シミュレーションの結果、22年で打率.351と打率では歴代1位を獲得。ただ試合数の減少が響いたか、通算安打は3902本と、4000本まで98本足りなかった。しかしながら、首位打者18回、最多安打16回、打点王1回、盗塁王3回。2004年にはついに4割打者という漫画のような成績を残す。やっぱりすごい。
ちなみに、最初からメジャーでプレーしていたらどうなったか?
イチローが頭角を現わしたのは、愛工大名電高からドラフト4位でオリックスに入団して3年目の1994年以降なので、高卒から2年間はマイナー生活と想定。その結果、メジャー通算20年間で4016安打、打率.322をマークした。
「今度はメジャーだけでの4000本安打ですから、辛口のピート・ローズからも祝福されていたでしょうね(笑い)」(広尾氏)
イチローは、かつて親しい記者に、最初からメジャーに行ったらどうなっていたか聞かれ、こう答えたという。
「中南米のチームメイトとケンカして、日本に戻ってきてたんじゃないですかね」
※週刊ポスト2014年1月31日号