国内

中国産米 イタイイタイ病を招いた重金属による汚染の危険性

 史上最大の産地偽装が発覚した。23府県にあるイオングループ674店舗で昨年12月から今年9月にかけ、「国産米」として販売された弁当112種類、おにぎり35種類に中国産米が混入していたことがわかったのだ。

 原材料である米の産地を偽っていたのは、三重県四日市市の米穀販売会社「三瀧商事」。同社はこの中国産米に加えて、菓子や日本酒の原料となる加工用米など、計4000tを超える過去最大の偽装米を販売していた。中国産米について「安全性に問題はない」とするが、消費者の怒りと不安は増すばかりだ。

「国産米と書いてあったから安心してたのに中国産だなんて。裏切られた気持ちです」(46才主婦)

「本当に安全性に問題がないと言えるのか。ちゃんと調べてほしい」(52才主婦)

 これらの声は当然と言うのは中国食品事情に詳しいジャーナリストの椎名玲さんだ。

「中国の農地は農薬や重金属などで7割が汚染されているといわれます。このため、中国産米は骨軟化症や腎機能低下を発症するカドミウムに汚染されている危険性がある。過去に日本でイタイイタイ病を引き起こした重金属が含まれる可能性があるのです」(椎名さん)

 2008年に発覚した毒餃子事件では、農薬成分メタミドホスが混入された中国産冷凍餃子を食べた日本人10人が中毒症状を訴えた。この事件に日本は震撼したが、中国内の改善はまったく進んでいないという。

「毒餃子事件から5年経ちますが、中国の食環境は悪化する一方。もともと水不足で手を洗う習慣がなく、衛生意識が日本とはまるで違う。検査証明書を偽造するなど、食の安全へのモラルを欠く国柄なので、公的なチェックもまったくきかない」(椎名さん)

 そんな中国ばかりでなく、韓国産も不安だらけだ。

 韓国では昨年末に工場で生産されたキムチからノロウイルスが検出された。今年に入ってからも飲食店の焼酎「チャミスル」から軽油成分、冷麺から大腸菌が検出されるなど、 “コリア名産”の汚染が次々と発覚している。

 実際、厚生労働省の「輸入届出における代表的な食品衛生法違反事例」によると、下の表のように韓国産の輸入品からも有毒物質が幅広く検出されている。『食の安全はこう守る』(新日本出版社)の著者でジャーナリストの小倉正行さんが言う。

「例えば『乾燥わかめ』から検出された二酸化硫黄は、食品をきれいに見せるための漂白剤や酸化防止剤として使われます。基準値を超えて摂取すると、気管支緊縮やアレルギー性の異常過敏反応を引き起こす恐れがあり、死亡例も報告されています」

※女性セブン2013年10月24・31日号

トピックス

「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
今回の地震で道路の陥没に巻き込まれた軽自動車(青森県東北町。写真/共同通信社)
【青森県東方沖でM7.5の地震】運用開始以来初の“後発地震注意情報”発表「1週間以内にM7を超える地震の発生確率」が平常時0.1%から1%に 冬の大地震に備えるためにすべきこと 
女性セブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト