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工藤夕貴 富士山麓で米と野菜を手作りし医者いらずの体に

「子供の頃、母がよく塩むすびを作ってくれたんです。山菜採りにもよく連れて行ってくれましたが、持って行くのはいつも塩むすび。外で食べると格別においしかった」

 と話すのは、ハリウッド女優の工藤夕貴さん(42才)。工藤さんは新米を収穫すると、必ず最初に塩むすびを作って食べる。

 彼女は現在、静岡県富士宮市に農園を設け、自然農で米や野菜を作っている。たくさん採れる作物は友人にお裾分けしていたが、もっと多くのかたがたに食べてもらいたいと6年前にカフェをオープン。新鮮で安心な食材を使い、自身で考案のメニューを提供している。

 農作物を自身の手で作ろうとしたきっかけは、ハリウッドのオーガニックレストランで出会った女性にある。

「私はもともと体が弱く、いつも何か病気を抱えていました。ハリウッドでも実は心身ともに病んでいたんです。そんな時、オーガニック中心の食事療法で、がんを進行させずに生き続けている女性と出会ったのです。食に対する意識がガラリと変わり、真剣に向き合ったら、米や野菜を自分で作ろうという考えに行き着きました」(工藤・以下「」内同)

 米作りは今年で8年目。3反の田んぼを借りて仲間とともに合鴨農法で作っていたが、今年はその内1反で無農薬・無施肥の自然栽培に挑戦した。

 米の自然農を考え始めていた昨年、りんごの無農薬栽培に成功した木村秋則さんと知り合う機会に恵まれたのが後押しとなった。

 工藤さんの自然農に対する熱い思いをくみ取った木村さんは、地方講演の帰りに工藤さんの田畑に足を運んで土の状態を見てくれたという。

「一緒に土を掘り、『とてもいい』と太鼓判を押してくれたんです。私はこのとき木村さんにご指導いただいた通りにすべての農法を切り替えました。私自身も自分で作ったお米や野菜を食べるようになって、体質改善できました。土と人は同じです。土を汚したら、健全な作物は育たない。人も、添加物まみれの食べ物では、健全な体は育たないんですね」

※女性セブン2013年11月14日号

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