国内

石原都知事 消費税増税反対者は自分勝手で金銭欲にまみれた人

 100歳以上の高齢者の所在が確認できない事例が相次ぎ、中には親の死を隠し、年金を不正受給するケースも出てくる始末。今年度中に100歳以上の高齢者が5201人になる見込みの東京都で都政を牽引してきた石原慎太郎知事はこの惨状をどう見るのだろうか。

【質問】100歳以上の高齢者の所在が確認できない事例が相次いでいます。中には親の死を隠し、年金を不正受給するケースもありました。

【石原氏の回答】

年金不正受給の事件を他人事と思っていたら、物事の本質を見誤ります。私から見れば、大多数の日本人が、この犯人と同じ志向をしている。あくまでもの、物欲、金銭欲。これが今の日本人にとっての価値の基軸になってしまった。

 具体的な例は消費税です。今夏の参院選で民主党が敗北した原因は、菅直人が消費税増税を打ち出したためだと言われているが、大多数の有権者が消費税増税に「NO」と言ったということ。

 しかし冷静に考えれば、今、消費税率を上げなければこの国の財政は持たない。遠くない将来に日本は破綻するでしょう。それは誰もが薄々わかっていることだ。わかっているが、皆、自分の懐をこれ以上、痛めたくない。目先の利益だけを見て、自分さえよければそれでよいと考えている。そこに社会に奉仕するという視点はないし、国家観が完全に欠如している。

 つまり消費税増税反対の根っこにあるのは、金銭欲。親が亡くなっても弔いもせず、年金を不正に受給するのも、金銭欲。まったくの同根です。

※SAPIO 2010年10月13・20日号

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