国内

例年と比べ質問数減の天皇陛下誕生日会見に「由々しき問題」

 12月23日、81才の誕生日を迎えられる天皇陛下。毎年、誕生日に際して記者会見が開かれるのだが、2014年はその会見をめぐって思わぬトラブルが生じていた…。

「11月中旬、突然、宮内庁が宮内記者会に対して“ご高齢のため質問を1問に減らしたい。これは宮内庁としての最終的な結論で、協議の余地はない”という旨を一方的に通告してきたそうです。しかも、宮内庁の要望をのまなければ、今後、陛下の写真や映像を使わせないという強硬な姿勢だったそうです」(皇室関係者)

 例年、陛下の誕生日会見は事前に宮内記者会が3問の質問事項と関連質問を提出して、それに陛下が答えるスタイルを取ってきた。

「陛下は“国民に直接語りかける貴重な機会”と考えておられ、質問事項を受け取られてから、お部屋にひとりこもられ、寝る間も惜しんで、1週間ほどかけて回答原稿案を練られます。ですから、間近で陛下の様子を見ている側近たちは“会見が陛下のご負担になっている”と考えたのでしょう」(宮内庁関係者)

 しかし、宮内記者会からすれば、“陛下のお考えを国民に伝える”という使命を持っており、特に2014年は12月上旬の広島土砂災害の慰問をはじめとして各地を訪問、また2015年にはパラオご訪問も控えられているだけに、是が非でも例年通りの記者会見を望んだ。

「宮内庁と宮内記者会の話し合いは平行線を辿ったようです。結果として記者会は抗議文書を提出した上で、“質問の内容に宮内庁はいっさい手を加えない”“2015年以降については、時間を作り、もう一度協議する”という条件を出して、泣く泣く宮内庁側の申し出を受け入れたそうです」(前出・皇室関係者)

 今回のトラブルについて、皇室ジャーナリスト・神田秀一氏はこう話す。

「宮内庁が陛下のご負担を減らしたいというのは、もちろん理解できますが、もっと他に軽減できる部分はあると思います。今回の宮内庁側の一方的な通告は、これまで両陛下が目指されてきた“開かれた皇室”とは逆行するものです。両陛下が何十年という時間をかけて作り上げてこられたものを壊しかねない由々しき問題ではないでしょうか」

 また宮内庁内部では“陛下は記者会見に答えられないほど、体調が芳しくないのか”と心配する声まであがりはじめているという。この話は両陛下の耳にも届いており、特に美智子さまはお心を痛められている。

「満身創痍のお体で公務を続けられる陛下のご体調を、美智子さまは何よりも心配なさっています。ですが、今回の件で皇室と国民の距離が離れてしまい、そのことで陛下の心労が増え、また体調を崩されてしまわないかと、案じていらっしゃるんです」(前出・宮内庁関係者)

※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号

関連記事

トピックス

解散を発表したTOKIO(HPより)
「TOKIOを舐めるんじゃない!」電撃解散きっかけの国分太一が「どうしても許せなかった」プロとしての“プライド” ミスしたスタッフにもフォロー
NEWSポストセブン
教員ら10名ほどが集まって結成された”盗撮愛好家グループ”とは──(写真左:時事通信フォト)
〈機会があってうらやましいです〉教師約10人参加の“児童盗撮愛好家グループ”の“鬼畜なやりとり”、教育委員会は「(容疑者は)普通の先生」「こういった類いの不祥事は事前に認知が難しい」
NEWSポストセブン
警視庁を出る鈴木善貴容疑者=23日午前9時54分(右・Instagramより)
「はいオワター まじオワター」「給料全滅」 フジテレビ鈴木容疑者オンカジ賭博で逮捕、SNSで1000万円超の“借金地獄”を吐露《阿鼻叫喚の“裏アカ”投稿内容》
NEWSポストセブン
大手芸能事務所の「研音」に移籍した宮野真守
《異例の”VIP待遇”》「マネージャー3名体制」「専用の送迎車」期待を背負い好スタート、新天地の宮野真守は“イケボ売り”から“ビジュアル推し”にシフトか
NEWSポストセブン
「最近、嬉しかったのが女性のファンの方が増えたことです」
渡邊渚さんが明かす初写真集『水平線』海外ロケの舞台裏「タイトルはこれからの未来への希望を込めてつけました」
NEWSポストセブン
4月12日の夜・広島県府中町の水分峡森林公園で殺害された里見誠さん(Xより)
《未成年強盗殺人》殺害された “ポルシェ愛好家の52歳エリート証券マン”と“出頭した18歳女”の接点とは「(事件)当日まで都内にいた」「“重要な約束”があったとしか思えない」
NEWSポストセブン
「父としての自覚」が芽生え始めた小室さん
「よろしかったらお名刺を…!」“1億円新居”ローン返済中の小室圭さん、晩餐会で精力的に振る舞った理由【眞子さんに見せるパパの背中】
NEWSポストセブン
多忙なスケジュールのブラジル公式訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《体育会系の佳子さま》体調優れず予定取り止めも…ブラジル過酷日程を完遂した体力づくり「小中高とフィギュアスケート」「赤坂御用地でジョギング」
NEWSポストセブン
麻薬密売容疑でマグダレナ・サドロ被告(30)が逮捕された(「ラブ・アイランド」HPより)
ドバイ拠点・麻薬カルテルの美しすぎるブレイン“バービー”に有罪判決、総額103億円のコカイン密売事件「マトリックス作戦」の攻防《英国史上最大の麻薬事件》
NEWSポストセブン
広島県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年6月、広島県。撮影/JMPA)
皇后雅子さま、広島ご訪問で見せたグレーのセットアップ 31年前の装いと共通する「祈りの品格」 
NEWSポストセブン
無期限の活動休止を発表した国分太一(50)。地元でもショックの声が──
《地元にも波紋》「デビュー前はそこの公園で不良仲間とよくだべってたよ」国分太一の知られざる “ヤンチャなTOKIO前夜” 同級生も落胆「アイツだけは不祥事起こさないと…」 【無期限活動停止を発表】
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン