ビジネス

浄土真宗の僧侶・高須院長「キリストを七福神に入れたら?」

Xmasについて語った高須院長は浄土真宗の僧侶でもある

 美のスペシャリストである高須クリニック・高須克弥院長が、世の中のあらゆる事象を自由に斬るシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回のテーマはクリスマス。浄土真宗の僧侶でもある高須院長は、クリスマスに盛り上がる日本人をどう思う?

 * * *
──もはや国民行事と言えるクリスマスですが、キリスト教国家ではない日本の国民が、クリスマスをお祝いするということについて、浄土真宗の僧侶でもある高須院長は、どう思われますか?

高須:特に宗教的な点で問題があるとはまったく思わないよ。ぼくは仏教徒だけど、基本的に日本人は特定の宗教に偏らない「日本教」の信者だからね。仏教も神道もキリスト教も全部信じるし、場合によっては北欧の神々だってヒンズー教の神様だって祀っちゃう、それが日本人。だから、キリスト教徒ではない日本人が、クリスマスを楽しんでいることも、全然おかしなことではないよ。なんだったら、七福神にキリストを入れて、八福神にしちゃえばいいのに(笑い)。

 そういえば、うちの甥っ子がとあるお坊さんの娘さんと結婚したんだけど、結婚式は教会だったんだよ。で、檀家の人たちも出席していたんだけど、その目の前でお坊さんは娘と一緒にバージンロードを歩いていたもん。しかも、神父の前で「アーメン」って祈ったんだよ。これがイスラム教だったら絶対にあり得ない話だけど、日本だったら仏教のお坊さんが「アーメン」って言っても許される。それくらい、なんでも許容しちゃうのが「日本教」なんだよね。

──ここ数年はハロウィンの盛り上がりもすごいですよね。新宿、渋谷、六本木あたりでは、仮装した若者たちが大騒ぎをしていました。

高須:これも、クリスマスと同じだよね。宗教的なことは関係ないのはもちろんで、単純に騒ぎたいだけ。でもそれは、今に始まったことではないよ。明治時代だって、念仏踊りがすごく盛んになって、挙げ句の果てに乱交パーティーみたいになって禁止令が出されたことだってあるし、やっぱり日本人は、ハロウィンみたいな乱痴気騒ぎが好きなんだよ。

 でも、今のハロウィンは、皆が集まって何か悪いことをするわけじゃないんでしょ?  それなら単なる盆踊りと同じ。クリスマスもハロウィンも、いかにも日本人が好きそうなお祭りだよ。

──高須院長は出家されていますが、クリスマスをどう過ごされますか?

高須:学生のころなんかは、ダンスパーティーなんか開いてナンパをしまくってたね。恋人同士でデートをするっていうのではなく、皆で楽しむっていう感じだったよ。でも、出家した今は、浄土真宗の教えもあって、クリスマスにお祝いをしたり、みんなで集まったりすることはなくなったけどね。今年はおとなしくしていると思うよ。

──ちなみに、年末年始は?

高須:12月28日から1月8日まで休みが取れたから、西原(理恵子)と一緒に中国の新疆ウイグル自治区にでも行こうかと思っていた矢先に、天安門の自爆テロが起きちゃったんだよ。個人的には、あのテロ自体はウイグル人がやったのではなくて、でっち上げの可能性もあると思っているんだけど、ちょっと旅行は難しくなっちゃったよね。それなら、チベットに行こうかと思ったんだけど、今度は全然ホテルが空いてないし、日本語を話せる現地のガイドも見つからない。あとは、中国経由で北朝鮮に行くっていう案もあったんだけど、それも難しくってね…。まあ、とにかく、どこか海外で過ごすつもりだよ。

 * * *
 自身は仏教の道を選んではいるものの、日本人らしいお祭りとしてのクリスマス、ハロウィンを全面的に肯定した高須院長。自分が信じる宗教はあっても、他人の信仰について否定しない高須院長の考え方も、ある意味で「日本人らしさ」のひとつなのかもしれない。

 ちなみに、この年末年始、高須院長がどこへ旅行するかはまだ決まっていない模様。どこへ行くのか、気になるアナタは、高須院長のブログやツイッターをチェック!

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)など。近著は『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)。

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン