と宣言、堂々たるランウェイで盛り上げた(時事通信フォト)
監督就任以降、球界の常識を打ち破り続ける「BIGBOSS」新庄剛志の軌跡
「目立ちまーす!」。昨年11月4日、日本ハム監督就任以来“BIGBOSS”新庄剛志(50)は、その言葉通り話題を振りまき続けている。バラエティ番組をハシゴし、開幕直前には「東京ガールズコレクション」にも登場。プロ野球監督の“イメージ”を見事なほど塗り替えた。回転抽選器「ガラポン」で打順を決めたり、選手自身に試合の指揮を取らせたりと、球界の常識を打ち破る。 だが、このド派手な言動とは裏腹に、繊細で考え抜かれた戦略を隠し持つ。 3月9日、ロッテとのオープン戦で4年目の万波中正(21)が同点3ランを放った翌日、自身のインスタグラムで〈僕が目立ってその後選手達が活躍すればこうやって全国のスポーツ新聞の1面に取り上げられ始める!!〉と綴る。すべて「選手ありき」なのだ。 いずれにしても、予測のつかない“新庄劇場”がペナントレースを面白くしてくれるはずだ。「プロ野球を変える」と宣言して華々しく登場した新指揮官は、ド派手なファッションからスーパーカーまで、度肝を抜く話題を振りまきながら、選手の動きに目を光らせる。 監督就任会見から開幕まで、話題を振りまき続けたBIGBOSSの行動を振り返ろう。●2021年11月4日 監督就任会見で、元気よく手を上げて「(スターが)育つまでは1番付けまーす!」と自らの背番号を明かした。●2021年11月7日 就任から3日後、全身を黒でまとめて茶色の帽子を被る“ジョニー・デップ風”の衣装で秋季キャンプ地の沖縄に降り立った。●2021年11月9日 秋季キャンプ2日目、白と黒のジャージで姿を現わし、期待の清宮幸太郎に「ちょっとデブじゃない?」と減量指令を出した。●2021年11月30日 「ファンフェスティバル」では、ランボルギーニ・カウンタックで札幌ドームに帰還。腰まで届く長いマフラーを巻いていた。●2021年12月21日 「ビットポイントジャパン」のブランドアンバサダー就任会見に青い羽織と金色の袴(はかま)で登場。ド派手な和装も似合う。●2022年1月6日 現役時代、試合前にスパイダーマンのマスク・コスプレをした縁で、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の公開前夜祭に特注の衣装で登場。●2022年1月30日 春季キャンプ地の沖縄入りでは、那覇空港到着後に着替え、古い野球のグラブ約40個を使用したロングコート姿で報道陣の前に現われた。●2022年1月31日 沖縄・名護市で“キャンプイン前夜花火ショー”をサプライズ開催し、市民を喜ばせた。シーズンでもきっとド派手な野球を見せてくれるに違いない●2022年2月1日 春季キャンプ初日、3輪バイク「トライク」で二軍のかいぎんスタジアム国頭に颯爽と現われた。●2022年2月8日 サインの出し方ひとつも、オーバーアクションで球場に詰めかけたファンを魅了。この日は初の対外試合で古巣・阪神に勝利。●2022年3月21日 「BIGBOSSプリント」のロングコートで「東京ガールズコレクション」にサプライズ出演。「2年間でプロ野球の歴史を変えます!」と宣言、堂々たるランウェイで盛り上げた。※週刊ポスト2022年4月8・15日号
2022.03.29 11:00
週刊ポスト
大相撲春場所 優勝決定戦でも舞わなかった「座布団」が飛び交った瞬間
大相撲春場所 優勝決定戦でも舞わなかった「座布団」が飛び交った瞬間
 3月27日に千秋楽を迎えた大相撲春場所。3年ぶりとなる大阪での有観客開催だったが、コロナ禍を経て相撲観戦は大きく様変わりした。観客は館内では常時マスクを着用し、アルコール類の提供はなく、持ち込みも禁止されている。水分の補給以外の飲食はできず、大声での応援もNG。応援タオルを掲げ、熱戦には拍手で称えるのが応援ルールとなっている。かつては相撲観戦の“名物”だった、「座布団が舞う」という光景も、なかなか見られなくなりそうだ。 今回の春場所の観客上限は定員の75%以内となる5600人だった。溜席とイス席は詰め込んで座るかたちとなったが、4人席の桝席は2人で使用された。そのため桝席では足を延ばし、のんびりと観戦しているように見えた。「千秋楽では2敗で並んでいた若隆景と高安がともに本割で敗れる波乱の展開となった。優勝決定戦では両力士が激しい攻防の末、土俵際まで追い込まれた若隆景が逆転の上手出し投げで逆転勝利。館内には大拍手が響き渡った。 これまでなら座布団が飛び交ってもいいところだが、桝席に座る観客は足を延ばして座布団の上に座ったままで、投げるなんてこと思いつかないといった様子だった。アルコールが入っていないことも影響したのか、座布団が1枚も舞うことはなく大きな拍手だけが続いていました」(担当記者) ただ、優勝を決めた若隆景が賜杯を受け取るなどした表彰式の後、手打ち式と神送りの儀式で15日間の全日程を終えると、館内では一斉に座布団が飛び交った。館内の片づけに際しての一場面である。 まず、「これをもちまして令和4年春場所が滞りなく終了いたしました」と放送があると、土俵周りに一斉に協会関係者や作業員、清掃員たちが集結した。再び館内放送で「すみやかにお帰りください。これから先は危険です。ご協力ください」と流れると、天井から吊屋根がゆっくりと下され始めた。そして四隅に吊るされていた赤、青、白、黒の房や幕が外される。そして、清掃員が桝席に散ると、一斉に座布団を一カ所に向かって投げ始めたのだ。若隆景が優勝を決めた瞬間にも舞わなかった座布団が飛び交い、その手際に帰路につこうとしていた観客から歓声が上がったほどだった。 その光景を見ていた初老の男性のひとりは、「今日の一番は座布団が舞ってもよかったかな」とポツリ。入り口で配られる取組表には「座布団や物を投げて人に怪我をさせた場合は暴行罪、傷害罪に該当する場合があります。絶対に投げないようにお願いいたします」と書かれており、禁止行為なのは明白だが、それでもコロナ前は大一番で番狂わせがあれば座布団が舞っていた。コロナ禍を経て、そうした観戦スタイルが大きく変わったのかもしれない。若隆景と高安の優勝決定戦での観客からの大きな拍手が、「新しい相撲観戦様式」ということか。
2022.03.29 07:00
NEWSポストセブン

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