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2011.10.03 16:00  週刊ポスト

紳助「マル暴メール」発覚は大阪府警汚職事件が発端だった

警察の「芸能界浄化」に向けた動きは暴排条例の全国完全施行を機にいよいよ激しくなっている。その幕開けとなった島田紳助(55)が引退を余儀なくされたメール。実はその流出の裏には、大阪府警の汚職事件が関係していた――。

「暴力団関係者の家の家宅捜索に当たっていた捜査員は、“なんや、これは!”と思わず絶句したそうです。なにしろ、押収した名簿には、自分たち4課の捜査員の名前のほか、自宅の住所まで書かれていたんやからね。自宅には、当然ながら、女房も子供もおります。ヘタしたら暴力団に狙われるかもしれんし、暴力団に脅される材料にもなるわけやから、驚くのも当然や」

大阪府警関係者はこう明かした。

この大阪府警を震撼させた情報流出が明らかになったのは、昨年5月のこと。住宅ローン会社から融資金をだまし取った疑いで、不動産会社の元役員と、共謀した山口組系I会の組長が府警捜査4課に逮捕された。元役員も元組員で、2006年に破門になったという。

この事件に絡んで元役員の関係先を家宅捜索したところ、押収した証拠品のなかから、マル暴担当の刑事の名簿が見つかったのである。府警内部の人間しか知り得ない情報の流出だけに、そのショックは大きかった。

「すぐに府警監査室も地方公務員法(守秘義務)違反容疑で捜査に乗り出し、浮かび上がったのが、大阪府警西淀川署の巡査部長だった」(同前)

この巡査部長は主に暴力団捜査を担当していた人物。巡査部長が元役員から現金を受け取って情報を漏らしていた疑いが出たため、今年4月下旬以降、捜査の中心は贈収賄事件を担当する捜査2課に移った。

「事情聴取によれば、巡査部長は2005年頃に元役員と知り合い、捜査情報や先の捜査員に関する名簿類、捜査車両の自動車登録情報などを伝えていた。1回あたり10万から数十万円の金を受け取り、総額は300万円以上にのぼるようだ」(前出・府警関係者)

だが、府警が驚愕したこの事件はさらに思わぬ展開を見せる。

「内偵捜査のために、暴力団担当の捜査資料や事件記録がごっそり捜査2課に移された。その捜査過程で出てきたのが、渡辺二郎と紳助のメールのやり取りや、紳助と暴力団関係者との関わりを示す資料だった。

調べたところ、逮捕されたI会組長と、紳助との交際が明らかになった組長が率いるK会の幹部が同じ族仲間で、仲良く連れ立って紳助の店にも出入りしていた。そこで2課の捜査員が、かつて吉本興業に籍を置いていた府警OBに、紳助とK会やI会の繋がりについてレクチャーを受けるために話を聞きにいった」(同前)

それを受け、府警OBは紳助の情報を吉本首脳に伝え、事態を重く見た吉本興業が自ら調査し、紳助の引退に至ったのだという。大阪府警は「捜査中につきお答えすべきことはない」(広報部)と回答するのみだが、露わになったのは、芸能人も警察官も暴力団と親密交際していたという、醜悪な事実だった。

※週刊ポスト2011年10月14日号

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