芸能

音楽P酒井政利氏「スーは王道を進んできた大輪の華だった」

3月29日、病床で録音され、告別式で公開された最後のメッセージで、「映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった」と告白した元キャンディーズメンバーで女優の田中好子さん(享年55)。生前、関わりの深かったふたりが、田中さんを偲ぶ。

* * *
【著述家・全国キャンディーズ連盟代表 石黒謙吾氏(50)】
1978年4月4日、東京・後楽園球場(当時)で行われたファイナルコンサートは歌詞が流れるモニターはなし、自分たちでステージ上の音を確かめる装置もない中で、52曲を4時間30分で歌い続けたんです。コンサートでファンが放った紙テープはトラック270台分になりました。とにかくスーちゃんの死は早すぎます。いまはファン仲間と連絡すらできていません。ただし毎年、解散記念日に行っているイベントはこれからも永遠に続けていきたいと思います。

【酒井政利プロデューサー(72)】
キャンディーズ時代はリーダー的な存在がラン、音楽的なポジションがミキ、スーはふたりのそばでおっとりと笑っているという感じ。3人はとても仲がよかったけれど、いちばんのライバルがそれぞれ他のふたりだった。だから常にとことん頑張っていたんだと思います。音楽でもダンスでも本当に常に勉強していました。そして徹底的に練習したので3人が絶対にぶれなかった。キャンディーズはとても真面目な芸能界の優等生でした。キャンディーズとしてアイドルの王道を歩き、女優としても王道を進んできた、大輪の華でした。

※酒井政利プロデューサーは山口百恵、郷ひろみなどを育てた音楽プロデューサー。解散宣言をした後に初場した『微笑がえし』(1978年2月発売)はキャンディーズの曲として初めて1位になった。

※女性セブン2011年5月12日・19日号

関連記事

トピックス

麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
当時の水原とのスタバでの交流について語ったボウヤー
「大谷翔平の名前で日本酒を売りたいんだ、どうかな」26億円を詐取した違法胴元・ボウヤーが明かす、当時の水原一平に迫っていた“大谷マネーへの触手”
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
《同居女性も容疑を認める》清水尋也容疑者(26)Hip-hopに支えられた「私生活」、関係者が語る“仕事と切り離したプライベートの顔”【大麻所持の疑いで逮捕】
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
【大麻のルールをプレゼンしていた】俳優・清水尋也容疑者が“3か月間の米ロス留学”で発表した“マリファナの法律”「本人はどこの国へ行ってもダメ」《麻薬取締法違反で逮捕》
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
清武英利氏がノンフィクション作品『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋刊)を上梓した
《出世や歳に負けるな。逃げずに書き続けよう》ノンフィクション作家・清武英利氏が語った「最後の独裁者を書いた理由」「僕は“鉱夫”でありたい」
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン