ビジネス

社長から会長になった島耕作 引き続き夜も期待したいとの声 

 人気漫画「島耕作」シリーズの主人公・島耕作が社長を辞任し、会長職に就くことになった。どういうビジネス手腕を発揮するのかファンは注目しているが、もうひとつの「注目ポイント」がある。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が語る。

 * * *
 少し前の話題ですが、『週刊モーニング』の2013年8月1日号(7月18日発売号)にて、『社長島耕作』の主人公、島耕作がテコット株式会社の代表取締役社長を辞任し、会長に就任しました。5年にわたりテコットの建て直しに取り組んできましたが、2期連続の大幅赤字になってしまいました。この責任をとっての辞任です。

 実はこの『社長島耕作』、最初の作品であり、大ヒットした『課長島耕作』よりも連載期間は長いのですよね。2008年に社長に就任した際は、社長就任記念パーティーが開かれましたし、日経にも社長就任を報告する広告が掲載されました。

 この5年間では、テコットへの社名変更、クーデターへの対応、新興国マーケットの強化などに取り組みました。リーマン・ショック、東日本大震災や原発事故、反日デモなども起こりました。これらは本編でも描かれています。プライベートでは、ついに長年の交際相手、大町久美子と結婚しましたね。

 残念ながら、今回は責任をとって社長退任。会長には就任しますが。お疲れ様でした。

 8月29日発売号から新連載『会長島耕作』が始まります。『社長島耕作』の最終回では、漫画の中に著者の弘兼憲史氏や担当編集者が登場し議論していますが、そこでふれられていたとおり、普通に描いては経済団体の会合などに出る日々になるわけです。これだけでは面白くなるわけがありません。会長としてバックアップする特別プロジェクトが増えるのではないかとか、過去の登場人物が年老いて再登場するのではないかとか勝手に予想して楽しんでいます。おそらく、日本の電機メーカー再編というネタは間違いなく取り上げられるでしょうけどね。

 さて、会長編ですが、注目したいポイントがあります。それは、「会長となった島耕作は、SEXをするのか」という点です。そう、島耕作と言えばSEXです。島耕作のサラリーマン生活40周年記念企画で『島耕作クロニクル40th』(講談社)という本が2010年に発売されていますが、ここには「島耕作SEX回数ランキング」なるものが掲載されています。この段階で、総SEX回数は65回で22人となっています。この後、ヤング編と社長編でも回数は増えていますよね。社長編を読み返したのですが、明らかに行為をした後だなと思われるシーンをふくめ3回しています。相手はすべて大町久美子です。ただ、社長編のごく初期だけなのですよね。

 他、色仕掛けをされるシーンなどは2回ありますが、未遂です。最近では、部下とその恋人のSEXシーンを描いてお茶を濁しています。社長編の最終回でも、大町久美子と初めて結ばれた横浜のホテルに行くのですが、結局合体はなしです。服も着たままでした。このように、島耕作におけるSEXシーンの減少はファンから「濡れ場のない怒り」と呼ばれています。

 島耕作評としてよくあったのは、「SEXばかりして、仕事をしていない。女がすべて救ってくれる」というものでした。いや、最近はですね。SEXをせず仕事をしているのですよ。もちろん、部長編あたりで「医者に一晩で二回以上のSEXは止められている」とカミングアウトしておりますし、年齢も上がってきていますから体力的にも厳しく、以前のようなセックスシーンの連発は期待できないのは間違いありません。フランス国旗の「自由・平等・博愛」じゃないですが、「出世・成功・情愛」が島耕作の魅力だと言われていました。今後、この情愛をめぐる場面が減りそうな予感です。

 ただ、個人的な願いとしては、島耕作にはぜひ会長編でもSEXをしてほしいと思っています。いま、週刊誌では高齢者のSEX特集が大人気。週刊ポストでも「死ぬほどSEX」特集が、賛否両論を呼びつつ話題になっていますよね。ここは、島耕作に、文字通り人肌脱いで頂き、絶倫パワーを見せつけてもらいたいものです。それこそ、劇中で週刊誌のこの手の特集を読むシーンなんかがあっても面白いですねえ。

 9月9日に67歳となる島耕作。会長だけに、夜の営みも快調でいってもらいたいものですな。今後、ますます年をとるわけですから・・・。いつやるの?今でしょ!

 お後がよろしいようで。

関連記事

トピックス

バラエティー番組『孝太郎&ちさ子 プラチナファミリー 華麗なる一家をのぞき見』
コシノ三姉妹や石原4兄弟にも密着…テレ朝『プラチナファミリー』人気背景を山田美保子さんが分析「マダム世代の大好物をワンプレートにしたかのよう」
女性セブン
“アンチ”岩田さんが語る「大谷選手の最大の魅力」とは(Xより)
《“大谷翔平アンチ”が振り返る今シーズン》「日本人投手には贔屓しろよ!と…」“HR数×1kmマラソン”岩田ゆうたさん、合計2113km走覇で決断した「とんでもない新ルール」
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン