芸能

和田アキ子 今年は誕生会自粛するも若手芸人の苦悩は続く

 ある芸人が震える声でこう打ち明けた。「今年も“4・10”の招待状が僕の所に来たんです。震災下のこの状況でどうしたもんやら……」

「4・10」――この日を知らなければ、芸能界ではモグリと呼ばれてもしかたがない。そう、あの「ゴッドねえちゃん」こと和田アキ子(60)の誕生日なのである。

 前出の芸人が受け取った招待状によれば、今年の誕生パーティは4月8日に予定されていた。

「例年であればオールナイトで飲めや歌えの大騒ぎです。出川(哲朗)さんあたりが酔ったアッコさんにボコボコにされるのは当たり前。過去には陰毛を燃やされた芸人もいる。途中で“帰ります”なんていえばこっちの命が危ないから、朝まで付き合うしかない。毎年アッコさんの誕生日の前後3日間は、仕事を入れずに準備をしているんです。だけど、今年ばかりは……。招待状は震災前に発送されたものらしいので、きっと中止になると思う。でも、こっちから“中止ですよね?”なんて聞けないし……」(前出の芸人)

 ビビりまくる芸人の代わりに、本誌が和田サイドに開催するのか聞いてみた。

 すると、「今年は開催しません」(和田の所属事務所)との回答。

 ある芸能関係者がいう。「アッコさん自身も、今回ばかりは相当悩んでいたようです。被災者の気持ちを考えれば自粛すべきじゃないかという思いと、中止してしまうと、毎年様々な趣向を考えてくれる峰竜太や勝俣州和らが中心の幹事会に申し訳ないという思いの間で最後まで揺れ動いていたようです」

 震災時に不謹慎ではあるが招待者たちも一安心……と思いきや、芸人たちの苦悩はまだまだ続くようだ。

 前出の芸人がいう。

「誕生会が中止になったからといって、アッコさんの61歳の誕生日が来ないってわけじゃありませんから……。スケジュールはみんな空けてあるので、何らかの形で自主的に集まることになると思います。行かないと“アイツは薄情や”ってことになりかねないのでオソロシイ……」

 こんなときでも、欠席者は『笑って許して』もらえないということか。

※週刊ポスト2011年4月15日号

関連記事

トピックス

ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン