芸能

歌舞伎界で孤立する香川照之が松本幸四郎に「すり寄った」評

 10月3日から東京・国立劇場でスタートする松本幸四郎(71才)が座頭を務める『十月歌舞伎公演「春興鏡獅子」』。この舞台で、幸四郎の孫で市川染五郎(40才)の長男・松本金太郎(8才)とともに、香川照之(市川中車・47才)の長男・市川團子(9才)が“胡蝶の精”という大役を務めることになった。

 この“胡蝶”は、10分以上休みなく踊り続けなければならず、役者修業の第一歩ともいわれる難役だ。キャリアわずか1年で、本格的な舞台は初めての團子が演じるのは大抜擢といえよう。

 9月9日の制作発表では、同公演には出演しない香川も駆けつけて、裏で見守っていた。だが、幸四郎に促されると突如、壇上に立ち、

「幸四郎さん、染五郎さんに教えていただいて、こんなにいい機会を持てたことに本当に感謝するだけです。25日間務め上げることが彼(團子)の任務だと思っております」

 と神妙な面持ちで語ったのだった。しかし、この香川の行動に首を傾げる梨園関係者が…。

「さすが香川さんですよね…(苦笑)。今、自分が澤瀉屋(おもだかや)の中で孤立し始めていることに気がついているんでしょう。ですから歌舞伎界で影響力が強く、名門の高麗屋(こうらいや)さんにすり寄ったんでしょうね」

 2011年9月、父・市川猿翁(73才)との45年にわたる恩讐を乗り越えて、歌舞伎界入りを宣言した香川。そして昨年6月に九代目市川中車としてデビューすると、その襲名興行は連日チケットが完売するなど、大きな話題を呼んだ。しかし、香川にスポットライトが当たれば当たるほど、彼はどんどん浮いていった。

「香川さんは、澤瀉屋一門のほとんどの人が所属する事務所を設立して、猿翁さんと一緒に社長に就任しました。お弟子さんたちは“猿翁”の名前を出されれば口出しできませんから、彼のやりたい放題なんです」(前出・梨園関係者)

 そして香川をさらに孤立させる出来事が起こる。今年6月、肺炎のため入院し、頬はこけ、腕や首も痩せ細り別人のようになってしまった猿翁を舞台にあげたことだった。

「“猿翁さんと共演したい”という思いだけでステージにあげた香川さんに対して、“見世物にするな”“どうして止めなかったんだ?”という怒りの声が続々とあがったんです」(前出・梨園関係者)

 これを機に、一気に一門の役者たちは距離を置くようになっていったという。

「猿翁さんの“猿之助”の名跡を継いだ四代目猿之助さん(37才)は、今でも“後継者は自分が決める”と公言するほど、実力主義の考えです。腰掛けのように歌舞伎をやっている香川さんのことを快く思っていないのは事実です。香川さんは頭がいい人ですから、その空気を敏感に察知して、幸四郎さんにすり寄ったんでしょうね」(前出・梨園関係者)

※女性セブン2013年10月3日号

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン