芸能

米倉涼子を気にかけていた市川團十郎 芝居の楽しさを教えた

 2月3日に肺炎のために亡くなった市川團十郎さん(享年66)の本葬が2月27日、青山葬儀所で行われた。3000本の白い菊の花と600本の白いバラに囲まれて、遺影の中の團十郎さんはするどい眼光ながら、穏やかな笑みを浮かべていた。

 その遺影を見るや、涙をこぼしていたのが米倉涼子(37才)だった。とめどなくあふれる涙をハンカチで押さえながら、肩を震わせ泣きじゃくる彼女を見て、気丈に振る舞っていた海老蔵も目をうるませた。

 2003年のNHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』の共演をきっかけに交際を始めた米倉と市川海老蔵(35才)。互いの両親に紹介するなど、結婚秒読みと噂されたものの、2005年春に破局。團十郎さんは、米倉にとっては“元カレの父”という間柄だ。

「でも、それだけじゃないんです。米倉さんにとって團十郎さんは、よき理解者であり、相談相手でもありました。本当の父のような大きな存在であり、芸の大先輩でもあり、夢を語れる大事な人だったんです」(芸能関係者)

 米倉と海老蔵との燃え上がる恋心とは裏腹に、周囲は結婚に猛反対した。

「当時、米倉さんはモデル出身の恋多き女性というイメージで“梨園の妻”からはほど遠い女性でした。それに團十郎さんは、亡き義父の保証人になっていたため19億円もの借金があるといわれていた。その返済のためにも、周囲は海老蔵さんに資産家令嬢と結婚してほしいと願っていたんです」(ワイドショー関係者)

 そんな逆風の中、團十郎さんだけは「息子が望む女性なら、どんな女性でもいい」と米倉を擁護していたという。

 また、團十郎さんは米倉が歌舞伎を見にきてくれた時は、楽屋に呼んで、贔屓の鰻屋から鰻を注文した。歌舞伎座のお土産屋の和菓子に「米倉涼子さんのお気に入りのお菓子」という札がつけられたこともあった。それだけ“将来の嫁”を気にかけていたということだろう。

 米倉は海老蔵を通して中村勘三郎さん(享年57)らとも親しくなり、次第に芝居の楽しさに目覚めていった。

「海老蔵さんも、團十郎さんも、勘三郎さんも、小さい頃から芸の世界で育ってきた人たちですから、芝居のことや役柄への気持ちの持っていき方など、本を読んでも、インターネットで調べてもわからないような話を惜しみなくしてくれたそうです」(米倉の知人)

 2005年春に海老蔵との恋に終止符を打った米倉。しかし團十郎さんや勘三郎さんとのそんな関係は、海老蔵と別れた後も続いた。

※女性セブン2013年3月21日号

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