そんな『ミヤネ屋』同様、平日お昼の枠で好調なのが『ひるおび!』(TBS系)。ここでお天気コーナーを担当している気象予報士と言えば森朗(もりあきら 55才)。哀愁漂う中年サラリーマンのような雰囲気が特徴だ。
「森さんは予報が外れやすく、司会の恵俊彰(50才)からいつもツッコまれています。例えば、去年12月の時点で彼は『来年1月は暖冬です』と予測していたのですが、結果、外れてしまった。そこで恵から『森さん、言ってること違うじゃないですか」と指摘されると、『あの~確かにですね…だいぶあの~、見込みとだいぶ違う部分が出てまいりまして…』とアタフタと返答。さらには、『また寒波がやってきます』と発言すると、何と客席から『エ~~ッ!』とブーイングが飛んでいました』(同)
そんなお天気キャスターの歴史の中で、初めてキャラクターが注目された人物と言えば、TBS専属で、現在はニュース番組『Nスタ』に出演している森田正光(64才)ではないだろうか。還暦を過ぎた今は立派なオジサンだが、若い頃はかなりファンレターも届いていたという。
「実は彼も、ある名司会者に気に入られたひとり。その司会者とは『象印クイズヒントでピント』(テレビ朝日系)などで活躍した故・土居まさるさんです。30年以上前のことですが、森田は土居さんのラジオ番組でお天気コーナーを担当していました。でも予報が外れると『本当にすみません』と素直に謝ったり、土居さんからの『週末は?』という問いに対し『野球観戦に行きます』と答えてしまったりキャラクター全開。
それを土居さんが気に入り、自ら司会を務めるテレビ番組に抜擢、彼に天気予報コーナーを持たせたのです。森田の名は一気に広まり、彼はのちに気象協会を退職、日本初のフリーのお天気キャスターになりました」(業界関係者)
以上4人の気象予報士を挙げてきたが、彼らはいずれも、その人間性を引き出し、面白がってくれる司会者に巡り会えたことが今の人気につながっていると言えよう。他にも、木原実(日本テレビ系『news every.』)、依田司(テレビ朝日系『グッド!モーニング』)など個性的なお天気キャスターは数多くいる。これからは“お日柄”とともに、それを伝える“人柄”にも注目してみてはいかがだろうか。