国内

ついに動き始めた悠仁様 「帝王教育」のカリキュラムを紹介

 悠仁親王殿下は「帝王学」を、いつ、どのようにして学ばれるのか。そしてその中身はどのようなものなのか。皇室ジャーナリストの久能靖氏は「すでに悠仁様の帝王教育は始まっている」と指摘する。

 * * *
 昭和天皇は学習院初等科を卒業されると、旧高松宮邸(東京・高輪)に開設された東宮御学問所に移り住み、5人のご学友と7年間、特別講義を受けられた。講義は倫理、歴史、理化学、フランス語、国語・漢文、武課など15科目。講師には東大や学習院の教授など、当時その分野で一流の学者が総動員されている。

 今上陛下の場合は、東宮御学問所のような特別な施設はなかったが、学習院の授業を受けつつ、やはり専門の学者から個人講義を受けておられる。悠仁様も中学校に入られるころから、学校の授業とは別に、同じような形で講義をお受けになると思う。

 そこで何を学ばれるかは、秋篠宮様や悠仁様のお考えにもよるが、おそらく日本史、東洋史、西洋史を勉強されるだろう。天皇陛下は各国の元首や大使とお会いになる機会が多い。その際、相手国の歴史や文化をお調べになるが、決して付け焼き刃的なものでない、深い知識や教養をあらかじめ身につけておく必要があるのだ。陛下がどの国へ行かれても相手国と日本の交流の歴史にふれられるのもそうした蓄積があるからだ。

 もちろん歴代天皇についても徹底的に勉強される。かつて今上天皇はサッカーワールドカップ日韓共催についての「おことば」のなかで、「私自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると、続日本紀に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています」といった発言をされたが、歴史に精通していないと、あのようなおことばは出てこない。

 明治天皇の御製(和歌)もよく引用されている。悠仁様もいずれ、宇多天皇が醍醐天皇への譲位に際して、天皇の心得を記して与えた『寛平御遺誡(かんぴょうのごゆかい)』や宮中の有職故実を順徳天皇自身が解説した『禁秘抄(きんぴしょう)』などの書物もしっかりと学ばれることになろう。

 歌会始や月次(つきなみ)祭などでは和歌を詠まれるが、和歌をはじめ毛筆のため書道も欠かせない。天皇の「おことば」はすべてご自身で考えられるだけに作文力を身につけるための国語も必須だ。英語の授業も必ず受けられるが、もう一か国語、勉強なさるだろう。それらの勉強には膨大な時間が必要だ。今上陛下の場合は、学校の授業の時間を10とすれば、個人的に受けられる講義の時間は12ぐらいだったとお聞きしている。

 加えて重要なのは、学問だけでなく実際に秋篠宮様とともにお務めをなさることで実地で学ばれることだ。これから悠仁様をいろいろなところに連れて行かれるだろう。悠仁様も子供心にも周囲の雰囲気などで多くを感じるはずだ。そうして一歩一歩成長されていくに違いない。

※SAPIO2013年6月号

関連記事

トピックス

TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《あだ名はジャニーズの風紀委員》無期限活動休止・国分太一の“イジリ系素顔”「しっかりしている分、怒ると“ネチネチ系”で…」 “セクハラに該当”との情報も
NEWSポストセブン
月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』主演の中井貴一と小泉今日子
今春最大の話題作『最後から二番目の恋』最終話で見届けたい3つの着地点 “続・続・続編”の可能性は? 
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一
《どうなる“新宿DASH”》「春先から見かけない」「撮影の頻度が激減して…」国分太一の名物コーナーのロケ現場に起きていた“異変”【鉄腕DASHを降板】
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
中世史研究者の本郷恵子氏(本人提供)
【「愛子天皇」の誕生を願う有識者が提言】中世史研究者・本郷恵子氏「旧皇族男子の養子案は女性皇族の“使い捨て”につながる」
週刊ポスト
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン