芸能

『めちゃイケ』が視聴率低迷 レギュラー陣の高齢化も要因か

 10月で、放送開始から19年目に突入する『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の視聴率低迷に歯止めがかからない。5月31日に視聴率10%を取って以降、1ケタ台の視聴率が続いているのだ(8月30日現在)。テレビ局関係者が語る。

「これまでも不調の時期はあったが、3か月も1ケタが続いたことは記憶にない。さすがにヤバい数字です。亀山千広社長は就任以来、大改革を進行し、『笑っていいとも!』『新堂本兄弟』などの長寿番組を打ち切ってきた。今後、その対象に『めちゃイケ』が入ってもおかしくないでしょう。

 フジは『自分たちがバラエティの歴史を作ってきた』という自負がある。その象徴が、土曜8時の枠だった。10月改編は乗り切りましたが、この数字が続けば、来年3月限りで打ち切られても何ら不思議ではありません」

 6月末の大規模な人事異動では、開始当初から同番組を支え続けた名物演出家が復活し、巻き返しを図ろうとしている。だが、その一方で不安視する声も根強い。放送作家が話す。

「もともと、『めちゃイケ』はティーンエイジャーを対象とした番組のはず。だが、最近は“本気ナンパ対決”企画を立て続けに放送するなど、軸がブレている感じがします。今どきの高校生の“リア充”は、土曜の夜にテレビを観ずに、外で遊んでいる子も多いはず。そんななか、家でテレビを観ている若者層に“ナンパ企画”がどれだけ響くのでしょうか。実際、その企画を放送した8月2日は6.6%、9日は9%という低視聴率に終わっています。

 20代の頃のナインティナインや加藤浩次、武田真治などがナンパをすれば、リアリティもあるし、共感もできたかもしれません。しかし、40歳を超え、富も名声も得た芸能人が女性に声を掛けても、視聴者はついてこない。40歳を過ぎた男が声をかけられずにモジモジしている場面を放送しても、『いい大人が何をしているんだ』と思われるだけではないでしょうか。つまり、狙っている視聴者ターゲットが見えてこないのです」

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