国内

被災地訪問続く両陛下 ひと言も聞き漏らさぬよう補聴器使用

 11月20日には今年2月に記録的大雪で甚大な被害を受けた埼玉県深谷市、12月3日、4日に8月の土砂災害を受けた広島などの訪問を予定している天皇皇后両陛下。両陛下のお体に大変なご負担がかかっていることはいうまでもないが、このところ揃って補聴器を装着されているお姿をお見受けするようになった。

 前述の埼玉県ご訪問の折、両陛下はユリの球根を植える作業を視察されたが、陛下に声をかけられたユリ栽培農家の植竹好宏さん(45才)がこう話す。

「陛下からお言葉をかけていただいたときに気がついたんですが、陛下が両耳に補聴器をつけられていたんです」

 宮内庁関係者によれば、両陛下が補聴器を使われるようになったのは、1年半ほど前からだという。

「両陛下とも補聴器をお使いになっていることもあれば、おつけにならないでお出ましになるときもあります。その日のご体調を鑑みてお決めになっているのではないでしょうか。

 やはり、両陛下が聞きとれなかったような表情をされたり、“もう一度お話しして”などとおっしゃったら、その相手は、“声が小さかったのかな”とか“失礼な言葉を使ってしまったかな”と気にしてしまう可能性もありますから、そういう事態を避けるために、陛下のご意思で補聴器をお使いになる機会が増えられたのでしょう」(皇室記者)

 前述したユリ栽培農家では、美智子さまも補聴器をおつけになっていたが、両陛下が使用されているのは、国内の老舗メーカーのもの。ちなみに美智子さまが使用されている補聴器は、おおよそ価格は片耳で30万円。両耳で50万円くらいだという。

 慣れるまでは不快に感じることもあるが、聴力に応じて調整するなどして、自分の耳に合った状態にしていくことが重要だ。両陛下も多少の不自然さをお感じになっているかもしれないが、そこにはこんなお気持ちがおありなのだという。

「被災地などでは、多くの人々が自分たちが体験した苦しみを、両陛下に語ることが多いんです。そんな苦しみを分かち合うためには、“ひと言も聞き漏らしてはいけない”という思いが、両陛下には常におありなわけです。それこそがご自分たちの務めだと、そうお考えになられているのです」(別の皇室記者)

※女性セブン2014年12月4日号

関連記事

トピックス

大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン