芸能

日テレの報道番組が絶好調 首位連発理由と桝アナ抜擢の慧眼

 日本テレビが絶好調だ。4月に続き、10月の改編でもドラマを除いてゴールデン帯の番組終了はなく、視聴率トップを走り続けている。その牽引役のひとつとなっているのが、好調の報道番組だ。テレビ局関係者が話す。

「早朝の『ZIP!』は視聴率8~9%台で、フジテレビの『めざましテレビ』を猛追。午前の『スッキリ!』も、フジの『とくダネ!』としのぎを削っています。

 午後の『情報ライブ ミヤネ屋』は同時間帯に敵なし状態で、元兵庫県議の野々村竜太郎氏の号泣会見が話題になった7月7日には、12.2%(2部)を獲得。ニュースの注目度が高い日には、2ケタに乗っています。夕方の『news every.』も10%を叩き出すこともあり、同時間帯1位です。夜の『NEWS ZERO』も横並びトップで、7~8%台を保ち、日によっては2ケタも記録しています。こうして帯番組で強さを発揮しているため、必然的に視聴率争いでトップに立てているのです」

 どの時間帯でも、日テレの報道番組はとにかく強い。民放他局と比べると、視聴率に関しては日テレが群を抜いている。その理由は何だろうか。

「たとえば、『ZIP!』のメインキャスターに桝太一アナを持ってきたことなどは、戦略として評価できると思います。2011年の番組開始当初は、枡アナも今ほどの知名度はありませんでしたが、局をあげて推していった。

 ゴールデン帯のバラエティ番組に出演させ、ドッキリなどで素顔を見せる。芸能人が出演するトーク番組『おしゃれイズム』に出たこともあった。このように、さまざまな時間帯や曜日に登場させることで、視聴者に桝アナが浸透していった。女性視聴者に『このアナウンサーいいよね』と思わせ、彼女たちは朝から日テレにチャンネルを合わせてくれるようになったわけです。

 ライバルの『めざまし』はフジの誇る最強の女子アナを揃えてきますから、同じ女子アナで勝負しても勝ち目はない。ならばと、長期的な視点で人気男子アナを育て、女性視聴者を取り込むことに成功したのでしょう」

 他にも、他局なら躊躇しがちなドラスティックな改革を実施したことも評価されている。

「読売テレビで関西ローカルだった『ミヤネ屋』を全国ネットに昇格させたことも大きい。今では当たり前のように放送されていますが、帯で地方局制作の番組を流すという発想は、どの局にもありませんでした。その英断が大ヒットを生んだわけです。

 夕方のニュース枠を3時間以上の長時間番組にしたのも、日テレが最初です。その後、TBSの『Nスタ』が追随しました。

『NEWS ZERO』で、嵐の櫻井翔をキャスターに抜擢したのも、勇気のいる決断だったと思います。それまでも芸能人がニュース番組のキャスターを務めることはありました。石田純一や田代まさしが『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日系)に出ていましたね。でも、その時は夕方帯。夜のニュースに、アイドルを起用することは大きな挑戦だったと思います」(同前)

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト