これらの結果から導き出される有効なノロウイルス対策は、手洗いや食品の加熱などの外からだけでなく、内からも対策するダブルガードだ。

「基本的なことですが、手をしっかり洗ってウイルスを体の中に入れないようにすることが大事。ノロウイルスの主な感染源は、食べ物ではかきなどの二枚貝が有名ですが、このウイルスは熱に弱いので、85度以上で1分以上加熱すれば死滅します。しかし、非常に感染力が強いため、ウイルスに感染した人が周囲の環境を汚染したり、感染した人が調理した食品を食べるなど、人から人へ感染が広がっていきます。

 また、ノロウイルスは体内に入ると腸管細胞で爆発的に増えます。『ラクトフェリン』は細胞の表面にくっついてウイルスをブロックする可能性があります。日頃から『ラクトフェリン』を摂っておくことで、感染の早期段階でウイルスの増殖を抑えられ、症状が軽くすむ可能性もあります」(前出・松本さん)

 この冬、ノロウイルス対策として注目の「ラクトフェリン」。ヨーグルトやサプリメントなど新たなアイテムも増えてきている。

 たとえば、ラクトフェリン100mg配合でほどよい甘さのプレーン加糖タイプの「森永ラクトフェリンヨーグルト」(120g 126円/森永乳業)、ビフィズス菌、オリゴ糖なども配合されているタブレット「ラクトフェリンタブレット」(30日分 90粒 1785円/DHC)、1粒あたり50mgのしょうがエキスが配合された「LLラクトフェリン ジンジャー」(90粒 6300円/サラヤ)など、形も摂り方もさまざまな選択肢が用意されている。

 恐怖のノロウイルスに克つために、手洗いなど外側からの対策に加えて、この冬は体の内側から“ラクトフェリン”で備えるべし!

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