芸能

ついやっちゃう女の「マウンティング」 口数減らすのが対策

 沢尻エリカ(28才)演じる吉成ちなみは、生地・手芸用品の販売店員から、ファッション誌『ファースト・クラス』のインターン(実習生)に。ちなみのカジュアル(お金をかけずオシャレを楽しむ)な服装を見た正社員エディター(菜々緒・25才)は、にこやかな顔でこう言う。

「だからファッションとか個性的なんですね。自分でリメイクとかしてるんですか。すごーい」(内心:毛糸でセーター編んで男の人にプレゼントする的な人。天然記念物)

 そしてちなみは、笑顔の裏で、皆に「最下位」に格付けられる…。

 深夜枠ながら視聴率9.1%(第2回)を獲得し、話題のドラマ『ファースト・クラス』(フジテレビ系)。そのテーマが、ズバリ「マウンティング」。でも、マウンティングって、サルとかがやるやつ…でしょ?

「そこから、人が“私のほうがあなたより上だから”という気持ちを、“自虐”や“相手をうらやましがっているポーズ”といったオブラートに包んで言ってしまうことを指して使っています」

 そう解説してくれたのは、『女は笑顔で殴りあう マウンティング女子の実態』(筑摩書房刊、瀧波ユカリ氏共著)著者の犬山紙子さん。なぜマウンティング“女子”なのか。

「男性の場合、年収や仕事といった数値で比較しやすいもののウェイトが高い場合が多いので、マウンティングせずとも“上下関係は言わずもがな”ということが多く、あまり発動しないのでは。

 一方女性の場合、ママ友やご近所といった身近なコミュニティーで、容姿や夫の仕事など、上下関係が曖昧な要素が周りに多い。その中でつい、マウンティングしてしまうのだと思います」(犬山さん)

 相手が嫌いなわけでもないのに、つい「優位に立ちたい」と思ってしまう人の性よ!

「マウンティングは、誰でも無意識にやってしまう可能性がある、というのがいちばん怖いんです。

 私も数々のマウンティングをやってきました(汗)。マウンティングしちゃいそうな場合は、口数を減らして、余計なことをしゃべらないに尽きます。逆にされちゃった場合は、即座に『その言い方はちょっと傷つくな』とか、マウンティングに気づいていることをアピールするのもいい。

 マウンティングは、コミュニケーション能力が問われる現代にあって、ある種の処世術。コンプレックスを刺激されたときに発動することが多いので、この現象を意識することで、少しでもコミュニケーションの“モヤッ”を防げるようになればいいですね」(犬山さん)

※女性セブン2014年5月22日号

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