芸能

韓流ドラマ 見学に来た視聴者にスタッフがご馳走することも

 韓国俳優を鍛えているのが、週2ドラマの過酷な撮影現場だ。韓国では月火ドラマ、水木ドラマ、週末(土日)ドラマなど、2回分が週に2日連続して放送されるのが当たり前。

 ソン・スンホン(34)主演のドラマ『マイ・プリンセス』プロデューサーのリー・ミンジンさんがいう。

「韓国では3つのテレビ局があり、最低でも1日9本のドラマが放送されています」

 ゴールデンタイムは21時55分からの1時間。CMは番組前後に流れるだけで本編が中断されることはない。全16話のドラマが多く、制作ペースは非常に慌ただしい。

「撮影が始まるのは放送の1か月前から。時間がないから約80人のスタッフはほとんど不眠不休です。撮影直前や撮影中にシナリオが変わることもしばしばで、収録と編集作業が同時進行になります」(リーさん)

 視聴者の声をストーリーに取り入れるのも韓国流だ。

「韓国はネットの意見を重要視します。ドラマの内容がつまらないと、視聴者からメールで怒涛のクレームが来ます。その意見でストーリーが変わることもあります」(リーさん)

 実際に2010~2011年に放送された『逆転の女王』は視聴者の声で放送回数が16話から31話に延び、後半は人気のあった脇役のパク・シフ(33)が主役のように活躍するようになった。

 韓国の人はとにかくドラマ好きだ。5~6月に放送され、視聴率23%で1位に輝いたドラマ『最高の愛』のパク・ホンギュン監督もいう。

「視聴者が撮影現場に見学に来ることもよくあるので、制作サイドが見学者にご飯をご馳走することも。日本とはドラマの作り方がずいぶん違いますね」

※女性セブン2011年8月25日・9月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
日本テレビの杉野真実アナウンサー(本人のインスタグラムより)
【凄いリップサービス】森喜朗元総理が日テレ人気女子アナの結婚披露宴で大放言「ずいぶん政治家も紹介した」
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン