『仮面ライダー電王』(2007年)で佐藤健が演じた野上良太郎は、史上最弱だが憑依されると強くなる主人公で、憑依元ごとに5通りの人格に変わった。松坂桃李は『侍戦隊シンケンジャー』(2009年)で、現代の話だが志葉家十八代目当主として「殿」と呼ばれ続け、そばには家老の「ジイ」がつかえる浮世離れした存在だった。若手演技派の注目株である菅田将暉も、『仮面ライダーW』(2009年)では常に本を読み知識欲は強いが、人とコミュニケーションをとれない変わり者だった。
「もちろん、オーディションで選ばれる仮面ライダーや戦隊シリーズ出演の俳優はすべて、恵まれた才能を持っていると思います。そのなかでも、コスプレのなりきり感が強いヒーローを演じていた人ほど、番組終了後にブレイクしやすいですね。
今年の2月まで放送していた『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013年)も、変身するときサンバのリズムで踊ったり、『荒れてみな!』というキメ台詞や服装、髪形もほかのドラマへの汎用性がないヒーローでした。だから、リーダーのキョウリュウレッド役だった竜星涼君は近いうちに誰もが知る人気俳優の仲間入りをするのではと期待しています」(芸能ライター)
次にブレイクする若手俳優は、どんなヒーロー出身になるだろうか。