〈加えて近年は、脇役として朝ドラに出演した女優も順位を上げるようになっている。20代前半女優のトップランナーである有村架純のブレイクのきっかけは、「あまちゃん」(13年)への出演。15年の124位から61位となった黒木華は、「花子とアン」(14年)の妹役で高い評価を受け、16年4月期のドラマ「重版出来!」で連ドラ初主演を果たした。朝ドラのヒロイン役だけでなく、脇役を演じた女優も注目されるようになったことで、黄金世代以下の女優たちが、名を上げるチャンスが増えたといっていい〉
朝ドラ女優については、「全国放送で半年間で続けられるのは他の仕事がその期間中来ないにしても、長い女優人生を考えたら絶対に受けるべき仕事」(芸能事務所関係者)といった声もあるように、なんとしても受けるべき仕事であると考えられている。
そうした中、主演女優の意外な共通点について話したのは、サイバーエージェントが運営するアメブロの広報担当・古賀早希子氏だ。
「実は、2014年後期の『マッサン』以降、朝ドラのヒロインの皆さんがアメブロでブログを書いていらっしゃるんですよ」
確かにシャーロット・ケイト・フォックス、土屋太鳳、波瑠、高畑充希、芳根京子、有村架純、そして2017年後半の『わろてんか』ヒロインの葵わかなまで7代続いている。2018年4月からの『半分、青い』のヒロイン・永野芽郁は所属事務所であるスターダストのブログを使用している。
昨今、芸能人といえば、インスタグラムでの情報発信が中心になりつつあるといったイメージがあるが、ブログは朝ドラ女優に向いていると古賀氏は語る。というのも、日々長文を書くことができ、ストック型の情報となるため、女優本人にとっても「ドラマ撮影アーカイブ」のようになるからだ。特に、土屋太鳳は長文を日々書くことで知られている。古賀氏はブログと朝ドラの相性の良さについてこう語る。
「朝ドラ女優でブログを書かれている7名の皆さんはどなたも1記事1記事丁寧に言葉を綴られる方が多く、人柄も伝わりやすいのではないでしょうか。視聴者も女優さんのそのような素敵な人柄に惹かれて、ドラマでは知ることができないその方自身のことを、ブログを通じてもっと知りたくなるのではないか、と考えています」